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熊谷 智昭 院長の独自取材記事

くまがい内科・脳神経内科クリニック

(横浜市中区/元町・中華街駅)

最終更新日:2020/04/01

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大学病院や総合病院の脳神経内科での臨床経験を生かし、生まれ育った山下町で「くまがい内科・脳神経内科クリニック」を開業した熊谷智昭院長。「人と接する仕事がしたい」と医師を志したという。脳神経内科は脳や脊髄、頭からつながる神経、その周りの筋肉の病気を診る内科。全身を診ることから多様な病気を診断し、脳神経内科の病気でない場合は適切な診療科につなぐ役割も担う。そのためにとにかく患者の話をじっくりと聞き、病気や治療についてよく話すことを重視するという熊谷院長。「病気は医師が治すものではなく、患者さんが治すものでもなく、医師と患者さん、ご家族みんなで治すもの」という優しい言葉が印象的。気になる症状がある時、何科を受診すればいいか迷う時に相談できるクリニックだろう。
(取材日2019年10月15日)

地元の山下町で、内科・脳神経内科として開業

まず、開業までの経緯を教えてください。

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医師を志したのは、人と接する仕事をしたかったことと、体に興味があったことからですかね。脳神経内科を選んだのは、脳神経そのものが面白いと思ったから。体を診察するだけで、どこに障害が起きているのか、ある程度わかるところに引かれました。大学卒業後、母校の第二内科に入局して、大学病院や関連病院で診療に携わってきました。専門は脳神経内科全般。多く診てきたのはパーキンソン病や、神経免疫疾患、そして脳卒中などです。

こちらで開業されたきっかけは?

脳神経内科の幅広い診療、患者さんとじっくり向き合う診療を行いたかったので、それを実現できるのは、開業医だと考えていました。この山下町を選んだのは、自分が育った地元だからです。実家もすぐ近くなのですよ。また、この辺りには脳神経内科クリニックが少なく、患者さんは大きな病院に行かなければならないという事情もありました。院内は誰でも入りやすい雰囲気にこだわりました。ただ勤務医をしながらの開業準備で、何もかもが初めてのことですし、やはり大変でしたね。幸いスタッフにも恵まれ、よいスタートが切れたと思います。

診療面の特徴を教えてください。

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日本内科学会総合内科専門医として風邪や花粉症、高血圧症・脂質異常症・糖尿病など生活習慣病の診療を、また、日本神経学会神経内科専門医として頭痛やめまい、しびれ、物忘れなど症状や、パーキンソン病、神経免疫疾患、脳卒中と総称される脳梗塞・脳出血・くも膜下出血、認知症などの診療を行います。さらに専門的な診療が必要な場合は、近隣の基幹病院や大学病院など病診連携を行っている病院にご紹介します。またMRIやCT撮影が必要な場合は、提携している近くの検査施設で速やかに撮影することができます。

脳神経内科では、具体的にどのような診療を行うのですか。

脳神経内科は脳や脊髄、頭からつながる神経、その周りの筋肉の病気を診る内科です。体を動かしたり、感じたりすることや、考えたり覚えたりすることがうまくできなくなった場合に、こうした病気が疑われます。診察では話をよく聞いて、診察して診断する、それを確認するために検査を行うという感じですね。神経の病気は、治療できる病気とそうでない病気が明確に分かれているので、治療できる病気を見逃さないことと、治りにくい病気は治療とともに患者さんの生活を重視して対応することを心がけています。また、脳神経内科は多様な病気の診断ができるので、必要に応じて検査を行ったり、他の診療科につないだりとコーディネートする役目を果たすのも特徴です。

脳卒中の診療経験を生かし、生活習慣病診療にも注力

診療をされる上でどのようなことを大切にされていますか。

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まず、患者さんの話をよく聞くことです。そこにすべてのヒントがあるので、患者さんの話を聞きながら、どういう診察をしていくか、どういう検査をしていくかを組み立てていきます。特に患者さんが何に困られているかを聞き出すことを重視しています。そして患者さんには「一緒に治療しましょうね」とお声がけをします。病気は患者さんが一人で治すものではない、医師が治すものでもない、ご家族など周囲の人も含めて、みんなで治すものだと思うんですよ。まずはきちんと診断すること、患者さん一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療を行うこと、そして、治りにくい病気については、患者さんが安心して暮らせるように、ご家族や介護者の負担をできるだけ軽減できるように調整することも大切な仕事だと考えています。

