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侵襲を抑えていく
マイクロスコープを使った精密治療

いたばし駅前歯科

(板橋区/板橋駅)

最終更新日:2021/10/12

いたばし駅前歯科 侵襲を抑えていく マイクロスコープを使った精密治療 いたばし駅前歯科 侵襲を抑えていく マイクロスコープを使った精密治療
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マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)は、主に根管治療などで使われる医療機器の一つ。精密治療を行う時に活躍する場面が多いものだが、肉眼やルーペによる診療とどう違うのか、どんなメリットがあるのかはよく知らない、という人も多いのではないだろうか。最大80倍まで拡大可能なマイクロスコープを導入している「いたばし駅前歯科」の堀越裕司院長によると、マイクロスコープを使うメリットは、大きくは「治療範囲を必要最小限に抑えられること」と「口腔内の状態を視覚データ化できること」の2つだという。詳しく話を聞いてきた。

(取材日2021年5月18日)

細かく丁寧な処置ができるほか、写真や動画を使った説明が可能になるのも大きなメリット

Qマイクロスコープを使うメリットは、どのようなものでしょうか?
A
いたばし駅前歯科 治療の質の向上のために先進の機器を積極的に取り入れている

▲治療の質の向上のために先進の機器を積極的に取り入れている

マイクロスコープを使うと、肉眼では見えないぐらい小さなものも、細部まではっきりと見ることができます。その分、丁寧に細かい処置をしていけるのが、マイクロスコープを使う第一のメリットですね。例えば、歯を削る際に使うことで、削る部分を必要最小限に抑えることができ、歯の神経や周りの歯茎を守ることができます。もう一つ、説明の際にマイクロスコープを使って口腔内の拡大写真や動画を撮影できるのも、大きなメリットといえます。外から見えない部分についても、現在どうなっているのかを見てもらいながら患者さんにお話しできるので、説明もわかりやすいものになっているかと思います。

Q治療の精度向上のほか、わかりやすい説明にもつながるのですね。
A
いたばし駅前歯科 モニターを用いたわかりやすい説明を心がけている

▲モニターを用いたわかりやすい説明を心がけている

そうですね。患者さんに手鏡を持ってもらい、口の中に入れる小さな歯科用ミラーを使って患部を映しながら説明するのが従来の方法ですが、暗くてよく見えなかったり、角度上うまく映らなかったりすることもあります。また、お口を開けたまま説明を受けるのでは、なかなか集中できないかもしれません。マイクロスコープのカメラでは、小さかったり暗かったりしても大きくはっきりと見えますし、撮った画像を診療チェア横の画面に映し、チェアに座った状態で見ながら説明を聞いてもらえるので、こちらのほうがスムーズに話が進みますね。「鏡で見るとこうですが、マイクロスコープで見るとこんな状態です」と比較できるのもメリットかと思います。

Qマイクロスコープを使った根管治療について教えてください。
A
いたばし駅前歯科 穏やかな口調で丁寧に説明してくれる堀越先生

▲穏やかな口調で丁寧に説明してくれる堀越先生

根管治療とは、歯の神経(歯髄)が炎症や感染を起こしたときに必要になるもので、痛んだ歯髄を除去して、歯を残すために行う治療です。治療手順としては、まずかぶせ物を取ったり周りを削ったりして、歯の奥の歯髄が通っている部屋へアプローチし、そこからマイクロスコープを入れて、問題の歯髄が通っている根管の入り口を特定し、歯髄の除去や管内の消毒、密閉を行っていきます。マイクロスコープは、実は永久歯より神経の部屋の形態が複雑な乳歯の根管治療でも使用できます。また、乳歯は永久歯より厚みが薄く、少し削っただけでも歯髄に近づいてしまうので、歯髄を傷つけないよう治療するためにマイクロスコープを活用しています。

Q歯を残すために、精密な治療が必要なのですね。
A
いたばし駅前歯科 ユニットはパーティションで区切られプライバシーが保たれている

▲ユニットはパーティションで区切られプライバシーが保たれている

はい。根管治療では、歯髄と一緒に血管も取ってしまうので、血管からの栄養供給を受けられなくなった歯はダメージを受けやすくなります。また、治療のためとはいえ、削る量を最小限にしておかないと歯が割れてしまったりするので、歯にかかる負担は極力抑えたいところです。もっとも、根管治療により神経を取った歯はもろくなるとはいえ、歯を支える歯周組織や歯根膜、神経のある天然歯と同程度の噛む力はあり、インプラントやブリッジ、義歯に比べれば有利な要素がそろっています。神経を取ると噛む感覚が多少変わることはありますが、機能的に大きな問題はないので、残せる歯はできる限り残すようにしています。

Qほかにマイクロスコープはどんな治療に使われているのでしょう?
A
いたばし駅前歯科 細かいひびも見逃さないよう細心の注意を払っている

▲細かいひびも見逃さないよう細心の注意を払っている

まずは、歯が割れたり、細かいひびが入って痛みが出ているようなケースですね。「虫歯もなく、歯に穴があいたりもしていないのに、なぜか痛みがある」という場合、歯に入ったひびが原因であることが少なくありません。肉眼やエックス線画像では見つけにくいのですが、マイクロスコープはそういう細かいひびを見つけ出すのに非常に有用です。歯と歯の間の細かい虫歯を見つけるのに、マイクロスコープを使うこともあります。歯と歯の間は、わずかに歯を動かして見ていくのですが、隙間はほんの少ししかありません。そういうところは、マイクロスコープで拡大してチェックしていきます。

ドクターからのメッセージ

堀越 裕司院長

一見きれいな歯でも、隠れたところで問題が起きているケースは少なくありません。そういう点も含め、初めてマイクロスコープで撮影した口内画像を見た患者さんは、びっくりされる方は多いです。治療箇所以外でも色が黒い所を見つけた方に、「これは何ですか?」と質問されたこともありますし、実際の画像を見たことが、口腔状態に興味を持つきっかけになることもありますよね。当院のマイクロスコープは録画も可能なので、子どもさんの治療記録が見たいなど、治療過程の動画撮影もご希望であれば可能ですのでお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

根管治療(前歯)/5万5000円、根管治療(小臼歯)/6万6000円、根管治療(大臼歯)/7万7000円

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