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白畑 敦 院長の独自取材記事

しらはた胃腸肛門クリニック横浜

(横浜市緑区/長津田駅)

最終更新日:2021/10/12

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JR横浜線・東急田園都市線「長津田駅」から徒歩3分の「しらはた胃腸肛門クリニック横浜」は2017年11月に新しく開院したクリニックだ。院名の通り、肛門の病気の診断と治療に力を入れており、痔の日帰り手術やALTA硬化療法を行うほか、便失禁などの排便障害まで広く対応している。白畑敦院長は「肛門の専門クリニックとして質の高い医療を提供し、全国レベルで認知されるクリニックに成長したい」と意気込む。その一方で風邪や腹痛などの身近な病気や症状にも対応、胃と大腸の内視鏡検査も行い、地域に根差したクリニックであることも重視する。「患者一人ひとりの気持ちに寄り添った診療を心がけている」と話す白畑院長に、診療への思いや取り組みについて聞いた。

(取材日2017年11月20日)

専門性を押し出しつつ、地域に頼られるクリニックへ

開院して間もないですが、どんなクリニックをめざしていくお考えでしょうか?

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当院は肛門外科と内視鏡内科、胃腸内科、漢方内科を標榜しており、中でも肛門のお悩みの解消に力を入れています。まず一つ目は肛門の専門クリニックとして質の高い医療をご提供して、神奈川県はもちろん、全国レベルで認められるようになりたいと考えています。もう一つが幅の広い医療を行って地域の方から広く頼りにされるクリニックになること。私がこちらに開院したのは過去に勤務した昭和大学藤が丘病院や横浜旭中央総合病院から近くて医療連携を図りやすいからですが、下町のような雰囲気があることも気に入っているんです。町を歩いていると、患者さんや知り合いの人が気軽に声をかけてくれます。そんな温かな地域の人に応えていきたいですね。

先ほど言われた「幅の広い医療」とはどのような意味でしょう。

当院は肛門に関わる病気の診断と治療に力を入れるほか、おなかのお悩みにも対応し、胃と大腸の内視鏡検査を行っています。この2つがクリニックの特徴ではあるのですが、風邪などの身近な病気の治療に加えて健康診査も行っています。そもそも、風邪と一口に言っても鼻の症状がひどい人、喉の痛みがつらい人、体全体がだるい人といったように症状はさまざまで、患者さんの中には何科に行けば良いかわからない人もいるわけです。そんなときに「当院は胃腸内科だから」と断ることはせず、当院でできる医療は可能な限り行います。その上で専門の医師に診てもらったほうが良い場合はご紹介します。当院の近くには医療機関が多いので、患者さんの一次的な窓口にもなれるのではないでしょうか。それが「幅の広い医療」の実現です。

診療する際にどんなことを心がけていらっしゃいますか?

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当たり前ですが、患者さんは一人ひとり違った人間ですから、その方の要望をくみながら診療することを大切にしています。世間話をしたい方、あまり話をしたくない方、恥ずかしいから早く終わってほしいと思っている方といったようにその人のお気持ちを想像しながら接することが重要ですが、そのためには患者さんとの対話が不可欠ですよね。実際のところ、「コミュニケーションを大切にする」のは言うのは簡単ですが、実際に行動するのは難しく、中には話してくれない方もいらっしゃいますから絶対的な正解はありません。しかしながら、医師が向き合おうとしていることが患者さんに伝われば、患者さんのお気持ちも少しずつ変わってくるのではないかと思います。

便失禁などの分野まで対応していることが強み

お尻の悩みはデリケートで、どんな状態であれば相談したらいいかわからない人もいるかと思います。

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状態や症状よりも、それらによって自分が困っているかどうかが重要だと私は考えています。たとえ症状が軽くてもそれで困っているようであれば、治療することで気持ちが安らいでより快適に生活できるようになるでしょう。逆に症状が重くても患者さんのお気持ちや考えによっては早急に治療を行わずに様子を見ることもあります。痔は命にかかわるものではありませんから受診するかどうかの判断はお任せしますが、自分が困っているかどうかはポイントの一つだと胸に留めていただきたいですね。それと、痔なのではないかと疑い、受診したらがんだったということはあり得ますので、重い病気ではないかどうかは、まず調べてもらったほうがいいでしょう。