脳卒中の診療も多く行ってこられたそうですね。

勤務していた日本医科大学の脳神経内科は、脳卒中の患者さんがとても多かったので、私も多くの診療を経験したのです。以前は、重篤な後遺症を残す患者さんも少なくなかったのですが、医療が進み、早期に見つければ回復が望める患者さんが多くなりました。生活習慣病や動脈硬化をコントロールすることで、脳卒中の予防や再発予防も期待できることがわかっています。大学病院では患者さんが多く、予防や治療後のフォローまでなかなか手がまわらなかったので、当院ではしっかり行っていきたいと思っています。動脈硬化の程度を頸動脈の超音波検査で確認しながら、治療を進めていきますので、脳卒中を経験された方も、安心して通院していただけるかなと思っています。

生活習慣病が脳卒中につながるのですね。

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生活習慣病によって動脈硬化が進行し、それがやがて脳卒中につながることがとても多いのです。仮に脳卒中の治療ができたとしても、生活習慣病をコントロールしていかなければ、また動脈硬化が進み、脳卒中が再発することになりかねません。しかし、生活習慣病そのものは自覚症状に乏しいので、健康診断で指摘されても放置される方が多いんですね。ただ私は、基本的に、たばこもお酒も無理にやめましょうということは言わないんですよ。たぶん言っても、やめられないし(笑)、食生活もすぐには変えられません。今までの習慣を変えることは難しいのです。ですから、病気のことを自覚してもらって、少しずつ減らす、徐々に改善していくことを心がけています。

頭痛やパーキンソン病に、患者に合った治療を行う

ところで、先生のプライベートについても少し教えてください。

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今は開業したばかりですので、休みがないですね(笑)。クリニックの休診日は別の病院で外来診療を担当していますし、月に1度ずつ大学病院で神経生理検査と、八丈島の町立八丈病院で神経内科外来診療を担当しています。忙しい毎日ですが、自分の興味のあることを調べて、話して人の役に立つ、感謝されることもあるという仕事なので、あまり苦にはならないですね。

これからの展望について、お聞かせください。

私はパーキンソン病の診療も多く手がけてきました。早期に診断して適切な治療を行えば、普通に歩いたり動いたりできる期間が長くなりますから、患者さんの生活の質が高まるように、その人に合わせたオーダーメイドの治療を行っていきたいと考えています。手が震える、歩き始めの一歩がなかなか出ない、転びやすくなったというような症状があれば、ぜひ受診していただきたいですね。パーキンソン病だけでなく、重症筋無力症や多発性硬化症など神経免疫疾患の再発予防や維持療法というような治療も外来診療でできるようになってきましたので、積極的に手がけたいと考えています。当院ならば、働いている方もお昼休みに通院していただくこともできますから、患者さんの負担も軽減できると思います。また、頭痛やてんかんで通院しているけれど症状が落ち着いているような方や、通院が大変な認知症の患者さんに対するオンライン診療も取り入れたいと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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当院は、一般内科から、神経の病気まで幅広く診療し、予防接種や健康診断も行うクリニックです。特に、頭痛やめまい、しびれ、手足のまひ、物忘れなど、困ったことがあれば気軽にご相談ください。ふらふらする、なんとなく歩きにくいというような症状でも、診察してみると何の病気でもないということも少なくありません。安心するためにも脳神経内科の受診をお勧めします。また、脳卒中を予防する意味からも、生活習慣病の診療に力を入れています。健康診断などで異常を指摘された方にはぜひご相談いただきたいですね。特に動脈硬化を指摘されていて、手足にまひが起きたり、口から物がこぼれたりする場合は、できるだけ早期の受診をお勧めします。地域の皆さんが安心して健康に暮らせるように、内科・脳神経内科の立場からお役に立ちたいと願っています。

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