機能と元気な心を取り戻そう
理学療法士によるリハビリテーション
整形外科川戸クリニック
(大阪市城東区/今福鶴見駅)
最終更新日:2024/10/22
- 保険診療
体に痛みがある状態は、毎日が憂鬱になる原因の一つと言えるだろう。パソコンの普及や変化するライフスタイルの中で、湿布薬や内服薬ではなかなか改善されにくい慢性的な痛みを抱えている人が多い昨今、生活の質の面からもリハビリテーションの重要性はますます高まっているのではないだろうか。しかし、鍼灸院や整体、そして整形外科で理学療法士が行うリハビリの違いについてはあまり知られておらず、利用方法についてもわからないままの人は少なくない。そこで今回は、今福鶴見駅から徒歩1分にある「整形外科川戸クリニック」の川戸明広院長に、整形外科のリハビリテーションについて詳しく教えてもらった。
(取材日2021年10月4日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qリハビリはどのような症状の時に受けると良いのですか?
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A
首、肩、腰、膝、足などに痺れや痛みがある方、拘縮などがあり体を自由に動かすことが難しい方、痛みが原因で可動域に制限がある方などにリハビリテーションをお勧めしています。また骨折や手術の後で動作に不安や問題を感じている方、薬物治療を行っているけれど改善に至っていない方にも、整形外科でのリハビリをお勧めしています。当院では他に、脳疾患による麻痺やリウマチ、神経疾患による症状、スポーツや事故によるケガからの復帰もリハビリを通してサポートしています。皆さんが想像するよりも広い範囲がリハビリ適応となりますので、まずはご相談いただきたいと思います。
- Qリハビリを希望する場合には、どうすればいいですか?
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A
少し面倒に感じるかもしれませんが、まずは一度受診していただく必要があります。リハビリテーションは単なるリラクゼーションを目的としたマッサージではなく、身体機能の不調からの回復や保全、場合によっては向上をめざして行っていくものであり、医師がリハビリが必要だと判断した場合に提供できるのです。リハビリの目的を達成するためには、正確に診断し、診断結果に基づいた適切なリハビリ計画を立てていく必要があります。医師の診断を受けずにリハビリだけをしても、症状を悪化させてしまう可能性もあります。1日でも早く不快な症状を取り除き、自由に体を動かせるようにしていくためにも、まずは一度、受診しましょう。
- Q貴院にはどのようなスタッフが在籍されているのですか?
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A
当院は理学療法士が4人、柔道整復師が2人在籍しています。痛みがある生活は心も体もつらいものです。だからこそ、最初の受診からリハビリテーション、そして設定した目標を達成するまで、「患者さんが困っていることは何だろう?」「われわれができることは何だろう?」と考えて、まずは心から患者さんの苦しみに寄り添うことが大切だと考えています。スタッフ一同で真摯に患者さんのお体の状態に向き合っていきますので、日々の小さな困り事や痛みの有無など、遠慮することなく伝えていただきたいと思います。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1受付、医師の診察を受ける
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受付後、まずは問診票に記入する。その部位に痛みや痺れがあるのか、症状はいつ頃から始まったかなど、わかる範囲で詳しく書こう。また、生活習慣病の有無もしっかりと伝え、服用している薬があればお薬手帳も持参しよう。同一の症状で他の医療機関での診察を受けたことがあれば、検査結果や紹介状なども忘れず持参したい。問診票を書いたら、その内容を参考にしながら医師の診察を受け、リハビリテーションが必要か診断を受ける。
- 2理学療法士による初期評価
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医師の診断でリハビリテーションが必要と判断されたら、理学療法士によって体の状態の初期評価を受ける。痛みの強さ、痛みの性質、日常生活にどんな支障があるか、運動機能や感覚、筋肉の萎縮や拘縮の有無、可動域の確認など、細部にわたって一つ一つ評価されていく。自分で気になることがあれば、遠慮なく伝えると良いだろう。
- 3リハビリテーション
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一人ひとりの症状に合わせて設定した目標に合わせて、リハビリテーションがスタートする。内容は一人ひとりによって異なるが、温めて血流を促す温熱療法や、低周波マッサージ器を用いた電気刺激療法、けん引機での疼痛緩和を図るなどの物理療法と、理学療法士が行う運動療法などを組み合わせながら進んでいく。リハビリの最中に別の違和感が発見される場合もあり、その時は理学療法士が医師と連携することで対応しているそうだ。
- 4定期通院
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リハビリの頻度は症状や年齢、生活環境によってさまざまだが、初期は週に2〜3回通う人が多いそう。また、自宅で取り組める運動やストレッチなどの指導もしてくれるため、その取り組みによって通院の頻度を減らせることもあるそうだ。2〜3週間に1度は医師の診察を受け、今の状態を確認することも回復への近道とのこと。リハビリは継続することが大切なので、無理のないスケジュールを相談しよう。