診断のみにこだわらず
個々の悩みや不安に耳を傾ける診療
代官山やまびこクリニック
(渋谷区/代官山駅)
最終更新日:2026/05/22
- 保険診療
自らの特性ゆえに、社会になじめず苦しむ子どもが増えている。「頑張りすぎて、来院したときには疲れ果ててしまったという親子も多い」と、「代官山やまびこクリニック」の千村浩院長。千村院長が重視するのは、親子それぞれの「なぜうまくいかないのか」「どうすれば生活しやすくなるのか」といった疑問やいら立ち、不安などに共感し、解決方法をともに考えること。「子どもの特性、発達障害の特性を理解している専門家と話すことで見えてくるものは多い。家族だけで抱え込まないで、気軽に相談を」と呼びかける。「ご自身とお子さんの持つ力を信じ、幸せになれるようサポートしたい」と話す千村院長に、つらいな、変だなと感じたときに解決につなげるための方法を教えてもらった。
(取材日2025年8月26日)
目次
大切なのは、親子がそれぞれの人生を幸せに生きること。子どもの「好き」、「楽しい」を探そう
- Q児童・思春期精神科にかかるメリットを教えてください。
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A
▲穏やかな口調で丁寧に説明してくれる千村先生
問題を感じるご家族やお子さんが孤立し、問題を悪化させるのを防ぐことにつながるのがメリットです。当院では、特性や生活に悩みを持つ、小児期から青年期までの人とそのご家族からのご相談をお受けします。青少年の体と心に関する深い理解と知見に基づいて状況を客観的に把握し、お子さんとご家族のお考えや理想も伺いながら、状況の改善に有用だと思われる方法を幅広くご提案し診療を進めます。この際、ご本人の自主性を大切にし、家族や学校など社会の対応が改善につながる場合は、ご家族にアドバイスも。親御さん、特にお母さんの幸せと健康が大切だと考えていることから、女性漢方内科を開設するなどお母さんの心身のケアにも努めています。
- Q児童・思春期精神科には、いつ、どのようにかかればいいですか?
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A
▲些細な相談から専門的な悩みまで幅広く対応してもらえる
学校や日常で気になることがあれば、児童・思春期精神科の早めの受診をお勧めします。小学校低学年までは「授業中に落ち着けない」「忘れ物が多い」など学校生活の問題、漠然とした不安や恐怖感、かんしゃくなどの日常生活の問題が多いです。小学校高学年から思春期には友達や親、先生との人間関係や不眠、気分の落ち込み、不安やいら立ちに加え、リストカットや過量服薬、過食・拒食、引きこもり、自死などの悩みが多く、怒りを爆発させトラブルになることもあります。「あれ?」と思ったら問題が大きく複雑になる前に、必要な治療や環境調整が行えるよう早めに受診してください。
- Q受診する子どもたちとは、どのように向き合っていますか?
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A
▲子どもたちが楽しく受診できる雰囲気作りも心がけている
お子さん一人ひとりの症状、生活の支障、気持ち、思いや考え、そして個性を深く理解することに努めるのと同時にお子さんの「好き」「楽しい」を理解し、より良くなりたいというモチベーションを高めることも大事にしています。お子さん自身が自分の抱えている症状や行動の課題を理解し言葉にできるようになると、問題改善への意欲が湧き、それが症状改善の第一歩となります。治療を進める際は医師として考える選択肢をお示しし、ご家族やお子さんのご希望も伺いながらご相談していきます。小さなお子さんでもご本人のお気持ちやお考えを大切にします。お子さんとご家族の幸せを大切に、お子さんとの信頼関係を築いて伴走するよう心がけています。
- Q親御さんのメンタルケアもされていると伺いました。
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A
▲子どもだけではなく親との対話も大切にしている
お母さんは子育てや家事、お仕事に一生懸命です。発達障害をはじめ困り事があるお子さんをお持ちのお母さんは、多くの時間をお子さんのお世話に充てざるを得ず、自分を見失う方も少なくないのではないでしょうか。私はすべてのお母さんに、自分の幸せを大切にするようお願いしています。さらに必要な方には治療やカウンセリングもお勧めします。自分の幸せを大事にすることは、お子さんにもいい影響があります。少しでも良いので頑張らない時間、自分のための時間を持ってくださいとお話ししています。お父さんも同様です。しっかりお話をお聞きするように心がけています。
- Q診療で大切にしている思いを教えてください。
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A
▲同院では「やまびこ」のように双方向のやりとりを重視している
私が最も大切にしているのは、診断名や治療法だけにとらわれず、親子それぞれの悩みや不安などの訴えに耳を傾けて寄り添うこと。本来すべての人に備わっている、ご自分やお子さんを「信じる力」を引き出せるようお手伝いしたいと考えています。発達障害のあるなしに関わらず、子育てや仕事を頑張りすぎて、気づかないうちに疲れ果てている親御さんも少なくありません。当院では「やまびこ」のように、患者さんやご家族と双方向でやりとりを重ねながら診療を進めるよう心がけています。一方的に治療方針を押しつけるのではなく、お子さんやご家族の声を受け止めながら、頑張る人をサポートし、一緒に歩んでいける存在でありたいですね。

