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山岸 泰道 院長の独自取材記事

まるこハート内科クリニック

(大田区/武蔵新田駅)

最終更新日:2019/08/28

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「医師として命や人生にかかわった患者さんが、元気になられて私の新たな出発を祝ってくださることがうれしかったですね」と開業のエピソードを語る「まるこハート内科クリニック」山岸泰道院長。専門の循環器内科と、市中病院での幅広い領域の診療経験を生かして開業したドクターだ。夜間や週末に、多くの患者が救急病院に駆け込んでくる状況から、もっと利便性の高いクリニックが必要と、早朝や夜、土日の診療を実現した。医療の透明化にも努力し、患者の視点を大切にする診療方針が印象的だ。循環器内科という先端医療の研鑽を積みながら、診療の基本は30秒の聴診器と語り、また西洋医学では対応できないところには漢方を取り入れるという奥行きのある診療姿勢も興味深い。今後の活躍を期待したい頼もしいドクターだ。
(取材日2016年8月2日)

患者の視点を重視したクリニックをめざす循環器内科医

まず、医師を志したきっかけや、開業までの経緯を教えてください。

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小さいころから生き物が好きで、ザリガニ、カメ、カエル、キンギョ、ナマズ、アリ、カブトムシ、イヌなどたくさんの生き物を飼育していました。そのころから「命」というものに関心があったのかもしれません。中学時代、ケガをした時に尊敬できるドクターに出会ったことも、医師という職業を意識するきっかけだったと思います。循環器内科に進んだのは、心電図をパッと見て診断する先輩を見てすごいなあと思い、一生医師という仕事を続けていくならば、この分野だと直感的に思いました。大学病院を経て、市中病院で、循環器内科と一般内科の診療に携わっていました。専門としては心筋梗塞のカテーテル治療や心不全の投薬通院治療を多く手がけてきましたが、救急もある病院の臨床の現場で、循環器内科だけでなく、皮膚科や泌尿器科領域に至るまで、さまざまな病気を多く診てきたことが私の強みだと思っています。

では、開業のきっかけを教えてください。

もともと外来が好きでしたし、長年、市中病院で診療していて、病院では行き届かない、開業医だからこそできる診療もあるのではないかと考えていました。特に、朝と夜、土日の診療を行いたかったので、体力のある若いうちに開業したいと考えていました。働き盛りの方が、出勤前や帰宅後に受診できるクリニックがなく、その結果、救急病院が混雑するという現状を改善したかったのです。平日日中に受診できない人の診療を担うようなクリニックを作ることができれば、開業する意味もあるのではないかと思いました。この地を選んだのは、もともと家族の地元で自宅からも近いこと、そして出身大学が近く、知り合いのドクターも多いため連携も取りやすいことなどからです。

開業の際のこだわりなどを教えてください。院名も印象的ですね。

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「まるこハート内科クリニック」の、まるこは地名から、ハートは循環器である心臓と心をかけて、ロゴも人とハートの両方をイメージさせるものとしました。こだわったのは、やはり診療時間、曜日ですね。周囲に反対もされましたが、ここは譲らないと押し通しました。勤務医時代、仕事を休んで来院される方に申し訳ないなあといつも思っていましたので、そんな方々にも来やすいクリニックにしたかったのです。また何度も通院しなくてすむように、検査もその場で結果がわかるようにと考え、血液検査や心電図、超音波などできるだけ検査機器を整備しました。バリアフリーにして車いすのままトイレやエレベータに移動していただけるようにしたのも、こだわったところですね。

スタッフの個性や能力も生かし、チーム医療をめざす

開業されてどのような感想をお持ちですか。

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勤務医時代とは違うなあと感じる点は、地域との距離がとても近くなりました。うれしかったのは、勤務医時代に診ていた患者さんが、開業に際してお花を贈ってくださったり、わざわざ挨拶に来てくださったりしたこと。医師として心不全の診療などでその方の命や人生に深くかかわり、元気になられた方が、今度は、私の新たな出発にかかわってくださる。そういうつながりが生まれることが素晴らしいなと感じています。

