仕上がりの美しさも追求
眼瞼下垂の手術
アイクリニック大井町
(品川区/大井町駅)
最終更新日:2021/10/12
- 保険診療
まぶたが垂れ下がることで視野が狭くなる眼瞼下垂症。加齢やハードコンタクトレンズの長期的な使用など、さまざまな要因で誰もがかかりうる目に関する病気だ。「視野が狭まり見づらくなることで、肩こりや頭痛を引き起こす可能性もあります」と警鐘を鳴らすのは、「アイクリニック大井町」の院長を務める愛新覚羅維(あいしんかくら・い)先生。東京大学医学部附属病院で多くの症例にあたり、研鑽を積んできた。関連施設の「アイクリニック神楽坂」に出向いて行う眼瞼下垂症の手術においては、単にその症状がなくなればいいという考えではなく、仕上がりの見た目にもこだわるのだとか。眼瞼下垂症の主な症状や、同院ならではの強みなどを聞いた。
(取材日2021年9月9日)
目次
日帰り手術も可能だからこそ、年齢のせいだと諦めてほしくない
- Q眼瞼下垂症とはどのような病気でしょうか?
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A
眼瞼下垂症は、目が開いていても上まぶたが上がりづらい、もしくは垂れ下がってしまう状態をいいます。大きく分けて、生まれつき筋肉や神経が作用しない「先天性」と「後天性」の2パターンあり、当院に訪れるほとんどの方は後天性です。後天性の眼瞼下垂症になる要因は、加齢によるものが多いのですが、若い方でもハードコンタクレンズの長期利用や目のこすり過ぎによる刺激で、罹患するケースもあります。主な症状としては、視野が狭くなること。重度になると、無理やり上まぶたを上げようとするため、おでこの筋肉が疲れやすかったり、しわが深く刻まれることも。その他、肩こりや頭痛、眼精疲労など、体全体に影響を与える可能性もあります。
- Qどのような治療を行うのでしょうか?
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A
眼瞼下垂症の基本的な治療方法は手術です。上まぶたを持ち上げる筋肉を短くする、もしくは上まぶたの皮膚を部分的に切除し、上がりやすい状態をつくっていきます。当院では私が関連施設の「アイクリニック神楽坂」へ出向いて手術を行いますが、迅速かつ少ない出血量で済むように、手術には金属メスではなく炭酸ガスレーザーを用います。時間は両目で30~40分ほど見ていただいています。痛みを気にされる方もいますが、術前に局所麻酔で皮膚の下に麻酔薬を注入し、浸透させてから手術に入るため、痛みはほとんど伴わないでしょう。
- Q術後について教えてください。
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A
術後も痛みはあまりありませんが、腫れたり、違和感を感じたりすることはあります。腫れは術後2週間で8割ほど、1ヵ月で9割ほどがひいていき、その後はゆっくりと自然な状態へと移っていく場合が多いです。手術当日の入浴と術後1週間の飲酒は控えていただいたほうが、血管の拡張が起きにくいため、腫れもひきやすいです。1週間から2週間後に行う抜糸が終われば、メイクも通常どおりできるようになります。保冷ジェルを挿入できるアイマスクなどを使い、よく冷やしてもらうことが、ダウンタイムを短くするためのケア方法としてお勧めです。痛み止めの薬や角膜保護の目薬、傷口に塗布する軟膏薬は適宜処方していきます。
- Q先生が行う治療には、どんな特徴がありますか?
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A
まずは、手術で用いる炭酸ガスレーザーです。こちらを使用することで手術をスピーディーに進められ、出血や炎症を抑えていくことも可能になるメリットがあります。手術時間が長いほどダメージも大きいですから。また仕上がりの美しさにもこだわりを持っています。当院の手術は全例顕微鏡下で緻密かつ丁寧に行います。基本的には両目を手術しますので、左右差のない形にしていくことが第一。さらに患者さんが描く完成イメージとずれがないように、時間をかけてカウンセリングをし、手術直前にも最終確認を行います。
- Q手術に保険は適用されるのでしょうか?
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A
はい。当院では保険適用内の手術しか執り行っていません。先述のとおり、美容の観点からも仕上がりにはこだわっていますし、細かい要望にもなるべくお応えしていくようにしています。やはり目は、その方の印象を決定づける大切な部位ですので、見た目の美しさについても今後も追求していくつもりです。一方で、美的なこだわりが極度に強い方には、美容外科クリニックの受診もお勧めしています。費用や治療期間も異なってきますので、当院と比較していただくのがいいでしょう。患者さんの最善の策を一緒に考えていけたらいいですね。