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内田 千秋 理事長の独自取材記事

あおぞらクリニック新宿院

(新宿区/新宿駅)

最終更新日:2021/10/12

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クラミジアや淋病などの性感染症は、たとえ自覚症状があっても、ためらいもあり、なかなか受診の決心がつきづらいもの。新宿駅にほど近いビル内に2017年にオープンした「あおぞらクリニック新宿院」は、それを踏まえて徹底した匿名性を確保し、気軽に安心して受診できるような体制を整えている。「一人で悩まずに、早く検査を行うことで治療効果にも期待できます。治癒後は青空のように晴れ渡った気持ちになってほしい」と語るのが同院理事長の内田千秋先生。他の患者やスタッフの会話が聞こえづらい特別な音響装置を備え、診察室や待合スペースも男女別に分けるなど、受診に対するハードルを極力下げた体制を整える同院について、診療の方針を中心にさまざまな話を聞いた。

(取材日2019年5月21日)

院内は男女別。お互い顔を合わせないで済むよう工夫

新宿に開設された理由から伺いたいと思います。

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新宿院は開設から約2年半ですが、実は2013年に新橋院をオープンする前から、いずれは新宿院をつくりたいと考えていました。新橋院が主に東京の東側や千葉方面、埼玉東部のエリアから来られる患者さんですから、次には立川や横浜、埼玉西部から来られる患者さんのため、東京西側のターミナル駅である新宿駅近くにも、いずれ開設したいと考えていたのです。現在では仕事の関係で新橋・新宿の両方に来院される方もいますよ。実数としては多くはないですが、新橋で診察を受けられて、その後、患者さんの都合により新宿で検査を受けたいという方もいらっしゃいますね。

患者層と主訴について教えてください。

男性では20~30代のお勤めの方や自営業の方など若い方が多い印象です。また女性専用の診療は昨年暮れからスタートしましたが、新橋院よりも若い女性の患者さんが多いです。主訴については、男性ではクラミジアや淋病、尖圭コンジローマ、女性ではクラミジアやHPV(ヒトパピローマウイルス)と呼ばれる子宮頸がんの原因とされるウイルスなどです。あとはHIV(エイズ)に罹患したかを心配されて、検査目的で来院される方もいらっしゃいます。

院内は明るく清潔なイメージですね。

ありがとうございます。ブルーは院名の「あおぞら」から用いている色でして、男性患者さんを表す色。それに対して女性専用スペースはピンクにしました。診察や検査の際など院内動線でもわかりやすい色分けになっているかと思います。男女別の待合室においても、患者さん同士が顔を合わせないで済むよう、テレビモニターに向かって長椅子を並べています。あと、他の方の会話が聞こえにくい音響システムの導入や、受付にも背を向ける形で座っていただくなど、診察を待つ間の環境づくりにも気を配ったつもりです。

受診にかかる時間はどれくらいと考えておけばよろしいでしょうか。

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病気や症状にもよりますが、まず同性スタッフによる詳しい問診を行い、その後に診察。そして検査ですが、内容によって結果が出るまで20分くらいかかることもあります。ですからトータルでは30~40分ほどみておいていただければ。薬の処方だけなら5分程度ということもあります。ただ、混雑する時間帯はその限りではありません。朝の開院直後と昼休み前、そして夕方の会社帰りの方が来院される時間は混み合いますので、しばらくお待たせするかもしれません。

患者のプライバシーに配慮し、あえて自由診療体制に

性感染症はなかなか受診しづらいものだと思います。

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早期に発見し、いち早く治療にとりかかればそれだけ早期の治癒が期待できます。しかし受診を先延ばしにしていると症状が悪化しますし、自覚症状がそれほどなければ二次・三次感染のリスクもあります。匿名性を最大限に守る体制にしているのは、そのためなのです。また自由診療にしている理由も同様でして、保険適用の治療ですと、後日、自宅に受診記録のお知らせが郵送されます。「病気のことについては、誰にも知られたくない」という方にとってはショックでしょう。「匿名性を担保するにはどうすれば良いか? それには、最初から自由診療で受診していただくのが良い」と考えました。そこをご理解いただければと思いますね。なお、当院ではホームページにはそれぞれの疾患別に料金を明示しております。

