個々の患者ニーズに対応
オーダーメイドで行う胃・大腸内視鏡検査
品川胃腸肛門内視鏡クリニック
(港区/高輪台駅)
最終更新日:2024/11/05
- 保険診療
かつて、日本人のがん罹患者数、死亡者数ともに上位にあった胃がん。今も患者数は増え続けているが、死亡者数は男女ともに減少傾向にあるという。背景には、内視鏡検査の精度向上や、将来的な胃がんリスクを測るピロリ菌の検査・除菌が保険適用になったことがあると考えられる。しかし、内視鏡検査や、検査に伴う鎮静剤の使用に不安を感じ、なかなか病院に足が向かない人も少なくない。そこで、個別の悩みに沿い、苦痛を取り除くための工夫を行う「オーダーメイド」での内視鏡検査を提案し、受診のハードルを下げる取り組みをしているのが「品川胃腸肛門内視鏡クリニック」だ。同院の齋藤格院長に詳しく聞いた。
(取材日2022年7月1日/情報更新日2024年1月5日)
目次
「眠ったまま検査してほしい」「できるだけ精度を高めてほしい」など個別の要望に寄り添う内視鏡検査
- Q検査に対する恐怖心が強い方には、どんな対応をしていますか。
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A
検査への恐怖と一口にいっても、カメラを入れるときの苦しさに不安がある、嘔吐反射があり「おえっ」となるのが嫌、とにかく検査が怖いなどさまざまです。対処法もそれぞれ異なりますが、過去に胃カメラを経験してトラウマになっていたり、検査への恐怖心が強い方には、鎮静剤を使用する方法があります。年齢や体格、既往症などを踏まえた適切な量の鎮静剤を使うことで、うとうとと眠っているような状態で検査を受けられます。また、患者さんが楽に受けられるだけでなく、検査する側にとっても細部までじっくり観察することが可能となり、より精度が高い検査ができることもメリットですね。「要精密検査」の指示を受けた方などにも適しています。
- Q精度の高さを重視する場合、どの検査を選べばいいのでしょうか。
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A
当院では、経口内視鏡において、大学病院の術前精密検査でも使用される拡大内視鏡を導入しています。高倍率で観察することで粘膜の微細な変化まで詳細に捉えることができます。より小さな病症を発見したり、ポリープの悪性度を予測するなど、精度の高い検査が可能です。苦痛が強いといわれていた従来の拡大内視鏡のデメリットを解消するため、当院では鎮静剤を用いた内視鏡と組み合わせて検査を行っています。
- Q忙しくて検査に行けない、という声もよく聞きます。
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A
そうですね。仕事や家事でなかなかまとまった時間が取りにくいことも、内視鏡検査の受診をためらう理由の一つだと思います。当院では、大きく2つの方法で、多忙な方も受診しやすい体制づくりをしています。1つ目は、土日も検査を行うことです。事前診察と病理検査結果の説明をオンラインにして検査の日だけ来ていただく「1day内視鏡」なども行っていますので、気軽にご相談ください。2つ目は、胃と大腸の検査を同日に行うことです。胃と大腸は両方受けていただきたい検査ですが、検査にかかる時間を考えてためらう方も多いでしょう。同日検査なら、通院、食事制限、鎮静剤の使用の一連を1回で済ませることができます。
- Qこちらには内視鏡の専門医師が多数在籍されていますね。
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A
どんなに先端の機器をそろえても、治療の選択肢を増やしても、それを扱うだけの医師の技術がなければ患者さんの苦痛を取り除くことはできません。当院では、国立がん研究センター、東葛辻仲病院などで診療経験を積んだ望月理事長をはじめ、東京大学医学部附属病院などで内視鏡経験を積んだ私や、実績を多く持つ内視鏡を専門とする医師が検査・治療を担当しています。