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黒木 慶一郎 院長の独自取材記事

ひろしま下肢静脈瘤クリニック

(広島市南区/広島駅)

最終更新日:2021/10/12

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JR広島駅南口を出て、駅前通りを歩くこと数分。商店や歯科・内科医院などが入るビルの7階に「ひろしま下肢静脈瘤クリニック」がある。その名のとおり、足の血管がこぶ状に膨らむ下肢静脈瘤という病気の治療に特化したクリニックだ。院長を務めるのは、各地の総合病院で心臓や血管の外科手術を数多く手がけてきた黒木慶一郎先生。重い心疾患の治療に携わってきた経験を生かし、精度の高さと再発予防を重視した診療の提供に努めている。緊張感のある臨床現場で研鑽を積んできた黒木先生だが、その素顔はとても明るくフレンドリー。患者の気持ちを何より大切にしているという先生に、診療の特徴や日頃の心がけについて聞いた。

(取材日2021年2月10日)

下肢静脈瘤のカテーテル治療などの手術に対応

こちらのクリニックの概要について教えてください。

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当院は下肢静脈瘤という病気を専門的に診るクリニックとして、2018年にオープンしました。下肢静脈瘤とは、字のごとく下肢、つまり足の静脈がこぶのように膨らむ症状が出ることが多い、血管の病気のことです。生死に関わる病気ではありませんが、罹患率はとても高く、特に女性は一生のうちに半数以上の人が発症するともいわれています。傾向としては70歳以上の女性が多いですが、男性の相談も増えていますし、若い人でも症状に悩む人はいらっしゃいます。そんな多くの人が抱える病気なので、気軽に受診してもらえる環境をつくろうとこのクリニックを開業したんです。広島駅前というアクセスの良い環境にあるため、市内の方はもちろん郊外にお住まいの方や、遠くは山口県や島根県から来られる患者さんもいらっしゃいますね。

下肢静脈瘤の症状としては、どんなものがあるのですか?

初期症状としては足のむくみ、だるさ、疲れやすさ、かゆみ、痛みなどが挙げられます。足がよくつる場合も、下肢静脈瘤を疑う一つのポイントです。目に見える症状としては、細い血管が薄く浮いて見える、血管が浮き出てこぶのようにボコボコしているといった状態が挙げられます。さらに進行すると、湿疹ができたり、皮膚の色素沈着や潰瘍ができたりすることもあるので注意が必要です。とはいえ、このような症状があっても実は病気ではなく、単なる一時的な不調であることも多いんですよ。きちんと調べて原因がはっきりすればそれだけで安心できますし、病気だと判明すれば適切な治療を受けて改善を図ることができます。なので「些細な症状だから」と放置せずに、気軽に相談していただけるとうれしいです。重症化すると治療期間が長期化する場合もありますが、早期の段階であれば体に負担も少なく、短期間で治療が終了します。

下肢静脈瘤と診断されたら、どのような治療を行うのですか?

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メインとなるのは、細い管を血管の中に通して内側からレーザーや高周波の熱を加える「血管内カテーテル治療」です。治療時間は、血管1ヵ所につき10分から15分程度で、多くの場合は30分以内、長くても1時間程度で終わります。また、医療用弾性ストッキングを着用して余分な血液や水分がたまるのを防いでいくアプローチを補助的に行うこともあります。その他、皮膚を切開して不具合を起こしている静脈を引き抜くストリッピング手術という方法もありますが、できれば切らずに治すのがベストだと考えています。通常は3ヵ月程度で一通りの治療は終わります。その際に血管の浮きがまだ気になるという方に対しては、血管に硬化剤を注射する硬化療法を追加することもあります。ですから、どんな治療を行うかは患者さんの自覚症状やご希望によるところもありますね。

再発リスクに配慮した治療を実践

先生のご経歴について詳しく教えてください。

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実は、最初から医師をめざしていたわけではなく、高校卒業後は一時期、理工学部に在籍していたこともありました。ですが、将来の仕事について考え始めたとき、「何かもっと自分が打ち込めるものがあるのでは」と思うようになったんです。理系ですが昔から機械いじりよりも生物のほうに興味があったので、自然と目が向いたのが医療の道でした。専門科として心臓血管外科を選んだのは、手術で人の命を救うことができることに大きなやりがいを感じたから。手術の中には臓器の一部を切除するなど、機能を落とす内容のものもありますが、心臓血管手術はダイレクトに人の心機能を高める目的のものですし、その上生活の質の向上にまでつなげることもできます。そこが一番の魅力でしたね。大学卒業後は沖縄から関東地方まで、各地の総合病院の心臓血管外科で数多くの手術に携わりました。

その後開業に至ったのはどういう経緯だったのですか?

