がんや、その他の病気を早期発見できる
胃・大腸内視鏡検査
やまうち消化器内科クリニック
(名古屋市中区/栄駅)
最終更新日:2021/10/12


- 保険診療
体に潜む病気を見つけるために検査は欠かせないものだが、どうしても敬遠しがちな検査が、誰しも少なからずあるのではないだろうか。胃や大腸の内視鏡検査もそのひとつかもしれない。だが近年、胃の内視鏡検査においては、従来の経口内視鏡に比べて苦痛の少ない経鼻内視鏡を導入し、大腸内視鏡検査についても苦痛を和らげる検査方法を採用する医院が増えている。「やまうち消化器内科クリニック」もその一つで、患者にとってより負担の少ない検査をすることで、病気の早期発見につなげたい考えだ。大きな病気を見逃さないために、胃や大腸の内視鏡検査についてさまざまな話を聞いた。
(取材日2016年10月17日)
目次
自覚症状が出たら黄色信号。早めの検査を
- Q胃の内視鏡検査を受けるのはどんな人が多いでしょうか?
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A
▲ピロリ菌の検査も受けることができる
年齢で言いますと40歳以上の患者さんが多いですね。自覚症状としては、胃痛、胸やけなどです。頻度は少ないですが血を吐いたという方も来られます。胃の内視鏡検査で見つかる病気は、逆流性食道炎、慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんなどが挙げられます。基本的に何らかの症状がある方は早めに検査をしていただきたいです。症状が出ているということは病気が進行しているということですからね。
- Qでは、腸の内視鏡検査についてはどうでしょうか?
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A
▲消化器の病気や内視鏡検査のエキスパートである山内医師
大腸の検査自体が、若い方に浸透していないというのもあり、50代以降の患者さんが多いように思います。検査を受けるきっかけとなる自覚症状は、血便や腹痛、持続性の下痢などがあります。検便でひっかかったことがある方もぜひ検査を受けていただきたいです。また、最近便が細くなったと感じている人も要注意ですね。目で見てわかるくらいの血便があった時は早めに受診してほしいですし、下痢は2週間以上続くようなら検査を考えてください。
- Q胃のバリウム検査、大腸の検便と、内視鏡検査との違いは?
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A
▲クリニックでは胃と大腸両方の内視鏡検査を受けることができる
バリウム検査は、比較的短い時間でより多くの人が受けられ、苦痛も少なくて済みます。一方、内視鏡検査は、多少体に負担はかかりますが、より細かいところまで診ることができ、バリウムよりも早い段階で病気を発見することができます。検便(便潜血反応検査)はどちらかというと、大勢の中から異常のある方をスクリーニングするための方法で、大腸内視鏡検査とは根本的に違います。大腸内視鏡は、腸の中を直接観察できますので、こちらも異常の早期発見に役立ちます。腸はくねくねと曲がっているので、正直痛みを伴うこともありますが、できるだけ負担のない方法で患者さんと相談しながら行います。
- Q胃や大腸の内視鏡検査を行う際、気を付けていることは何ですか?
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A
▲苦痛を軽減する経鼻内視鏡も導入
胃の内視鏡検査では、管が細く喉への刺激や嘔吐の反射が少ない経鼻内視鏡検査をお勧めしています。ごくまれに鼻の奥が狭い方がいるので、無理やり入れず、やむを得ない場合は口からの内視鏡検査に早めに切り替えています。経口でも細い内視鏡で行うと、多少苦痛を軽減できるんです。大腸の内視鏡検査では、腸の中の便がいかに少ない状態で検査をするかが重要です。便が残っていると腸の中が見えにくく、内視鏡も入れにくいので、患者さんにも協力していただいて、きれいな状態で観察できるように工夫しています。
- Q検査はどのくらいの間隔で受けるといいのでしょうか?
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A
▲検査後、診察室で画像を見ながら結果の説明をしてもらえる
名古屋市では、50歳以上の方を対象に内視鏡による胃がん検診を2年に1回行っています。ですので、それを目安に受診してほしいですね。先ほど述べたような病気の治療を受けている方は、もう少し間隔を詰めていくといいでしょう。鼻からの内視鏡検査はだいぶ楽に受けられるようになったので、半年ごとでも受けたいと言われる方もいますよ。