大阪・本町エリアでのニーズも増加
インプラント治療の流れを解説

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました！

Qインプラント治療とはどういったものなのか教えてください。

A

インプラント治療は、失った歯や損傷した歯の一部を補う治療です。歯を失ったり損傷したりする原因には、虫歯や歯周病のほか、けがや衝撃といった外的要因などがあります。周囲の歯に負担をかけずに治療を行える点が一番のメリットだといえるでしょう。ほかに失った歯を補う方法には、入れ歯やブリッジもあります。これらは保険適用で、インプラント治療に比べると安価に取り組めるケースもあると思います。しかし、入れ歯は取り外しの手間がかかりますし、ブリッジは前後の歯に負担をかけてしまうことが避けられません。

Q手術を受けるのが難しい患者さんもいらっしゃいますか。

A

心臓疾患でバイパス手術やペースメーカー手術などを受けられた方は、感染性心内膜炎のリスクがあるため、インプラント手術は行えません。全身疾患があってインプラント手術ができないケースもあります。当院では、高血圧などでリスクが高い患者さんに手術を行う場合もありますが、説明や管理を徹底して細心の注意を払っています。高血圧は、患者さんご自身に自覚がなくても、手術台に上がる時や麻酔後に一時的に血圧が上昇することがあり、血栓がある方だと命に関わることも。そのため血圧を随時測定しながら、インプラント手術を行います。また、顎の骨量が不足している場合は手術が難しいのですが、骨造成剤を充填して対応する方法もあります。

Qインプラント手術後はどのような流れになるのでしょうか。

A

当院の場合、一次手術の翌日に来院していただき、術後の確認と消毒を行います。その1週間後に抜糸をするという流れです。口腔内に特に問題がなければ、その次は3ヵ月後の定期検診です。検診時にエックス線撮影を行い、異常がなければ歯茎の中からインプラントの頭を出す二次手術へと進みます。その1週間後に型採りをし、2週間後にはかぶせ部分である人口歯を入れます。その後は3ヵ月に1回、メンテナンスに来院していただく形です。

検診・治療START！ステップで紹介します

1CT写真の撮影

インプラント手術に臨むにあたり、骨の状態を正しく把握するためにCT撮影による検査を受ける。所要時間は数分程度。エックス線撮影と異なり、CTでは3次元的に骨の状態を確認できるのが利点だという。CT画像から、歯科医師が顎の骨の質、厚み、形態、高さなどの状態を把握し、診断を行う。

2歯科医師から説明を受ける

歯科医師がCT画像と口腔内の状態を十分把握した上で治療計画を立案し、患者に提示。心臓疾患や高血圧などの全身疾患はないかあらためて確認するとともに、リスクがある場合はその説明も行う。骨の幅や高さなどが不足している場合、患者は骨量を増やすための手術を提案される場合もあるという。

3患者に適した形で手術の準備

手術に恐怖心があったり、血圧が上がりやすかったりする場合は、全身麻酔下でのインプラント手術が可能。顎の骨量が少ない場合などは、インプラント手術と並行して、骨誘導再生法や上顎洞底挙上術などの手術を行うことも。患者が緊張すると血圧が上昇してしまう恐れがあるため、同院ではリラックスした雰囲気で手術を受けられるよう、少人数のスタッフを召集。

4インプラント手術を行う

一次手術で土台であるインプラント体が設置される。同院では、インプラント治療を専門とする常勤の歯科医師が手術を担当。モニター装置で患者の全身状態をチェックしながら手術を進める。所要時間は、歯1本につき30分程度。前後の準備や説明など含めると1時間ほどで終了する場合が多いという。手術後の食事に関して特に制限はないというのがうれしいポイントだ。

5手術後のメンテナンス・定期検診

インプラント手術の翌日に術後の確認が行われる。抜歯後、口腔内に問題がなければ3ヵ月後に診察を受ける。同院では、この間、気になることがあればすぐに相談することを勧めているそうだ。二次手術でインプラントの頭出しが行われ、型採り後に新しい歯が入る。メンテナンス・定期検診のために3ヵ月に1度は通院する必要があるという。