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1人で頑張りすぎないで
心療内科・精神科のかかり方

VISION PARTNER メンタルクリニック四谷

(新宿区/四ツ谷駅)

最終更新日:2021/11/30

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  • 保険診療

新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに社会の不確実性が増し、精神的な不調を抱える人が増えている。中でも切実なのは、思考を切り替えることができず、一途に悩み抜いてしまうタイプだ。「VISION PARTNER メンタルクリニック四谷」の尾林誉史院長は、「真面目で優しい人ほど、誰かに頼って心の負担を軽減することに抵抗を感じ、孤独を深めて追い込まれてしまう傾向にある」と話す。不調が深刻化する前に相談したいのが、心のケアのプロである心療内科や精神科だ。しかし、心療内科や精神科は重症の人が行くもの、というイメージが先行し、「そこまで悪化していない」「精神的な病気と診断され、患者になるのが怖い」と二の足を踏んでいる人も多いだろう。そこで、受診の目安や治療の流れについて、尾林先生に解説してもらった。

(取材日2021年11月16日)

誰かに頼ることで心を楽に。気軽な相談相手として利用したい心療内科と精神科

Q心療内科や精神科は、どんなときに利用するといいのでしょう。
A
1

▲心に少しでも負担を感じたら受診してほしいと話す尾林院長

当院では、うつ病、 双極性障害(躁うつ病)、自律神経失調症、発達障害、パニック症(パニック障害)、 不眠症、適応障害、不安障害、摂食障害(過食症・拒食症)などの診断・治療を行っています。こう聞くと、心身に重大な問題がある人だけが受診する場所のように思えるかもしれませんが、実はそうではありません。「なぜか落ち込む」「元気が出ない」「仕事に意欲を感じない」「考えがまとまらない」といった漠然とした不安感や焦燥感をきっかけに受診される方がほとんどです。疾患が原因でなければ「なんでもなかった」という安心感を持ってお帰りいただけばいいわけですから、心に少し負担を感じたら来ていただいて構わないんですよ。

Q精神科と心療内科、どちらを選ぶべきか基準はありますか?
A
2

▲患者の訴えに応じて、適切なアプローチを選択していく

どちらも心の問題を診る診療科であることは共通しています。強いて言うなら、心療内科が「体の不調」の診断と治療を専門として、その不調が心に与える影響に十分配慮しながら診療を進めていくのに対して、精神科は心の問題を診るために心身の不調にも気を配って診療するという軸の違いがありますね。以前はどちらかを標榜しているクリニックが多かったのですが、現在は研修医時代にすべての診療科を回って総合的な知識を身につけるスーパーローテーションと呼ばれる研修制度が確立しており、心療内科と精神科の両面からアプローチできる医師が増えています。当院でも、患者さんの訴えに応じて、適切なアプローチを選択するようにしています。

Q受診後の流れを教えてください。
A
3

▲患者の話をじっくり聞くことにしている

疑われる疾患によって異なりますが、ここではうつ病を例にとって見ていきましょう。まずは、患者さんのお話をじっくりお聞きします。その結果、うつ病が疑われる場合には、血液検査をはじめとした検査を行います。血液検査の主な目的は、甲状腺ホルモンの値を確認すること。甲状腺ホルモンの異常は精神的・心理的な影響を引き起こすので、その治療を行うことで状態の改善につながる可能性があるからです。検査後、うつ病と診断されればお薬が処方されますから、決められた用量で服用をスタートしてください。治療期間は、しっかりお薬を服用することを前提として、最短で1ヵ月、長くて1年が目安です。

Qつらそうな人には、どのように受診を勧めるべきですか?
A
4

▲「一緒に行こうか?」と言われるだけで気持ちが和らいでいくもの

精神科や心療内科を受診することに対して強い抵抗感を持つ方も多いので、無理強いはお勧めできません。「病院へ行きなさい」「行ったほうがいい」と言われると反発する方もいるでしょうから、「一緒に行こうか?」と言ってみてはどうでしょう。命令でも指示でもなく、「一緒に行くよ」と 言われると、言われたほうの気持ちは和らぐものです。ふっと肩の力が抜けて、「じゃあ一緒に行ってくれる?」と言うかもしれません。または、「いいよ、一人で行ってくるよ」と言う人もいるでしょう。いずれにせよ、そうなれば最初のハードルは越えつつあるわけですから、焦らずに受診につなげていってほしいと思います。

Q不調を未然に防ぐ、ストレスとの向き合い方を教えてください。
A
5

▲心の不調を感じたら周りの人やカウンセリングに頼ってほしい

大切なのは、自分一人でなんでもできると思わないことです。当院にいらっしゃる人は、本当に真面目で、一生懸命毎日を過ごしている方が多いんです。そういう人は、悩みやつらさを人に打ち明けたり、人に甘えたりするのが苦手で、全部自分でなんとかしようとしてストレスを増大させてしまうんですね。私がお伝えしたいのは、「いいんじゃない? 誰かに頼っても」ということ。人の力を借りるのは決して格好悪いことではないし、情けないことでもありません。そのことに気づければ、だいぶ心の負担が軽くなるのではないでしょうか。心の不調を感じたら、思考を変える絶好の機会だと思って、周りの人やカウンセリングに頼ってみてください。

ドクターからのメッセージ

尾林 誉史院長

欧米では、気軽な相談相手として日常的に利用されている心療内科や精神科のカウンセリングですが、日本ではまだまだメンタルヘルスの問題が特別視される傾向にあって、受診しにくいと感じる人が多いようです。「心のちょっとした不調くらい、頑張れば自分の力で改善できるはず」と無理をした結果、回復に時間がかかるケースも珍しくありません。カウンセリングは、「最近なんだかうまくいかない」「疲れていてやる気が起きない」といった段階で利用することによって、追い詰められるのを防ぐための手段。仕事や生活に対するモチベーションを保って暮らすための前向きな方法として、ぜひいろいろな話をしに来てください。

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