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山岸 泰道 院長の独自取材記事

まるこハート内科クリニック

(大田区/武蔵新田駅)

最終更新日:2020/07/16

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東急多摩川線武蔵新田駅から徒歩3分の「まるこハート内科クリニック」。山岸泰道院長は開業前、専門の循環器内科に加え救急もある病院の現場で、さまざまな病気を診てきたという強みを持つ。当時、夜間や週末に多くの患者が救急病院に駆け込んでくる状況を目の当たりにした山岸院長。もっと利便性の高いクリニックが必要だと考え、同院では朝の早い時間や夜間、土日の診療を行っている。医療の透明化にも努め、患者の視点を大切にする診療方針だ。地域のニーズに応えるべく、アレルギーの舌下免疫療法や禁煙治療も行い、また西洋医学では対応できないところには漢方を取り入れることも。開業から約3年がたつ今、山岸院長に近況を聞いた。
(取材日2019年8月21日)

患者の視点を重視したクリニックづくりをめざす

開院して3年がたちましたが、クリニックの様子をお聞かせください。

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開院以来変わらず、患者さんや地域のあらゆるニーズに応えたいという思いです。一般的な内科の診療と個人宅への訪問診療、有料老人ホームへの訪問診療も行っています。また、スギ花粉やダニアレルギーの舌下免疫療法や禁煙治療は、内科で診療しているところは少ないんですけれど、かかりつけ医として当院で診ていけたらと思って始めたもので、定期的に通ってくださる方も多いですね。当院の特徴である、早朝、夜、土日の診療時間を頼りに来てくださる方もいらっしゃいます。それから、「診療中かどうかわかりにくい」という患者さんの声を受けて「診療中」「昼休み」「休診中」の札を外に出しているのですが、このおかげでわかりやすくなったようですね。さらに臨時休診があるときは事前にカードを作って患者さんにお渡しするようにしました。

診療方針をお聞かせください。

最も重要なことは患者さんの悩みや問題を聞き取り、その来院の目的に対応することだと考えています。われわれは症状や病気を医療者目線から捉えがちですが、医学的に正しい診療でも、患者さんの悩みや問題を解決しなければ、十分とは言えません。また、聴診に力を入れていることも私の診療の特徴です。聴診は多少時間がかかりますが、いろいろな病気を発見してきた経験もあり、聴診器の力を信じています。単純で患者さんの負担がない上に、肺や心臓の音も聴けますし、皮膚の状態も確認できることもありますので、とても重要な診療のプロセスなんですよ。

検査機器がとても充実していますね。

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できるだけ院内で迅速に検査を終えられるような体制を取ろうと、検査機器を充実させています。当日その場で結果がわかるものも多く、院内ですべて完結できるので、比較的緊急性が高かったり、結果を早く知りたい患者さんにも対応でき、後日結果を聞きに来るといった患者さんの二度手間も省けます。心電図測定や動脈硬化の検査、超音波検査などに用いる機器はもちろん、筋肉量や骨密度を調べたり、喫煙者の一酸化炭素濃度を測定したりと、生活習慣の見直しに一役買うような機器もそろえました。最近は非常勤の超音波検査技師に定期的に来てもらえるようになったので、心臓・頸動脈・腹部の超音波検査がたくさんできるようになっています。大田区の健診にも対応していますよ。エックス線検査の画像情報などを持ち帰ることもできますし、陽性反応が出にくい発症初期でもウイルスを検出しやすくなっているインフルエンザの判定キットもあります。

スタッフの個性や能力を生かしたチーム医療を実現

医師を志したきっかけや、開業までの経緯を教えてください。

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幼い頃から生き物が好きで「命」というものに関心があったのと、中学時代、ケガをした時に尊敬できる医師に出会ったことが医師を志すきっかけになったと思います。循環器内科に進み、大学病院を経て、市中病院で循環器内科と一般内科の診療に携わっていました。専門としては心筋梗塞のカテーテル治療や心不全の投薬通院治療を多く手がけてきましたが、救急もある病院の臨床の現場で、循環器内科だけでなく、さまざまな病気を診てきたことが私の強みだと思っています。開業したのは、病院では行き届かない、開業医だからこそできる診療もあるのではないかという考えがきっかけです。特に、働き盛りの方が出勤前や帰宅後に受診できるクリニックがあまりないために、救急病院が混雑するという現状を目の当たりにしていて、平日日中に受診できない人の診療を担うようなクリニックをつくりたいと思い開業する運びとなりました。

