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柴田 督弘 院長の独自取材記事

しばた歯科

(松山市/山西駅)

最終更新日:2021/10/12

柴田督弘院長 しばた歯科 main

松山市の南西部、味生地区にある「医療法人愛弘会 しばた歯科」は、今年で開業15年目を迎える。院長の柴田督弘(よしひろ)先生は穏やかで優しい印象。子どもの頃は自身も歯科医院が苦手だったと語り、静脈内鎮静法による治療を取り入れ、患者に安心感を与えるべくスタッフの対応にも常に気を配っている。「歯科医師はお口の中で大工のようなことをしている、よくしゃべる職人」と柴田院長。インフォームドコンセントを重視して、患者とのコミュニケーションを密に行い、こまやかな説明を欠かさない。「地元への恩返しをしたい」と話す柴田院長に、地域医療への想いや、クリニックの理念を聞いた。

(取材日2019年6月24日)

噛み合わせと全身の健康の関係に興味を持ち歯科医師に

最初に、歯科医師を志した理由から教えてください。

柴田督弘院長 しばた歯科1

医療系の家系というわけではないのですが、私の弟が難治性の病気を抱えて体が弱かったため、医療の道に進みたいという思いがありました。高校2年生の頃、医科と歯科のどちらにするか進路を悩んでいた時期に、噛み合わせの治療が全身の健康に関わるという内容のテレビ番組を目にしたんです。かれこれ30年前のことですから、現在の医療のエビデンスには沿ったものではないかもしれないのですが、噛み合わせを治療したら背骨がまっすぐになって歩けるようになった、というものでした。それに興味を持って、弟の病気を治す手がかりがあるのではと歯科に可能性を感じたことが歯科医師になったきっかけです。

最近では、お口と全身の健康の関連性が注目されていますね。

そうですね。ここ5~6年でよく言われるようになったと感じます。大学に入り、1年生の頃から噛み合わせの研究室を訪ねるなどしていたのですが、結局、弟の病気とは関係がないことがわかりました。それは残念ではありましたが、けれども実際に噛み合わせの治療をした患者さんの声から、噛み合わせが全身の状態に関わっているのだということは実感しています。また歯周病菌が糖尿病や脳卒中と関係していることは、ご存じの方も多いと思います。お口の健康と全身の健康の関わりという、最初の方向性は間違っていなかったのだなと思いますね。

クリニックを開業されたのはいつ頃なのでしょうか?

柴田督弘院長 しばた歯科2

歯学部を卒業後、3年間の勤務医を経て2004年に地元に開業しました。勤務医時代の院長先生は厳しい方で、よく怒られたものですが、新米の私にもたくさんの経験を積ませてくださいました。訪問診療に力を入れていたクリニックで、1年目から入れ歯も触らせてもらえて、それが自分の技術にもなっていきました。経験や技術が求められる入れ歯は、普通1年目ではなかなか触らせてもらえないんですよ。開業するとき、先生に「お前はできるから、あとは自分の歯科医院を建てて、ずっと勉強を続けてやっていきなさい」と言っていただいた時は本当にうれしかった。この経験から、当院の勤務医の先生にもなるべく多くのことを経験してもらって、開業するときには全力でサポートするようにしています。先生とは今も親交があり、息子さんが矯正歯科として後を継がれて、当院の矯正や相談もお願いしているんですよ。

昔ながらの医療の形が残る訪問診療の魅力

先生が得意とする治療を教えてください。

柴田督弘院長 しばた歯科3

得意というか、好きな分野は訪問診療ですね。診察室の治療と訪問診療は雰囲気が別物なんです。患者さんのお宅にあがらせてもらって、仏壇があれば拝んでから治療に入るのですが、行くたびに喜んでくださる。私自身お年寄りの方のお話を聞くのが好きなので、入れ歯の調整をしながら戦争中のお話を聞いたり、帰る時には「ジュース持って行きや」とお土産を持たせてくれたり、人と人とのつながりを感じます。昔ながらの医療のイメージに近いものがありますね。医療にはまだこういうところに力が残っているんだよということを、勤務医の先生にも感じてほしくて、体験してもらっています。現在、訪問診療では半径16km圏内の患者さんのお宅や、施設を訪問して通院できない方のケアをしていますが、これからもずっと続けていくつもりでいます。

