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藤本 幸久 院長の独自取材記事

ちからまち歯科クリニック

(名古屋市東区/高岳駅)

最終更新日:2020/04/01

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財界人や文化人に愛された美しい街並みを残す「文化のみち」。その中でひときわ目を惹くモダンな白い建物がある。それが「ちからまち歯科クリニック」だ。藤本幸久院長はクリニック建設に構想から関わり、図面は30~40枚書き直しがあったほど細部にまでこだわり、2014年12月に開業した。藤本院長は真剣な話の中にも決してユーモアは忘れない。その親しみやすい人柄から、患者も安心して相談できそうだと感じる。研修医、勤務医時代に直面した「医療の押し付けや患者の情報不足」に疑問を抱き、患者の未来や経済的なニーズをじっくりと時間をかけて聞き出し、納得のいく方向性を対話で導き出すスタイルを一途に実践する骨太なストーリーをじっくりと聞いた。
(取材日2016年6月2日)

こだわりのクリニックと父が遺した仕事

まず印象に残るのがホテルのように素敵な建物とスタイリッシュな内装に院長のこだわりを感じます。

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そうですね、構想から含めると3年程かけて造りました。面積に制限がある中で、高齢の患者さんが院内をスムーズに移動できるようにするためにはどうしたらよいか、快適に治療を受けてもらうためにはどんなレイアウトにするべきかなど、さまざまな条件をクリアするため何度も図面を見直し今の姿になりました。実はここは歯科医師である父が開業していた場所で、父の後は別の先生に貸していました。その先生も引退され、私がこの地に開業したんです。子どもの頃は父の仕事を特に意識していませんでした。勉強よりスポーツが得意でしたし(笑)、高校生の頃は建築家になりたいと思っていたので。建物を見るのが好きで、特に「階段」に惹かれるんです。今でも建築は好きなものの一つですよ。ただ当時、厳しい建築業界で生き残っていけるか一抹の不安がありました。それで父や周りのアドバイスもあり、歯科医師になることを決めたのです。

クリニックにはどのような患者さんが訪れますか?

年齢、性別問わずさまざまな患者さんが来院してくれます。中には父の代から通ってくださる患者さんもいます。父が現役時代に作った入れ歯をまだ使っている患者さんが「調整してほしい」と来院されることもありますね。「藤本先生の息子先生に診てほしい」と来てくれるのは、父の仕事が丁寧で当時は保険適用ではなかった治療も、工夫して保険適用になるようにするなど患者さんのことを第一に考えた治療を丁寧に行っていたからだと思います。近所のビジネスマンや通りがかりで知って通ってくれる人、クチコミ、行きつけのお店に少しだけ置いたチラシがきっかけという人も(笑)。小児歯科もやっているので、どの年齢層が多いという傾向も無いですね。

クリニックの特徴を教えてください。

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この治療が得意です、というのは無いのが特徴かもしれません。虫歯や歯周病などの一般治療からインプラントや顎関節症、審美歯科領域まで、ほぼすべての疾患に対応できます。臨床現場ではさまざまな治療を経験してきました。例えば顎顔面領域の疾患に対し、治療方法は1つではないことが多く、患者さんの選べる選択肢を増やすには、歯科医師である私自身が治療の幅を持つ必要があります。それぞれの治療を確実に対処できる技術を磨くため、現在もスタディーグループに所属したり勉強会や学会に積極的に参加し切磋琢磨しています。USCジャパンプログラムという1年間のアメリカでの経験も、歯科医師としての技術の幅を広げてくれましたね。

患者とのコミュニケーションを丁寧に、大切に

「伝わる治療。」という印象的なメッセージを発信していらっしゃいますね。

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何においても患者さんとコミュニケーションをとることは大切です。カウンセリングでは患者さんが抱えている疾患から気づいていない問題点など、写真や患者さんの歯型の模型などを使って詳しく説明し、複数の治療方法を提案します。そしてそれぞれの内容を理解していただいた上で、患者さん自身に決めていただきます。30分~1時間程度の診療時間を取らせていただき、一日の予約は20人程度に限定しております。時間はかける方ですが、「現状を理解していただいた上での治療」が第一と考えているので譲れません。これは研修医から勤務医時代に目にした、歯科診療の現状が影響しています。多くの患者さんが症状や治療内容について詳しく知らない、あるいは聞いても理解できていない一方で、歯科医師側も患者さんが理解するまで説明をするところは少ない状況にありました。だからこそ患者さんの意識向上と、わかりやすい情報提供の場が大切だと考えたのです。