開業の際のこだわりを教えてください。院名も印象的ですね。

「まるこハート内科クリニック」の、まるこは地名から、ハートは循環器である心臓と心をかけて、ロゴも人とハートの両方をイメージさせるものとしました。こだわったのは、やはり診療時間と曜日。周囲に反対もされましたが押し通しました。勤務医時代、仕事を休んで来院される方に申し訳ないといつも思っていましたので、そんな方々も来やすいクリニックにしたかったのです。またバリアフリーにして車いすのままトイレやエレベーターの移動ができるようにしました。

院長として心がけられているのは、どのようなことですか。

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開業前に、医療とは無関係の本をいろいろ読んで、人をまとめていくにはどうしたらいいか、私なりに勉強しました。その結果、リーダーはワンマンで何かを決めるのではなく、何をめざしているのかをきちんと伝え、各人の個性や能力が発揮できる環境を整えることが重要だと考えて、少しずつ実践してきました。スタッフに伝えているのは、チーム医療で対応するのが大切だということ。自分の仕事だけでなく、全員が全体を見渡して協力してサポートしていくことで、クリニック全体がうまく回っていくことを伝えています。実際にその思いが通じているのか、当院の理念がスタッフにもしっかり浸透してきているようです。スタッフが進んで患者さんのために良い提案をしてくれて、反対に私自身が自分を戒めるきっかけになることも多々ありますね。チームで医療を行っているという意識が強く、スタッフたちは今や私にとっても非常にありがたい存在となっています。

開業医としての使命を胸に、後進育成にも力を入れる

地域医療に貢献するために、取り組んでいることはありますか?

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当院の場合、朝早く、夜遅い時間に診療していること自体が地域貢献の一環だと考えています。一方で遠方からの患者さんも増えてきましたね。診療圏が広がって患者さんのニーズが多様化してもそれに対応することが開業医の使命だと思っていますので、例えば認知症の講習を受けるなど専門外の知識も蓄えるよう努めています。それから、地域医療実習生として医大生の受け入れを行っています。今は他院や大きな病院との役割分担が非常に重要な時代です。そういう意味でも、開業医について理解しておくことが大事だと思うので、これからの医療を担うであろう医大生を受け入れて後進を育成していきたいと考えています。

先生のプライベートや健康法を教えてください。

家庭があってこそ仕事を頑張れると思っているので、スタッフにも仕事より家庭を大切にするように言っていますが、私自身は今はなかなか実行できていないですね(笑)。健康法は、自分で自分の体調の変化に早めに気づくことを心がけています。睡眠時間が何時間以下になると体調が悪くなる、などといったことですね。また診療に漢方薬を取り入れていますが、自分でもいろいろ試し、必要に応じて飲んでいます。西洋医学では原因がわからないと治療ができませんが、原因はわからないが調子が悪いという人はたくさんいます。そういう場合に漢方薬は有用だと思いますね。

読者へのメッセージをお願いします。

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皆さんにお願いしたいのは、自分の病気について理解していただきたいということ。当院では、医療の透明性を確保することが患者さんとの信頼関係を構築する基礎であると考え、積極的な情報公開に取り組み、患者さん自身にも理解を深めていただいています。疑問や不安なことは何でもお聞きください。診療面では、西洋医学では対応しきれない分野には漢方を取り入れたり、当院を窓口として専門的な施設を紹介したり、さまざまなケースに柔軟に対応して、長くお付き合いできるクリニックでありたいと考えています。仕事や子育てでお忙しい方でも来院しやすいように、早朝や夜、土日診療を行っていますから、ぜひ活用してください。私は患者さんに育てられ、助けていただいてきました。これまで私を育ててくださった患者さんたちへの恩返しとしても、地域のお役に立つクリニックでありたいです。

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