治療期間の短い
3Dデジタルシステムを用いた矯正
丸の内 帝劇デンタルクリニック
(千代田区/有楽町駅)
最終更新日:2021/10/12
- 自由診療
歯並びは気になるけれど、いざ矯正となるとちょっと……という人も少なくないかもしれない。その大きな理由は、年単位の長期にわたる治療と、ワイヤーで結ばれた矯正装置が目立ってしまうこと。特に対外的な仕事をしている人たちは、二の足を踏んでしまうだろう。しかし近年は、一見して矯正治療中であることがわかりにくい方法が登場し、コンピューターを使って計画を立てることで、より短期間で行うことも可能となってきた。3Dデータを活用して一人ひとりに最適な計画を立て、外見に配慮した矯正治療を実践する「丸の内 帝劇デンタルクリニック」の阿部洋太郎院長に、同院の矯正治療について話を聞いた。
(取材日2017年7月22日/更新日2019年9月4日)
目次
シミュレーションしながら短期間でのゴールをめざす
- Q3Dデジタルシステムを用いた矯正とは、どんなものですか?
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A
3Dデジタル矯正とは、デジタル技術によって3次元的な診断や治療計画を立てることができる、新しいシステムです。3Dデジタルスキャナーにより立体的にスキャンした患者さまの歯並びのデータをもとに、歯列矯正の経過をコンピューターで立体的にシミュレーションすることで、治療の次のステップや治療が終わった後の歯並びの状態を予測していきます。このシステムなら患者さま一人ひとりの歯並びをさまざまな側面から診断することができるので、マウスピース型の矯正装置による治療でも、ワイヤーを歯に固定する矯正方法でも理想的な治療計画を立てられ、短い施術期間でかつ、負担を減らした矯正を行うことが可能です。
- Q具体的には、どのような治療方法があるのですか?
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A
新しい方法で人気があるのは、マウスピース型の装置による矯正です。以前は、マウスピース型装置による矯正は症例が限られましたが、マウスピースが改良されたり、症例のデータが蓄積されてより適切な診療計画が立てられるようになったことで適応範囲が広くなり、現在は多くの症例に対応できるようになりました。使用するマウスピースは、透明のやわらかいアクリル製で取り外しができますので、患者さまへの身体的な負担や歯へのダメージも少なく、矯正をしていることが目立ちにくく、口の中の清潔を保ちやすいなど、マウスピース型の矯正装置を活用するメリットは少なくありません。
- Q目立たないワイヤー矯正も行なっているのですね?
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A
3Dデジタルを活用した裏側矯正を行なっています。もっとも一般的な矯正治療では、ワイヤーをブラケットでつないだ装置を歯の表側につけますが、裏側矯正は装置を舌のある側、歯の裏側に装着するので、周りからは歯の矯正治療をしていることがほとんどわかりません。この場合でも、3Dデジタルスキャナーで患者さまの歯並びを立体的にスキャンして、この3Dデジタルデータをもとにコンピューター制御のロボットが患者さま一人ひとりの歯並びに合わせた装置を作製するので、短い治療期間で、かつ天然の歯に負担の少ない歯列矯正をめざしていきます。マウスピース型の装置による矯正が難しい場合には、この方法をお勧めしています。
- Q歯列矯正は、大人になってからも可能ですか。
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A
成長期を通して矯正をできたほうが有利なのですが、もちろん、大人でも可能です。3Dデジタル矯正ですとオーダーメイドで計画を立てられますので、前歯だけの処置にするといった部分的だったり、最小限の計画を作成することで、できるだけ短い期間で、ダメージも少ない矯正をめざしていけます。3Dデジタル矯正は大人の矯正に有利と言えます。また、大人の歯列矯正には虫歯や歯周病のリスクもあるので、矯正だけでなく虫歯治療や歯周病の治療を同時に行うことが必要です。
- Q歯列矯正と虫歯の治療は、両立できますか?
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A
矯正を希望する患者さまでも、虫歯や歯周病の治療やクリーニングは大切です。しかし、そのために矯正のクリニックと一般歯科クリニックの2つに通うとなると、矯正中は虫歯治療をストップしなければならないなどの問題も出てくることがありますが、両方を総合的に診療しているクリニックであれば、歯列矯正と同時進行で虫歯治療をしたり、歯周病のチェックをしたりすることも可能です。一つのクリニックでこれらの対応ができれば、忙しい患者さまにも便利ですよね。当院では、いろいろな治療方法や矯正方法を組み合わせた、オーダーメイドの歯科診療を提供しています。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/14万円~90万円、裏側ワイヤー矯正/50万円〜100万円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。