先生の診療方針をお聞かせください。

最も重要なことは患者さんの悩みや問題を聞き取り、その来院の目的に対応することだと考えています。我々は症状や病気を医療者目線からとらえがちですが、医学的に正しい診療であっても、患者さんの悩みや問題を解決しなければ、充分とは言えないと考えています。また、聴診に力を入れていることも私の診療の特徴です。聴診は多少時間がかかりますが、いろいろな病気を発見してきた経験もあり、聴診器の力を信じています。単純で患者さんの負担がないうえに、肺や心臓の音も聴けますし、皮膚の状態も確認できるので、とても威力が発揮される重要な診療のプロセスだと思っています。

では、院長として心がけられているのは、どのようなことですか。

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開業前に、医療とは無関係の本をいろいろ読んで、人をまとめていくにはどうしたらいいか、リーダーに必要なものは何か私なりに勉強しました。今まで医療のことだけを学んできて、縁がなかったですからね。その結果、リーダーとはワンマンで何かを決めていくことではなく、何をめざしているのかをきちんと伝えることが最も重要な役割であり、また、各人の個性や能力が発揮できる環境をととのえることがリーダーの仕事だと考えて、少しずつ実践しています。スタッフに伝えているのは、チーム医療で対応することが大切だということ。自分の仕事だけでなく、全員が全体を見渡して協力してサポートしていくことで、クリニック全体がうまく回っていくことを伝えています。

漢方も取り入れ、幅広い診療を実施。訪問診療も視野に

お忙しい毎日だと思いますが、先生のプライベートや健康法を教えてください。

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家庭があってこそ仕事が頑張れると思っているので、スタッフにも仕事より家庭を大切にするようにと言っていますが、私自身は今はなかなか実行できていないですね(笑)。健康法は、睡眠時間が何時間以下になると体調が悪くなるなど、自分に対する気づきを早めにすることを心がけています。また診療に漢方薬を取り入れており、自分自身でもいろいろ試したので、必要に応じて具合が悪くなる前に飲んでいます。西洋医学では原因がわからないと治療ができませんが、原因はわからないが調子が悪いという人はたくさんいます。そういう場合に漢方薬は有効だと思いますね。

今後、クリニックとしてめざすところや力を入れたいことについてお聞かせください。

クリニックは、患者さんの困り事を解決できる窓口であるべきだと考えているので、その役割はきちんと担っていきたいと考えています。循環器内科の診療を充実しつつ、どんな病気や症状でも気軽に相談していただけるように、あまり専門に偏らないように心がけていきたいですね。診療内容も院内の設備も、診療時間や曜日も、地域の人が活用しやすいクリニック。それがめざしているところですね。とても具合が悪い方には帰宅されてからも電話で様子をお聞きするなど、きめ細かなサポートもしていきたいですし、訪問診療も重視していきたいと考えています。また、多様な検査機器を整備しましたので、検診や健康診断などにも積極的に活用していきたいと考えています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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皆さんにお願いしたいのは、自分の病気について理解していただきたいということです。当院では、医療の透明性を確保することが、患者さんとの信頼関係を構築する基礎であると考え、積極的な情報公開に取り組み、患者さん自身にも理解を深めていただくようにしています。疑問や不安なことは何でもお聞きください。診療面では、西洋医学では対応しきれない分野には漢方を取り入れたり、当院を窓口として専門的な施設にご紹介したり、さまざまなケースにも柔軟に対応して、長くお付き合いできるクリニックでありたいと考えています。仕事や子育てでお忙しい方にも来院しやすいように、早朝や夜、土日診療を行っていますから、ぜひ活用してください。私は患者さんに育てられ、助けていただいてきました。これまで私を育ててくださった患者さんたちへの恩返しとしても、地域のお役に立つクリニックになりたいと考えていますので、よろしくお願いします。

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