サージカルガイドと静脈内鎮静法を用いた
インプラント治療
しばた歯科
(松山市/山西駅)
最終更新日:2021/10/12
- 自由診療
インプラント治療は、虫歯や歯周病などで歯を失った際、歯を補っていく治療法の選択肢の一つ。「インプラント体」と呼ばれる人工歯根を埋入する手術を行い、人工歯をかぶせていくものだ。周囲の歯に負担がかかりにくいなど、さまざまなメリットがあるものの、手術を行うということで恐怖感を抱く人もいるようだ。「インプラント治療に対する恐怖心や痛みをやわらげるように工夫し、より安全で質の高い治療となるよう追求している」。そう話す「しばた歯科」の柴田督弘院長に、デジタル技術を利用した「サージカルガイド」を用いるインプラント治療について教えてもらった。
(取材日2021年5月7日)
目次
先進の技術を取り入れることで、安全性にこだわり、リラックスして受けてもらえるように工夫
- Qまずインプラント治療のメリットを教えてください。
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A
入れ歯はバネをかける歯に負担がかかりますし、ブリッジは補う歯の両隣に位置する歯を削ることになります。インプラント治療は、そういった周囲の歯への負担はないため、周囲の歯の健康を守ることにもつながるでしょう。入れ歯の場合は、装着時の不快感が気になるという人が少なくありません。噛み心地が悪く、噛む力が弱いことが多いのも、入れ歯やブリッジのデメリットです。一方、インプラント治療は「しっかり噛めることが望める」のも長所で、入れ歯を選択したものの、どうにもなじまずインプラントに変えられる方もおられます。また、見た目、審美的な面でのメリットもあります。
- Qインプラント治療にデジタル技術を利用しているそうですね。
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A
インプラント治療を行うには技術が必要です。専門的な技術を持つ歯科医師が治療を行うのはもちろんのこと、当院ではより安全面に配慮した質の高い治療をめざし、デジタル技術を利用しています。口腔内スキャンでインプラント体の埋入位置を測り、シミュレーションして、そのデータをもとにインプラント体の埋入位置や角度をサポートするための「サージカルガイド」という装置を作ります。この装置を使って治療を行っています。当院では、ほとんどの患者さんのインプラント治療に、このデジタル技術を用いています。
- Qサージカルガイドというのはどういう装置なのですか。
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A
インプラント治療では正確な角度・位置・深さにインプラント体を埋入することが重要。神経や血管が近くにあるようなケースではそれらを損傷させてしまったりする可能性もあるため、1mm単位での正確さが求められるんです。サージカルガイドは、インプラント体を埋入する際に患者さんの歯に装着します。患者さんの口腔内をスキャンして作られたサージカルガイドには穴が開いている部分があり、その穴に沿って埋入を行います。事前にシミュレーションしたとおりの位置と角度、深さでインプラント体を打つサポート装置です。より安全にこだわれることに加え、手術時間の短縮や来院回数を減らすことも可能となり、患者さんの負担の軽減も図れます。
- Qインプラント治療ではどのようなことが重要になりますか。
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A
インプラント治療自体のことだけでなく、全体を考えるのがとても大事。全体というのは、治療を行う歯に限らず、顎の動き、噛み合わせ、飲み込む力といった口の機能全体について、そして患者さんの健康度や年齢、ご要望なども含めて総合的に考え、インプラント治療の適正を判断します。患者さんとの信頼関係も大事。そのためには、事前のシミュレーションをしっかり行い、患者さんにご理解とご納得をいただける説明をするようにしています。患者さんが不安に思っていることがあれば、カウンセリングでそれを取り除いていきます。また、治療後の患者さんによるお手入れと、歯科での定期的なメンテナンスが重要です。
- Qこちらのクリニックならではの取り組みや特徴を教えてください。
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A
「患者さんが楽に治療を受けられるように」が当院のコンセプトです。丁寧なカウンセリングで、歯科治療の重要性を知っていただき、歯科治療に苦手意識のある方にはそのハードルとなるものを取り除いていくことを考えながら治療に取り組んでいます。インプラント治療については「怖い」と感じる患者さんもおられますので、当院では静脈内鎮静法を利用しています。これを用いることで、眠ったような状態で治療を受けてもらえます。緊張や不安、恐怖などをほとんど感じることがなく、また手術中の血圧が安定しやすく、スピーディーに処置ができるというメリットがあります。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/1本35万円~(上部構造含む)
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。