それが「伝わる」という表現につながるのですね。

私の役目は患者さんが希望する治療後の姿を浮き彫りにして治療方法を提案し、気持ちよく治療に向かってもらうようすること。患者さんの要望通りにできればベストですが、必ずしもそうできるとは限りませんし、要望をかなえるあまり機能性が落ちるような治療は絶対にしてはいけません。そのため最善の策は何かを常に考え、提案します。しかしここで忘れてはいけないのが、患者さんは必ずしも時間をかけて最善の治療を望んでいるわけではないということ。患者さんが何に悩み、どんな悩みを解消するのがベストなのかを見極め、その人の癖や口の状態、希望をお聞きした上で、できるだけ複数の選択肢を患者さんに提案し、お互い納得したうえで治療を開始します。お陰様で患者さんからは「自分の口の中がこんな状況だったとは初めて知った」とか「たくさん歯医者へ行ったが、初めて理解できた」など、うれしい声をいただいております。

カウンセリングを通して治療方針が変わることもあるのですか?

珍しくありませんね。例えばある時期までに治療を終えたいからと、短期間で美しくなるかぶせ物の治療を希望する患者さんもいますが、ドクターとしては治療後の人生も見越して、自分の歯を生かせる、矯正治療をお勧めする場面が多いです。天然の歯に勝るものはありません。“機能性の向上”という目的を忘れず、多少回り道になったとしても、患者さんにとってより良い治療を提案することを第一に考えています。そして説明することで患者さん自身に考えてもらうことが、何よりも大切なのです。

一生をともに歩むことができる関係性でいたい

設備面での特徴を教えてください。

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特に水と空気にこだわっています。院内で使うすべての水は殺菌効果が高いオゾン水です。空気清浄機も当院で使用しているものは、一般的な空気清浄機の4~5倍の処理能力を持つ空気清浄機付き空調システムを採用しています。他にも音響機器にこだわっていますね。良い音が聞こえると、患者さんもそれだけリラックスできます。歯科に対するイメージとして「歯科の独特の匂いと音が気になる」という意見があるので、しっかりと対策をしています。また3階には1床のみ、メンテナンスやホワイトニングを中心に行う診療スペースを設け、プライベートな空間でゆったりと治療をお受けいただくことができます。

審美歯科にも力を入れているそうですね。

審美歯科は言葉の通り、“見た目を良くするための治療”です。しかし単に美しくするだけが目的ではなく、治療することで機能性が回復・向上しなければ意味がないと考えています。だからこそ先にお話しした通り、カウンセリングの時間がとても重要なのです。例えば矯正治療の場合、当院では月に1回矯正専門の歯科医師に来ていただき、初回カウンセリングを行います。この時私は患者さんと矯正専門の歯科医師との橋渡し役として同席し、矯正治療の説明と合わせてホワイトニングやかぶせ物などの治療計画もお話します。これにより説明が重なることもなく、かつ長持ちする治療の提案しやすくなるんです。また当院にはインプラントや顎咬、ホワイトニングに関する専門知識を有し、研鑽を積んだ衛生士も在籍しています。治療のご提案はもちろん、確かな技術によるアフターケアにも自信がありますので、安心してお任せください。

最後に読者へのメッセージ、今後の展望をお聞かせください。

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これからも変わらず、患者さんとしっかり対話を重ねていきたいです。カウンセリングが長いと感じる人もいるかもしれません。患者さんからは「入りづらい、いつも混雑している印象」と言う声を聞くこともありますが、むしろ気軽に何でも相談してほしいですね。これからも患者さんとのコミュニケーションを大切にしつつ、技術向上に努め「ここに来れば、治らない症状はない」とみんなに信頼される「地域のまち医者」「一生をともに歩むかかりつけ医」になりたいです。

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