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田代 尚崇 院長、田代 未知 副院長の独自取材記事

たしろ代謝内科クリニック

(福岡市城南区/七隈駅)

最終更新日:2024/03/19

田代尚崇院長、田代未知副院長 たしろ代謝内科クリニック main

西鉄バスの長丘五丁目停留所から徒歩約5分の場所にある「たしろ代謝内科クリニック」。開業は2020年で、院長の田代尚崇先生と妻で副院長の田代未知先生は、ともに代謝内科を専門とする医師だ。その知見を生かして、同院では糖尿病や甲状腺の疾患、脂質異常症などのほか、風邪や腹痛といった一般的な内科診療まで幅広く対応。また、同院では副院長の父でもある渡邉宏先生が耳鼻咽喉科の診療も行い、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などのよくある症状から、院長・副院長と連携しながらの甲状腺がんの発見などにも尽力している。「当院では患者さん本位の診療を心がけ、病気や治療について丁寧にご説明するよう努めています」と穏やかに話す院長と副院長の2人に、クリニックの特徴や力を入れている診療などについて、ざっくばらんに語ってもらった。

(取材日2023年11月21日 情報更新日2024年3月15日)

常勤医師2人体制で地域に根差した医療を提供

代謝内科の専門性を深められた経緯からお伺いします。

田代尚崇院長、田代未知副院長 たしろ代謝内科クリニック1

【尚崇院長】まず代謝内科の代表的な病気としては、糖尿病や甲状腺ホルモンの異常によるバセドウ病や橋本病、さらに脂質異常症などが挙げられます。日本においては、こうした病気は罹患率が高く、もはや国民病といっても過言ではないと思います。特に糖尿病は、神経障害や目の障害、腎臓の障害といった合併症を引き起こす可能性もあるので、少しでも多くの人々をそんな重症化から救いたいという思いから代謝内科を専攻しました。
【未知副院長】私も学生の頃から内分泌や代謝の分野に興味がありました。人間には頸部にある甲状腺、脳にある下垂体や視床下部など、ホルモンをコントロールするいくつかの器官があります。ホルモンの分泌異常による病気においては、どの器官の働きが悪いのかを見極めなければなりません。難問を解き明かしていくような分野に手応えを覚え、夢中で勉強したのを覚えています。

クリニックの診療方針についてお話しください。

【尚崇院長】地域に根差した医療で、生まれ育った地元の健康に貢献したい。そんな志で当院を開業しました。最後に勤めた総合病院では内科医長や内分泌代謝内科科長を務め、内科全般の診療にあたっていたので、培った経験を生かして幅広い主訴に対応可能です。一人ひとりに寄り添う、患者さん本位の診療が当院のスタイル。病気や治療、効果や経過などについてはきちんと丁寧にご説明します。選択肢をご用意した上で、例えば投薬治療を望まれない場合は、無理に勧めるようなことはありません。患者さんの希望に沿った適切な診療を提供できるよう取り組んでいます。

常勤の医師が2人いるメリットは何ですか?

田代尚崇院長、田代未知副院長 たしろ代謝内科クリニック2

【未知副院長】女性の医師を求める方もいらっしゃるため、ご要望に合わせて対応しています。女性の場合は、同性である女性が診たほうが安心される場合が多いですね。私たちにも小学生の子どもがいて、子育て世代の患者さんと話が合うため、学校や習い事などの話題で会話が弾むこともしばしばです。また診療室が2つあり、同時に診療を行えるので、なるべくお待たせしないよう2人で連携しながらスムーズな対応を心がけています。内分泌・代謝領域の専門が同じで、どちらが診ても分け隔てのない診療が提供できる点もメリットではないでしょうか。

専門的な代謝内科の診療、甲状腺がんなどの発見も

糖尿病ではどんな専門的な診療が受けられますか?

