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脳卒中治療後も、再発予防に必要な
生活習慣病診療

くまがい内科・脳神経内科クリニック

(横浜市中区/元町・中華街駅)

最終更新日:2021/10/12

くまがい内科・脳神経内科クリニック 脳卒中治療後も、再発予防に必要な 生活習慣病診療 くまがい内科・脳神経内科クリニック 脳卒中治療後も、再発予防に必要な 生活習慣病診療

糖尿病や高血圧症、脂質異常症などの生活習慣病は、脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)のリスクと言われる。生活習慣病から動脈硬化を起こし、次第に血管が細くなり、脳卒中につながるというのだ。また生活習慣病は自覚症状が乏しいため、脳卒中を起こして治療を受けても生活習慣を改善できなければ、また動脈硬化が進行し、脳卒中が再発する例も少なくないという。そこで脳卒中の治療に詳しい「くまがい内科・脳神経内科」熊谷智昭院長に、脳卒中と生活習慣病の関係や、脳卒中治療後の予防としての生活習慣病のコントロールについて取材した。食生活や生活習慣病の改善は困難なもの。健康を守るために「患者さんも医師も、家族も、みんなで一緒に治すことが大切」という熊谷院長のメッセージを参考にしてほしい。

(取材日2019年10月15日)

実は、脳卒中と関わりの深い生活習慣病。脳卒中治療後も、再発予防のために、生活習慣病ケアが重要

Qそもそも脳卒中とは、どんな病気ですか?
A
くまがい内科・脳神経内科クリニック みなとみらい線元町・中華街駅より徒歩1分

▲みなとみらい線元町・中華街駅より徒歩1分

脳卒中とは、脳の血管がトラブルを起こす病気で「脳血管障害」とも呼ばれます。脳血管が詰まったり狭くなったりして血流が悪くなる「脳梗塞」、脳の中の細かい血管が破れて出血する「脳出血」、脳の表面の大きな血管にできた動脈瘤が破れてくも膜下に出血する「くも膜下出血」に分類されます。脳卒中はがん、心疾患についで日本人の死因の上位となっており、患者数は約150万人、毎年25万人以上が新たに発症していると推測されています。高齢化社会が進み、脳卒中の危険因子とされる糖尿病、高血圧症、脂質異常症などの生活習慣病が増えていることから、今後も脳卒中が増加することが予想されています。

Q脳卒中後も、生活習慣病が進行する人が多いそうですね。
A
くまがい内科・脳神経内科クリニック 診察室では院長が親身に診療にあたる

▲診察室では院長が親身に診療にあたる

そもそも脳卒中の主な原因とされる動脈硬化は、血管の内側にコレステロールなどが付着して血管が狭く硬くなり、血液の流れが悪くなった状態で、糖尿病や高血圧症、脂質異常症、肥満、喫煙などにより、長い年月をかけて進行していきます。つまり生活習慣病で動脈硬化が進み、その結果、脳卒中になるという例が多いのです。そのため、脳卒中を起こして治療を受けた後も、生活習慣病を改善しないとまた動脈硬化が進み、脳卒中を再発しやすいのです。しかし脳卒中を起こして危機感を覚えても、生活習慣病そのものは自覚症状に乏しく、また長い間の生活習慣を変えていくのは難しいため、生活習慣病をコントロールできない方が多いのです。

Q具体的にどのようにコントロールが必要なのでしょうか?
A
くまがい内科・脳神経内科クリニック 食生活や生活習慣の改善に自ら取り組めるよう、丁寧に指導する

▲食生活や生活習慣の改善に自ら取り組めるよう、丁寧に指導する

脳卒中の危険因子となる肥満や、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症などの生活習慣病を指摘された方は、適切な治療を受けながら、食生活や生活習慣を改善していくことが重要です。具体的には、まず喫煙者は禁煙する、さまざまな生活習慣病につながる肥満を改善して適正な体重を維持する、バランスの良い適量の食事を取る、間食をしない、寝る前に食べない、カロリーの高い肉類より魚介類を食べる、水分補給を忘れないなどです。また、適度な運動を心がけること、アルコール類を控えめにすることなども必要です。ただ食生活や生活習慣をいきなり改善するのは難しいので、少しずつ無理なく改善していくことが大切です。

Qこちらでは、どのようなアプローチをされるのですか。
A
くまがい内科・脳神経内科クリニック 患者との会話を大切にし、病気の予防に取り組みたいという

▲患者との会話を大切にし、病気の予防に取り組みたいという

私は、長年脳卒中の診療に携わってきた経験を生かし、首にある頸動脈の超音波検査で動脈硬化の状態を把握しながら、薬物治療を行い、生活習慣病のコントロールを指導できることがメリットだと思っています。ただ禁酒禁煙や食生活の改善はなかなか難しいもの。一方的に指導しても、ほとんどの方は無理なのです。患者さん自身が病気のことを理解し、自ら改善に取り組めるようにリードしていきたいと考えています。大学病院では患者さんが多く、予防や治療後のフォローまで手が回らないことが悩みでした。ですから当院では患者さんとよく話し、時間をかけて生活習慣病にもアプローチして、脳卒中予防、再発予防に取り組んでいきたいと考えています。

ドクターからのメッセージ

熊谷 智昭院長

高齢化や生活習慣病の増加から、脳卒中は増えているといわれます。脳卒中治療後も、食生活や生活習慣に気を配り、生活習慣病をコントロールして動脈硬化を予防していかないと、再発を繰り返すこともあります。また脳卒中を起こした方は、再発が心配で治療を受けた大きな病院にわざわざ通院されるケースが少なくないようです。そこで当院では、身近なクリニックで、そうした患者さんも安心していただけるような、脳卒中の予防としての生活習慣病診療や、脳卒中治療後のフォローに取り組みたいと考えています。脳卒中を起こした方、脳卒中が心配な方、生活習慣病や動脈硬化を指摘されている方は、ぜひご相談いただきたいと思います。

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