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胃の不調はピロリ菌が原因の可能性も
検査と除菌で早期に改善を

品川胃腸肛門内視鏡クリニック

(港区/高輪台駅)

最終更新日:2024/11/05

品川胃腸肛門内視鏡クリニック 胃の不調はピロリ菌が原因の可能性も 検査と除菌で早期に改善を 品川胃腸肛門内視鏡クリニック 胃の不調はピロリ菌が原因の可能性も 検査と除菌で早期に改善を
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胃がしくしく痛む、時々胃がきゅっと痛くなるという人も多いだろう。仕事で忙しいから単なるストレスだろうと思って市販薬で済ますこともありがちだ。しかし、その胃の不調はピロリ菌が原因であることも考えられる。ピロリ菌は、正式にはヘリコバクター・ピロリという名前で、胃がんや十二指腸潰瘍を引き起こす原因の一つといわれる。最近は若い世代では感染者が減ってきてはいるものの、40代以上の人ではまだまだ多いのが実情だという。胃がんのリスクを下げるためにも、感染の有無の確認や、感染している場合は除菌治療をすることが重要となる。ピロリ菌が引き起こす胃の疾患や検査、除菌方法などについて「品川胃腸肛門内視鏡クリニック」の望月暁理事長に聞いた。

(取材日2024年9月27日)

ピロリ菌感染によって慢性胃炎や萎縮性胃炎、さらに胃がんへと進行する危険性も

Q胃の不調は市販薬で済ませがちですが、受診の目安はありますか。
A
品川胃腸肛門内視鏡クリニック 市販薬でしのがず、検査を推奨する望月理事長

▲市販薬でしのがず、検査を推奨する望月理事長

市販薬には症状に応じたいろいろな種類があります。例えば胃酸が出すぎている場合に使う、胃酸を抑えるための薬や、胃けいれんの場合は胃の緊張を和らげるためのものなど、状況に適した薬を飲んで2~3日様子を見るのも良いかもしれません。ただし、これは1年以内に胃の内視鏡検査を受けて何も問題がない、病気がないと診断されていることが前提です。過去に一度も胃の内視鏡検査を受けていなくて胃の症状が出ている場合、何らかの病気が進行していることが考えられます。胃痛や胃もたれなどの症状がある場合は早めに受診することをお勧めします。特に痛みが激しい、何回も繰り返す、重苦しいなどという場合はすぐに受診しましょう。

Qピロリ菌に感染しているとどんな症状が出るのですか。
A
品川胃腸肛門内視鏡クリニック パンフレットを用いて丁寧な説明を行っている

▲パンフレットを用いて丁寧な説明を行っている

ピロリ菌は5歳くらいまでの幼児期に経口感染し、その後長期間、胃の粘膜の中で生息し続けます。ピロリ菌に感染しているだけでは自覚症状はほとんどありませんが、ピロリ菌によって何らかの病気が発症した時に症状が出てきます。最初は慢性胃炎による胃痛、胃もたれなどの症状が出て、そのまま放置しておくと胃粘膜などの組織が萎縮する萎縮性胃炎が引き起こされます。その状態が続くと胃潰瘍や十二指腸潰瘍、さらに胃がんへと進行していくことがあります。ピロリ菌を20代で除菌した場合、胃の粘膜が元どおりにきれいになることも見込めますが、40代の場合萎縮性胃炎の症状は残りやすいため、早めに除菌したほうが良いでしょう。

Q検査方法と、その除菌治療について教えてください。
A
品川胃腸肛門内視鏡クリニック 末永く健康を維持できるよう、検査に注力する

▲末永く健康を維持できるよう、検査に注力する

検査の中で特に精度が高いのが尿素呼気試験です。これは検査薬を飲んでその前後の呼気を調べます。他に血液や尿の中のピロリ菌抗体を調べる検査や便の中の抗原を調べる検査、内視鏡検査で胃粘膜を採取して調べる方法などがあります。保険診療で検査や治療を受ける場合は、萎縮性胃炎や胃潰瘍などの病変を確認する必要があるため内視鏡検査が必須です。除菌治療は胃酸抑制薬と2種類の抗菌薬、計3種類の薬を7日間服用し、4週間後に除菌されたかどうかを検査します。また、検査の結果、感染していない場合は症状に合わせた治療を行います。

Qピロリ菌除菌のメリット、デメリットについて教えてください。
A
品川胃腸肛門内視鏡クリニック 検査時の負担軽減に配慮し、満足度向上に努める

▲検査時の負担軽減に配慮し、満足度向上に努める

メリットは胃がんの発症リスクの低下や、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍の再発抑制が期待できることです。また、特発性血小板減少性紫斑病でピロリ菌感染がある場合、除菌治療を行うことで血小板数の増加につながることが見込めます。胃に発生するリンパ腫の場合も除菌によって腫瘍の寛解が期待されます。デメリットとしては、除菌薬の服用中、下痢や軟便といった副作用が出る場合もあり、当院では場合によって整腸剤を一緒に処方します。また、除菌治療後、以前と比べると胃酸が多く出て、胸焼けや吐き気など逆流性食道炎のような症状が出るケースもまれに見られます。

Q除菌治療後も定期的な検査が必要となるのはなぜですか。
A
品川胃腸肛門内視鏡クリニック 検査から説明結果までおもてなし医療の配慮が行き届いている

▲検査から説明結果までおもてなし医療の配慮が行き届いている

除菌治療を受けた後、胃がんの心配はもうなくなったと安心してしまう人が多いですが、それは誤解です。確かに除菌治療は胃がんの発症リスクの減少につながりますが、リスクが完全にゼロになるわけではありません。長期のピロリ菌感染によって進行した慢性胃炎や萎縮性胃炎による粘膜のダメージは除菌治療後もそのまま残り続け、萎縮している部分は胃がんに進行しやすいのです。そのような病変を早期に発見するため、内視鏡検査を定期的に受ける必要があります。特に40代以降の方は年に1回は必ず受けるようお勧めしております。

ドクターからのメッセージ

望月 暁理事長

40代になったら胃の症状のあるなしに関わらず、まずは一度胃の内視鏡検査を受けるようお勧めしています。胃痛や胃の不快感があるとストレスが原因かも、と軽く考えがちですが、それが許されるには内視鏡検査を受けて胃に何も問題がないと診断されている事が必要です。ご自身の胃の状態を正確に把握するためにも内視鏡検査は必要です。内視鏡検査は第1回目がとても重要。初めての検査でつらい思いをするとトラウマになってもう二度と受けたくないと思ってしまうでしょう。当院ではそんなことにならないよう、鎮静剤や麻酔を用いて一人ひとりに即したオーダーメイドの内視鏡検査を行っており、安心して受診できますので是非一度体験してほしい。

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