田代尚崇院長、田代未知副院長 たしろ代謝内科クリニック3

【尚崇院長】一般的にGLP-1受容体作動薬やインスリン製剤といった注射剤を処方されている方は、定期的にご自宅で血糖値のチェックを行わなければならず、自分で指先などから採血するため、敬遠される方が少なくありません。当院では、その計測を行うために新しい機器を導入しています。薄いシール型のセンサーを腕や胸に着けることで24時間、血糖値の変化を計測していくものです。一連の血糖値の変化を確認できるので、薬剤量の調整が精密に行えますし、より適切な治療をめざしていくことも可能です。装着時にほんの少しだけチクッとしますが、その後の痛みの心配はありません。また、患者さんに向けて無料の糖尿病教室を開催しています。病気の基礎知識を学んでいただくほか、実際に調理も行っていただきながら、糖質管理に着目した食生活についてお伝えしています。

得意とされている甲状腺疾患について教えてください。

【未知副院長】甲状腺は頸部にあって、ホルモンの分泌を司っている器官です。甲状腺の病気はわりと身近で、多くの方が罹患している病気とされています。甲状腺疾患で代表的なのが、バセドウ病や橋本病、亜急性甲状腺炎、甲状腺腫瘍などです。症状としては、動悸や手の震え、倦怠感、暑がる、寒がるといったことをはじめ、さまざまな体の異常が挙げられます。当院では、TSH産生下垂体腫瘍や中枢性甲状腺機能低下症といった珍しい症例も見逃さないよう適切な診療に努めています。投薬治療においては、専門性を生かして精密に薬量を見極め、適切に処方を行っています。

耳鼻咽喉科の診療にも注力されているとか。

田代尚崇院長、田代未知副院長 たしろ代謝内科クリニック4

【尚崇院長】大ベテランの渡邉宏先生に来ていただいています。アレルギー性鼻炎、急性扁桃炎、めまいやメニエール病、副鼻腔炎、声がれ、聞こえが悪いなどの聴力障害、食べ物などが飲み込みにくいなどの嚥下障害、そして帯状疱疹の後に出る顔面神経まひ、バセドウ病など幅広く対応してくださっています。実は耳鼻咽喉科と甲状腺の疾患で関わりがあるものもあり、その代表的なものが甲状腺がん。前述した声がれをエコーや触診で調べると、発声のための神経ががんに侵されているケースも。その際は私や副院長に引き継ぐほか、九州大学病院や福岡大学病院などをご紹介することもできます。たとえ同じ耳鳴りでも原因が異なることもありますので、「何が原因なのか」と正しい診断をつけていくことを大切にし、耳の中を映像で確認できる機器なども活用しながら患者さんにわかりやすく説明しておられるようですね。

緊急時に対応した訪問診療や高齢者医療にも力を尽くす

在宅医療にも積極的に取り組まれているそうですね。

田代尚崇院長、田代未知副院長 たしろ代謝内科クリニック5

【尚崇院長】地域のために貢献したい思いで、疾病・傷病のために通院が困難な患者さんを対象に、私と看護師の2人体制で、月・火・木・金曜日の午後に訪問診療を行っています。初期の面談では、ご本人とそのご家族と診療方針について詳しく打ち合わせを行い、生活環境を考慮しながらご希望に沿った診療の提供をめざしています。今後は、人生の最期を住みなれた場所で迎えたい方を支えるため、ターミナルケアにも尽力したいと考えています。私が訪問診療に出かけている間も、外来診療は副院長が担当していますので、通院の患者さんは気兼ねなく受診していただけると思いますよ。

医師を志したきっかけ、仕事のやりがいは何ですか?

【未知副院長】私の父は、耳鼻咽喉科の医師。幼い頃からその仕事ぶりを見る機会があり、患者さんに感謝されながら、楽しそうに働く父の姿に大きな影響を受けました。医療の道を志したのは、小学生の時からです。6年生の作文では、すでに将来の夢として医師をめざすことを書いていました。
【尚崇院長】医師としてのやりがいを感じるのは、患者さんが元気を取り戻すような瞬間ですね。例えば不安な顔で受診された方が、笑顔で帰っていかれると、こちらもうれしくなりますよね。不安のない明るい表情で「ありがとう」と感謝されると、また多くの方のために頑張ろうと思えます。

今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

田代尚崇院長、田代未知副院長 たしろ代謝内科クリニック6

【尚崇院長】私たちの専門性を生かした外来診療もしっかりと行いつつ、今後さらに高齢化が進んでいくことを考え、通院が難しくなってきた方々への訪問診療にさらに尽力していくつもりです。緊急の場合は24時間365日、往診にも対応していますので、遠慮なくご相談ください。
【未知副院長】当院では、発熱や咳のある患者さんとそうでない患者さんと診療室を分けるなど、感染症の予防対策にも引き続き取り組んでいます。健康に不安のある方は安心して受診してください。些細なことでも体調についてご相談いただければ、丁寧に対応させていただきます。

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