こちらでは日帰り手術を行っているとのことですが、どんな痔が適応になるのでしょうか。

イボ痔、切れ痔、あな痔といった痔は、日帰りで手術が可能です。当院は痔の手術に関しても患者さんの希望に合わせた、いわゆるオーダーメイドの対応を大切にしていて、患者さんが気にしていることから優先的に治していくようにしています。例えば多いのが、出血する内痔核と外痔核のあるケース。イボ痔の中で肛門の内側にできるものを内痔核、外側にできるものを外痔核といいます。内痔核による出血が気になるものの外痔核は気にならない場合、内痔核を切除して出血を止めることを当院では優先します。一般的には患者さんの悩みによらず、両方とも切除してしまうことが多いんですね。内痔核の切除だけに留めることで、術後の痛みなどの後遺症の軽減をめざしていくことができます。患者さんの病態とお気持ちに合わせて手術プランを検討するようにしていますね。

便失禁などにも対応しているのは珍しいと思いました。

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そうですね。当院では便が漏れてしまう便失禁や残便感、お尻の違和感にも対応しているのが大きな特徴です。便失禁は一説には65歳以上の方の7.5%、つまり500万人以上が悩んでいるともいわれていますが、医療を受診している人は少数。医療機関でもこうした分野に対応しているところは少なく、検査して異常がなければそのままにしてしまうことが多いんですね。対処方法として例えば便失禁の場合、投薬や電気療法の脛骨神経刺激療法、手術を用いる仙骨神経刺激療法といった治療に加え、骨盤底筋運動などのトレーニングといった選択肢もあり、当院ではこれらの中から結果が見込めるものを選んでご提案しています。悩んでいる人がいるもののまだ医療機関が本格的に対応しきれていない。そんな分野までカバーすることに努めているのが専門クリニックの強みだと思います。

手術の後に排便障害に悩む人に触れ、開業を決意

ところで、先生はなぜ医師を志したのですか?

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私は山形県の酒田市に生まれ育ちました。家族など周囲に医師はいなかったのですが、なぜか幼少の頃、父と母に「僕はお医者さんになる」と言い、その時に両親がとても喜んでくれたことを成長しても覚えていたんです。両親を喜ばせたいと、中学生の頃には医師になることを決めていましたね。それで昭和大学医学部に進学して2004年に卒業、昭和大学藤が丘病院の消化器外科に入局して大腸がんの手術を主に行いました。

そんな医師生活の中で、なぜ肛門疾患に着目し、開業しようと思ったのでしょうか。

大腸がんの手術の後遺症の一つに排便障害があり、悩まれる患者さんを見る機会が多かったからです。先ほど挙げた便失禁などの排便障害は難治性であり、専門にする医師は全国的にも少なかったため、自分が携わっていく意義を感じました。その後に5年勤めた横浜旭中央総合病院で本格的に排便障害の治療を行い、経験を積みました。同病院では今も週に1度、手術を行っています。そのようにキャリアを積む中で、痔の手術や内視鏡検査、排便障害の治療は大病院よりも小回りが利くクリニックで行ったほうが良いと考えて開業したわけです。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

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当院は風邪などの軽い病気や症状でもきちんと診ていく、親身で丁寧なクリニックでありたいと考えています。これらのコンセプトはスタッフにも折に触れて伝えていて、今は診療前と診療後に毎日ミーティングを行って意識の共有を図っています。そうした診療を重ねていく中で、将来的には多くの患者さんから頼りにされる、日本を支えるクリニックに成長していきたいですね。お尻のお悩みに関しては他の分野よりも人の目に触れることが少ないと思うので、情報発信にも力を入れていきます。自治体の講演会に登壇したり、現在は、インターネットのSNSやブログを活用して情報発信にも力を入れているんですよ。そうして、悩まれている人が一歩踏み出せる勇気となればと思っています。

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