小児から成人までトータルに
かかりつけ医での一貫した歯列矯正
相武台ゆうデンタルクリニック
(座間市/相武台前駅)
最終更新日:2024/10/09


- 自由診療
矯正は、矯正専門の歯科医院とかかりつけの一般歯科のどちらで受けるべきか、悩む人も多いのではないだろうか。一般歯科では、矯正治療は非常勤の矯正を専門とする歯科医師が担当することも多く、診療日も少ない。対する矯正専門の歯科医院は、数が少なく、また矯正のために抜歯が必要な場合や、治療中に虫歯ができた場合は別に一般歯科を受診することになる。こうした問題を解決して患者や家族の負担を軽減したいと、院長自ら矯正も手がけているのが「相武台ゆうデンタルクリニック」の志賀勇太院長だ。マウスピース型装置を用いた矯正をはじめ多様な矯正方法に対応し、成長を利用した小児矯正も手がける。口腔環境整備に加え、全身の健康も見据えたトータルな診療をめざし、かかりつけ歯科で実践している歯列矯正の特徴について聞いた。
(取材日2021年4月12日/再取材日2024年8月19日)
目次
抜歯から虫歯・歯周病治療、矯正後のメンテナンスまで院内完結。全身の健康も見据えたトータルな歯列矯正
- Qこちらでは、院長ご自身が歯列矯正を行うそうですね。
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A
▲かかりつけ歯科で受ける歯列矯正の特徴について語る志賀院長
かかりつけ歯科は、幅広い分野を提供するべきと考えて、さまざまな分野の研鑽を積みました。矯正についても、ワイヤーを使った矯正、マウスピース型装置を用いた矯正、アンカースクリューを使った矯正、小児矯正などを学んできました。また口腔外科の出身ですから、矯正で抜歯が必要な場合、親知らずであっても対応できます。クリニックとして虫歯や歯周病治療・予防、治療後のメンテナンスにも力を入れ、矯正に必要なセルフケアの指導や、矯正中に虫歯や歯周病ができた場合も速やかに対応できます。口腔環境の整備は全身の健康にも大きく関わります。一人ひとりに合わせたトータルな診療で、健康に貢献できる点が強みです。
- Qマウスピース型装置を用いた矯正について聞かせてください。
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A
▲マウスピース型装置は透明で目立たず、患者にも喜ばれている
透明なマウスピース型装置を交換しながら装着する矯正方法で、取り外し可能なので、食事など日常生活も普段どおり過ごせます。取り外して歯磨きができるので口腔内も装置も清潔に保つことにつながり、矯正中の虫歯や歯周病の予防も図れます。ワイヤー矯正に比べて痛みが少なくて済むことも特徴です。装置が目立たず、学校生活や仕事にも支障が出にくいので、人前に出る機会の多い方も選択されることが多いですね。最近は10代を対象としたマウスピース型装置も開発され、当院では、小学校高学年から成人まで幅広い年代の方が使用されています。症例としてはだいたい子どもと大人で半々くらいです。
- Q抜歯が必要な場合、親知らずでも対応できると聞きました。
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A
▲なりたい口元をイメージして矯正に臨もう
私は親知らずなどの抜歯も多く手がけていますので、矯正で抜歯が必要な場合も当院で対応します。もちろん抜歯せずに矯正できれば良いのですが、どうしても抜歯が必要な場合もあるのです。例えば、歯が並ぶスペースに対して個々の歯が大きい場合、抜歯せずに矯正を始めると歯並びがでこぼこになります。歯茎が下がったり噛み合わせに支障が出たり、歯並びは整うよう導けても前歯が押し出され口もとが前に突き出たように見えてしまったりすることもあります。上顎と下顎のずれが大きい場合、親知らずを抜歯してスペースを作ることで、大きく歯を移動させるよう促して歯並びを整えやすく図ることができるのです。
- Q子どもの矯正についても教えてください。
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A
▲歯並びは見た目だけではなく機能的にも重要
顎の骨がやわらかい小児期から開始することで、顎の成長発育を誘導し、顔の骨格を整えていくことが期待できます。その上永久歯を抜かずに矯正できる可能性が高くなるのです。簡単に着脱できる装置の使用が多いため、痛みも少なく、学校や習い事の時には外すことができます。前歯が永久歯に抜け替わったらマウスピース型装置を用いた矯正も行えます。口腔筋機能療法や機能矯正のためのマウスピース型装置などを活用し、早期の段階から介入することで、将来的な矯正を避けることをめざせる方法も提案しています。長い期間がかかりますが、金銭的、時間的にも、本人とご家族の負担をできるだけ少なくしたいという思いで取り組んでいます。
- Q矯正中のトラブルや矯正後のサポートについて聞かせてください。
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A
▲矯正期間が長いからこそ、患者との信頼関係が重要になる
せっかく矯正を受けたのに、虫歯や歯周病で歯の状態が悪くなるのは避けたいことです。かかりつけ医である当院では、矯正期間中の虫歯や歯周病はもちろん、装置のトラブルにも診療日であればいつでも対応し、矯正後も定期検診とメンテナンスで歯や口腔の健康維持をサポートしています。予防歯科にも力を入れ、唾液検査などを行ってお口の特徴や虫歯のなりやすさを確認し、一人ひとりに合ったセルフケアを歯科衛生士が丁寧にアドバイスします。お子さんの場合も、自分でしっかりブラッシングできるまで指導します。患者さんをよく理解し、適切かつトータルに対応できるのが、かかりつけ歯科で矯正を受けるメリットです。
自由診療費用の目安
自由診療とはワイヤー矯正/99万円~、アンカースクリューを使った矯正/11万円~、マウスピース型装置を用いる矯正/44万円~、小児矯正/5万5000円~、口腔筋機能療法/1万2000円抜歯/5500円~、虫歯治療/3300円~、クリーニング/5500円~、唾液検査/3300円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。