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肝臓がんへ進行する恐れも
非アルコール性脂肪肝炎とは

東長崎駅前内科クリニック

(豊島区/東長崎駅)

最終更新日:2021/07/06

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  • 保険診療

痩せているのに、健康診断で「脂肪肝」と言われ、不思議に思いつつも放置してしまっている人はいないだろうか。C型肝炎やB型肝炎などのウイルス疾患と違って、脂肪肝は食べすぎや運動不足などの生活習慣によるもの。いわばメタボリック症候群の肝臓版ともいえる。気をつけなくてはいけないのは、飲酒習慣のない人も無縁でない、「非アルコール性脂肪肝」や、その中でも肝臓がんなどへ進行するおそれがある「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」が増加傾向にあるということだ。クリニックで導入していることはまだ少ないという肝硬度測定検査に対応している「東長崎駅前内科クリニック」の吉良文孝院長は、肝臓内科を専門とする医師の一人。そこで増加傾向のあるという脂肪肝について、吉良院長にじっくり聞いてみた。(取材日2021年6月17日)

酒も飲まず、痩せているのに脂肪肝? 日本人がなりやすい「隠れ脂肪肝」は、早めの検査が大切

Q肝臓の病気にはどのようなものがありますか?
A
1

▲脂肪肝について話す吉良院長

健康診断などで肝臓の数値が悪かった場合、患者さんが気にされるのは肝硬変ですが、実際に1番多いのは脂肪肝です。当院の場合、受診される患者さんの半分以上が脂肪肝で、残りの半分の方は異常なしという感じでしょうか。基本的に脂肪肝は自覚症状がないといわれていますが、血液がドロドロになり、血流が悪くなることから全身の細胞に酸素と栄養分が行き渡らなくなり、だるい、疲れやすい、かゆいといった症状を訴えられる方が多いですね。肝臓はもともと「沈黙の臓器」と呼ばれ、自覚症状はほとんどないとされてきましたが、近年の研究からこれらの症状がみられることがわかってきています。

Q最近、お酒を飲まない人の脂肪肝が問題になっていますね。
A
2

▲肝硬度測定検査に対応している

脂肪肝とは、食べすぎや運動不足のために余った脂質や糖質が中性脂肪となり、脂肪が肝臓全体の30%以上を占めるようになった状態をいいます。お酒の飲みすぎが原因の脂肪肝を「アルコール性脂肪肝」といい、あまりお酒を飲まないのに発症する脂肪肝を「非アルコール性脂肪肝」といいます。高血圧・糖尿病・脂質異常症・肥満など生活習慣病と密接に関係していることが多く、急激なダイエットや、体重が2~3kg増えただけで肝臓に脂肪がたまる可能性もあります。日本人は痩せていても脂肪肝になりやすい傾向があるといわれています。中でも「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」は肝硬変や肝がんに進行するおそれがあるため注意が必要です。

Qどのような検査をするのでしょうか?
A
3

▲問診や血液検査、画像検査などで肝臓の状態を確認

飲酒の有無や生活習慣など問診で確認するほか、血液検査で肝機能を調べたり、超音波検査やCT検査などの画像検査で肝臓の大きさや脂肪のたまり具合を確認します。超音波検査では、脂肪肝のほかに肝血管腫、肝嚢胞、肝硬変、肝腫瘍などについて診ることができるほか、健康診断で肝機能異常や胆石、胆嚢ポリープなどのフォローにも有用です。さらに肝炎などの合併症を引き起こしていないか調べるため、肝臓の一部を採取して調べる病理組織学的診断をする方法もあります。さらに当院では、まだ新しい先進の機器を使った肝硬度測定にも対応しており、肝臓の硬さや脂肪の量などの測定が簡単にできる体制を整えています。

Q肝硬度測定検査では、ほかにどのようなことがわかりますか?
A
4

▲肝硬変につながる病気の発見が可能になる肝硬度測定検査

肝硬度測定検査は、体の表面に特殊なプローブをあて、そこから発する振動と超音波の伝わり方から肝臓の硬さや肝臓組織内の脂肪量を測ることができる検査です。検査自体は1分ほどで、繰り返し行うことができるため、治療の経過観察や治療開始の時期の見極めなどにも有用です。また、肝硬度測定検査を行えば、肝生検を行わずに外来で簡単に肝臓の硬さを測定し、肝硬変への進展の程度を調べることができるため、健康診断で肝障害を指摘された人に潜んでいることの多い非アルコール性脂肪肝炎(NASH)やアルコール性肝障害、B型肝炎、C型肝炎、原発性胆汁性胆のう炎など肝硬変につながる病気の発見が可能です。

Qこちらのクリニックならではの検査のメリットを教えてください。
A
5

▲患者にしっかりと説明し、丁寧で迅速な検査・治療を提供

当院では、肝硬度測定検査と超音波検査は熟練の臨床検査技師が行います。国家資格である臨床検査技師は、いわば検査のスペシャリスト。画像診断は肝臓内科を専門とする私と2人でチェックを行います。予約なしで精度の高い超音波検査が受けられることは患者さんにとっても大きなメリットだと思います。また、これらの検査を大きな病院のように長時間待つことなく、必要があればすぐ受けられ、その日のうちに検査結果がわかるという迅速性もクリニックならではのメリットだと思います。もちろん、当院では検査や治療を患者さんに押しつけるようなことはいたしません。メリットデメリットをしっかり説明し、検査も薬も最小限に抑えています。

ドクターからのメッセージ

吉良 文孝院長

健康診断で肝機能の数値が悪くても、「自分はお酒を飲まないから大丈夫だろう」と放置してしまう方がいます。実際、半分近くの方はなんともないわけですが、半分以上の方に脂肪肝が見つかることを考えると、一度はきちんと検査を受けほしいと思います。細胞を採取して検査機に送る肝生検だと結果がわかるまで数日かかりますが、肝硬度測定検査なら検査結果もその日のうちにわかります。脂肪肝が見つかったら、食生活や運動習慣などの改善とともに経過観察が大切です。当院は経過観察も簡単に済ませることができるので、肝臓の病気の疑いのある方や、指摘された方はお早目にご相談ください。

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