クリニックの掲げる理念をお聞かせください。

当院では、おいしく食事を食べられるという、当たり前の幸せが一生涯続くように、地域の方のお口の健康維持をスタッフとともに誠心誠意お手伝いさせていただいています。患者さんが安心して、リラックスしていただけるようにおもてなしの心を大切にして、常に知識と技術の向上に努めて最新最高の医療の提供をめざしています。例えば、インプラント治療では、ドイツで高いシェアを占めるシステムを採用し、サージカルガイドも導入して安全性にこだわるほか、私自身も海外でインプラント治療を勉強してきました。スタッフとは月に1回、半日かけて全員でミーティングを行ったり、各部署のリーダーとも月に1回ミーティングをしたりして、方向性を確認しています。

かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所として届け出もされていますね。

柴田督弘院長 しばた歯科4

地域の方のライフステージに合わせた診療を提供し、かかりつけの歯科医院として、浸透していければと思って取得しました。私たちの一番の理想は、健康な状態でもメンテナンスに通っていただくこと。そうすれば、何かあっても小さなダメージで修復ができることが多いのです。そのためにも小さな子どものうちから、かかりつけの歯科医院を持って、慣れることはとても良いことです。当院では「たけのこクラブ」といって、お子さんが楽しく通える工夫をしながらフッ素塗布や歯磨き指導などを行っています。それからお母さんご自身も治療に通いやすいよう、予約制の託児ルームも開設しています。また歯科治療に恐怖心のある方は、ほとんど眠った状態になる静脈内鎮静法による治療も行っています。私自身、歯科治療が苦手な子どもでしたから患者さんの気持ちがわかるのですが、この方法だと痛みやストレスを感じることなく治療を受けられると思います。

かかりつけ歯科医院として、地域に貢献していきたい

昨年11月にはクリニックにホワイトニングのためのサロンも併設されたそうですね。

柴田督弘院長 しばた歯科5

当院のコンセプトは「人生100年時代」です。虫歯や歯周病の治療や予防が大事であることは言うまでもないのですが、実は美容もとても重要だと考えています。例えばお化粧によって心のサポートやケアをする方法もありますよね。前歯の歯並びが悪くて、人前に出たくない、笑顔を見せられないという人も、きれいにしてあげることで社交的になって笑顔も増えるのではないでしょうか。当院がサロンを併設したのは、口の中の治療はもちろん、こういった美容面からのアプローチでも、地域の方の全身の健康を向上させていきたいなという思いからです。

休日はどのように過ごしてリフレッシュしていますか?

美術部だったこともあって、大学時代や卒業後しばらくは絵を描くことが趣味でしたね。ただ今は子どもがまだ小さいので、絵はお休み中です。描き始めると丸1日、2日とこもって描かなければいけませんからね。最近は子どもと一緒にボルダリングに行って体を動かしていますが、これが楽しいんですよ。日ごろ使っていない筋肉を使うので、すぐにあちこちが筋肉痛です(笑)。あとは健康管理のためにジムにも通っています。やはり自分が健康でないと治療はできませんからね。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

柴田督弘院長 しばた歯科6

いち歯科医院として、できることは限られているかと思いますが、お世話になったこの地域に恩返しをしたいという思いは常に持ち続けています。その上で、かかりつけ医として地域の皆さんに役立てていただければと思います。小さな頃から歯科医院に慣れてもらって、大人になってもメンテナンスに通いながら健康な状態をキープし続けてもらうことが理想です。矯正も、早いうちに診せてもらうことで抜歯せずに治療できることがありますので、赤ちゃんの頃から来ていただくと良いかと思います。かかりつけ医として患者さんのライフステージに合わせた一生涯のケアができるよう、今後も先進の医療を常に取り入れ、世界基準の技術の提供に努めて貢献していけたらと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/1本35万円~(上部構造含む)
マウスピース型装置を用いた矯正(全顎的な矯正)/69万8000円
マウスピース型装置を用いた矯正(前歯のみ部分矯正)/39万8000円
※マウスピース型装置を用いた矯正はそれぞれ1万1100円~、6300円~の月々払いも可(※記載金額は最大84回払いの場合)

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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