心臓血管手術は高度な技術が求められるので、高齢になると手先が弱ってどうしても難しくなっていきます。そのため将来を見越して53歳という少し早めの年齢で一線を退くことを決意し、より身近に患者さんと接する医療を選びました。勤務医時代から下肢静脈瘤の治療も手がけてきたので、この分野を選んだのも自然な流れでしたね。命がけの手術をすることももちろんやりがいがありますが、喜ぶ患者さんの様子が間近に見られる今もとても充実した毎日が送れています。開業場所を広島にしたのは、子どもの頃を過ごした愛着のある地だったからです。中学高校時代の同級生が会いに来てくれたり、その親御さんが受診しに来てくれたりもするので、良い環境を選んだと感じます。

診療の際に心がけていることは何ですか?

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広島では昔から下肢静脈瘤の治療・研究が盛んに行われてきたので、専門の医療機関がたくさんあります。そんな中、ここを選んで来てくださる患者さんには感謝の気持ちでいっぱいですし、的確な診断のもと、再発ができるだけないように細心の注意を払って治療を進めるように心がけています。患者さんのスケジュールやニーズに合わせてフレキシブルに対応できるのが、専門クリニックならではの利点だと考えているので、患者さんのご希望はできる限り丁寧に伺うようにも配慮していますね。また大学の先輩方ともつながりをつくって、新しい情報が逐一得られるように連携を図っています。

患者の笑顔を見るのが一番のやりがい

スタッフの皆さんの温かい接遇がすてきですね。

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当然のことですが、患者さんが第一だという姿勢をスタッフ全員で共有し、決して患者さんに対して否定的な言葉を使わない、院内で気持ち良く過ごしていただくということをみんなで心がけています。また私ももちろんですが、看護師からも丁寧に説明してもらって、納得して治療を受けていただけるように気をつけていますね。紙の資料をお渡しする際には、患者さんのご年齢に合わせて文字の大きさを変えたり、説明の順番を変えたりもして、常に「もっとわかりやすくするにはどうすればいいか」と改善策を考えています。難しいところですが、患者さんに心から満足していただきながら質の高い医療を提供するためには、常に努力が必要だと考えています。

やりがいを感じるときはどんなときですか?

足に不調を抱えて困っている人の助けになれたときは、やはりとてもうれしいですね。どこに相談すればいいのかわからず途方に暮れていたという方もいらっしゃいます。下肢静脈瘤という病気は、以前よりは認知度が上がってきましたが、まだ病気の存在そのものを知らない方も少なくありません。適切な治療を行えばQOLの向上をめざせるということを、より多くの人に知ってもらいたいと願っています。今後もホームページなどを通じて、役に立つ情報を発信していきたいですね。

お忙しい毎日かと思いますが、リフレッシュ法はありますか?

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勤務医時代は夜中でも緊急のオペが入ることがあり、緊張感のある毎日でしたが、今は少し余裕ができたので好きなワインをゆっくり味わうのが至福のひとときです(笑)。それからドライブも好きで、休みがあれば四国などに遠出して地元のグルメを楽しんだりもしています。患者さんとも診療中、いろいろなエリア情報を交換して盛り上がることもありますね。

最後に読者の皆さんへメッセージをお願いします。

下肢静脈瘤という病気は直接生死に関連する病気ではありませんが、この症状に悩んでいる人がたくさんいるのも事実です。受診するタイミングはいつでも構いませんが、足に血管のふくらみが目立つ場合や、足がつる、むくむといった症状がある場合は一度専門のクリニックに相談することをお勧めします。実際に検査をしてみないと本当に下肢静脈瘤かどうかわからないことも多いので、気になる症状があればお気軽にご来院ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

弾性ストッキング(保存療法の場合)/5500円(税込)~

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