精密な診査と処置で口腔環境を維持
歯科衛生士によるメンテナンス
相武台ゆうデンタルクリニック
(座間市/相武台前駅)
最終更新日:2024/09/24
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歯科治療後の定期的なメンテナンスや、虫歯や歯周病予防のためのブラッシング指導、口の中の状態を把握するためのさまざまな検査など、歯や口腔の健康を守るために歯科衛生士の果たす役割は大きい。さらに情緒面でのサポートや、ホワイトニング、高齢者の口腔ケアなど、歯科衛生士の力が必要となる場面はさらに増えている。しかし、実際に歯科クリニックの中で歯科衛生士がどのように活動しているのか、意外と知られていないのではないだろうか。そこで、歯科衛生士担当制を導入して、歯科衛生士によるメンテナンスや予防に力を入れる「相武台ゆうデンタルクリニック」志賀勇太院長と歯科衛生士の今野聖花さんに話を聞いた。子どもから高齢者まで、口からの健康づくりをサポートする歯科衛生士について知ってほしい。
(取材日2024年8月19日)
目次
専門性を磨いた歯科衛生士がきめ細かく対応。虫歯・歯周病予防に加え、全身の健康維持にもつなげる
- Q治療後や予防のためのメンテナンスはどのように行っていますか?
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A
【今野さん】当院では、月に1度の間隔でのメンテナンスをお勧めしています。まず行うのがプラークの染め出しによる、磨き残しチェックです。患者さん自身にもよく見ていただき、「磨き残しやすい部分」を把握していただいた上で、その部分を中心とした磨き方を指導します。実際に歯ブラシを持ってもらい、患者さんが自分でもできるようになるまで説明します。その後、全体の歯石を取るスケーリングと、歯の表面を磨くポリッシングを行い、フッ素を塗布するのが基本的な流れです。歯茎もしっかり確認していく必要がありますので、大人の方は歯周病でなくても、3ヵ月に1度程度、歯周ポケットの深さを測って歯周病の進行を確認します。
- Qこちらでは歯科衛生士担当制を導入されているそうですね。
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A
【今野さん】現在、歯科衛生士は6人体制を基本とし、必要に応じて担当制を取っています。患者さんからご要望を受けたり、歯科衛生士が必要性を感じたりした場合に、同じ歯科衛生士が継続的に担当するかたちです。お口の中の状態はもちろん、全身の健康状態や持病、家庭でのお手入れの様子や生活習慣、ご家族のことなども、プライバシーに配慮しながら把握して、その方に合ったお手入れ方法や必要なケアをご提案することができます。元の状態を把握しているため、変化があればすぐ気づいて対応することも可能です。患者さんの本音を聞き出してほしいと院長からも言われており、信頼関係が築けるので気軽にご相談いただきやすいと感じています。
- Q歯科衛生士もマイクロスコープを使うと聞きました。
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A
【今野さん】歯周ポケット中で、歯茎に隠れている部分の歯の根にこびりついた歯垢や歯石を取り除くスケーリングとルートプレーニングの際には、マイクロスコープや拡大鏡を用います。肉眼では見えにくいところも確認でき、スピーディーに処理することが可能です。口を開けている時間が短縮できたり、動画撮影によりご自身もお口の中の現状を確認できたりと、患者さんのメリットも大きくなります。メンテナンスやケアの必要性を理解していただくことで、歯科予防へのモチベーションも上がればうれしいですね。使いこなしが難しいマイクロスコープですが、セミナーに参加してトレーニングを受けるなどして扱い方を学びました。
- Qメンテナンスの際に特に心がけていることは何ですか?
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A
【今野さん】せっかく通っていただいているのに状態を悪くしてしまうと、当院の信頼にも関わります。小さな変化も見落としなく気づけるよう、写真を撮って前回と見比べながら細かく確認するようにしています。当院は診査診断に力を入れており、歯科検診など細かな検査に専門的な知識を持つ歯科衛生士も在籍しています。エックス線写真や歯科用CTで撮影をして、細かい歯のひびなどを確認する精密検査も可能です。また、ホワイトニングも専門的な知識を持ち、トレーニングを受けた歯科衛生士が行います。若い女性はもちろん、接客業・営業職の方や、口元を若々しくしたい方などに、ぜひ気軽に受けていただきたいと思います。
- Q子どもや高齢者の対応では、どのような配慮をしていますか?
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A
【今野さん】お子さんの場合は、成長や性格に合わせたきめ細かな対応を心がけています。痛い、怖いというマイナスのイメージを持つと大人になっても感覚が残る場合があるので、怖がったり嫌がったりする子には無理をせず、少しずつ慣れてもらうようにしています。ご家庭で仕上げ磨きが難しいケースは、私たちから「お母さんに磨いてもらってね」と働きかけることも。高齢の方は、歯や口腔の状態が全身の健康に深く関わることも多いので、咀嚼や嚥下など口腔機能の低下に注意しながらお話をよく聞き、生活の様子や健康状態を把握してケアにつなげています。「ご質問はありませんか?」と声をかけ、話しやすい雰囲気づくりも大切にしています。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯科用CTによる検査/1万1000円、総合歯科検診/3万3000円~、ホワイトニング/1万6500円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。