自由診療にされているのはプライバシーへの配慮だったのですね。

その通りです。また、診察と検査は当院で受けていただき、結果はウェブ上で確認できるオンライン診療を行っていますが、これも保険適用外なのです。しかし、わざわざ1週間後に医院まで足を運ばなければならないのは大変でしょうし、1回の受診で済むのであれば「一応検査してみようかな」という気持ちにもなれる。加えて保険が適用されない検査では、マイコプラズマのほか、クラミジアと淋病においては尿道の検査は適用されますが、喉に感染した咽頭クラミジアの検査は適用外です。両方を一度に検査してすぐに治療に入れれば、2~3日で症状は軽減できるかもしれません。保険診療ですと検査にも手間もかかりますし、クラミジアや淋病の検査は結果が出るまで2日間はかかる。結果を聞くために、もう一度来院するのは手間ですよね。確かに自由診療は料金が高くなってしまいますが、そうした面を考えれば患者さんにメリットを感じてもらえると思っています。

肛門も性病に感染すると聞いていますが、どのような性病がありますか?

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性病は粘膜の感染から主に感染します。肛門も例外ではありません。新宿院では、淋病やクラミジアについては肛門についても検査できる体制を整えています。肛門の性感染症の検査は、現在、保険適応外になっており、自由診療であっても検査が受けられる医療機関は限られています。他の性病に感染していると、HIVに感染するリスクも高まりますので。そのためにも検査されると良いでしょう。また、赤痢アメーバ症も肛門をなめたりすると感染する可能性があるので検査されると良いでしょう。

言葉一つにも患者に寄り添った伝え方を心がける

これまでで特に印象深かった患者さんのエピソードを教えてください。

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HIVの検査を他院で受けられた患者さんから聞いた話ですが、検査後に診察室に呼ばれてもなかなか先生が結果を伝えてくれずに、すごくもどかしかったと。結果は幸い、陰性だったそうですが、やはり患者さんは1秒でも早く結果を知りたいはずなのです。そのため当院ではHIVに限りませんが、診察室に入ってドアが閉まったらすぐに結果をお伝えするようにしています。また診察後には陽性だった場合には「お大事に」ということもありますが、EDで悩まれていた方などには「お疲れさまでした」と言うなど、患者さんに合わせて言葉を選ぶようにしています。HIV検査の結果が陰性だと、お伝えした瞬間に涙を流される方もいらっしゃいますから、こちらも言葉一つにもすごく神経を使いながら診察をしています。

受付スタッフの皆さんはとても明るくて雰囲気も良いですね。

自由診療だからこそ、サービスも行き届いたものでありたいとの考えから、患者さんとの接遇面でも質の高いサービスを提供できるように図っているのです。そのためスタッフには、自己研鑽目的であればその費用を支給し、パソコンの購入資金も援助しています。オンライン診療を行っていますから、パソコン自体に強くなってほしいということと、メールでの問い合わせも多いものですから、その返信にもスピード感を持って応えられるように、ということです。また自己研鑽は、セミナーなどに参加して、より詳しく医療関係の知識を蓄えてもらいたいですし、患者さんに気持ちの良い接遇ができるよう、医学以外のことも自ら進んで学んでほしいという願いから行っています。医療サービスを離れて個人としてのスキルアップもできれば、人生100年時代ですから、スタッフもより快適で幸せな人生が送れるのではないか、そんな思いからですね。

地域に向けたメッセージをお願いします。

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女性専用の診療は昨年からスタートしたのですが、とても好評でして、患者さんがクチコミで友人・知人に紹介され、来院する方の数も増えています。もちろん男性患者さんからもご紹介いただいていますが、新橋院に比べればまだ患者数も少ないので、先ほどお伝えした時間帯であれば、院内での滞在時間も短くて済むと思います。もしインターネットで調べた症状にあてはまらなくても、「何かおかしい」「これまでと違う」という症状がありましたら、気軽に検査に訪れていただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ED治療/800円~2000円(1錠)、クラミジア/検査:8800円、治療:1万1000円(2回服用)、淋病/検査:8800円、治療:2万2000円(点滴)、コンジローマ/治療:1万1000円(2週間分のクリーム)、HPV(高リスク)検査/1万1000円、HIV即日検査/8800円、マイコプラズマ検査(喉)/8800円、咽頭クラミジアの検査/8800円、赤痢アメーバ症検査/8800円、肛門クラミジア・淋病精密検査/9900円(すべて税別)、HPVワクチン6万6000円(3回接種)、PEP療法34万1000円(HIV予防薬)

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