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自分の歯を長く残すために
歯の神経をできる限り残すアプローチ

なかの歯科クリニック

(大阪市住吉区/あびこ駅)

最終更新日:2019/10/08

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  • 保険診療

古い時代は虫歯が悪化して痛みがひどくなると、歯の神経を取る治療を行うことが珍しくはなかった。しかし歯の神経を取ることは、歯そのものが弱くなったり歯周病になりやすくなったりすることにつながるなど、口腔内のさまざまなトラブルを引き起こす要因にもなるのだ。そのようなことを回避すべく、あびこの地で開業して6年あまりの「なかの歯科クリニック」は、歯の神経を取らないアプローチに強くこだわる。院長の中埜健太郎先生は、歯科医師として重ねてきた自身の経験をもとに、歯の神経を残す大切さを提唱。歯の神経を残すことのメリットと、取ってしまうことのデメリットなどを、中埜院長が語ってくれた。(取材日2019年7月25日)

老後も自分の歯で噛めることをめざし、歯の神経をできる限り残すアプローチを

Qこちらでは「神経を抜かないこと」を重視しているそうですね。
A
1

▲資料を用いて、丁寧に治療説明を行う

以前神経を抜く治療を行い、私自身は完璧にやれた手応えがありましたが、結果が良くなかったという出来事がありました。それが神経を抜かない治療を行おうと思ったきっかけです。そして神経を抜くと、その後を長い目で見ればトラブルが出てくることが多いんですよ。最も困るのは、神経を取った歯の周囲は歯茎が下がりやすく、歯周病に対して抵抗力が低下してしまいがちなことなんです。ほかにも歯の神経を抜くと、口の中のあらゆる防御力が低下につながると考えられます。神経を取ってしまうのは、良いことがありません。痛みは感じなくなりますが、それはあくまで一時的なメリットです。長期的に見ると、決して良いことではないと考えています。

Qどんな状態になれば神経を抜き、抜いた影響はどう表れますか。
A
2

▲少しでも自分の歯を長持ちさせることが大事と語る中埜先生

虫歯が神経のすぐそばにまで近づいて、痛みが出てしまっている。こういう場合は神経の中にばい菌が入って、神経の一部が死に始めています。死んでいる神経を生き返らせることはできないので、虫歯が神経のすぐそばまで来てしまって中にばい菌が入ってしまっていると、神経を取らないといけません。歯の中の神経には、一緒に血管も通っています。血管と神経が入り交じっている特殊な組織が歯髄、つまり歯の神経です。神経を取るということは、血管を取り除くことでもありますから、取った後は、血も通わなければ神経もないのです。そこの命をなくしてしまい、いわば形だけが存在する状況になってしまいます。神経を抜くと、歯は弱くなります。

Q神経を抜かないメリット、抜くデメリットを教えてください。
A
3

▲神経をなるべく抜かない治療に力を入れる

神経を抜かないメリットは、歯を一生残せる可能性があることです。ただし、すべてを守れるわけではありません。ぎりぎりの治療になればなるほど、後から神経を取らないといけない可能性も高くなると考えます。一方で神経を抜くデメリットは今後、虫歯になっても痛みを感じないので、悪くなっても早期発見がしにくく、自覚のないまま悪化していきがちな点です。歯科医院に定期的に通う習慣がない方は、特に気をつけるべきです。それと最初にお話ししました、口の中のあらゆる防御力が低下しがちなことですね。

Q神経を残すべきか、どのように判断しているのでしょうか。
A
4

▲神経をなるべく残すため、さまざまなアプローチを行う

さきほども話した通り、虫歯が進行し、痛みが生じるからこそ神経を抜くことになってしまうのですが、一方で虫歯を取りきれば痛みがなくなるというわけではありません。神経に近い箇所を治療することで、逆に痛みが生じてしまう場合もあるのです。痛みには個人差もありますし、近年は歯科医療業界全体的に治療の幅も広がってきています。ですから、患者さん一人ひとりの口腔内状態、そして「どこまで治療を行うのか」というゴールを設定した上で神経を残すのか、抜くのか、判断しています。

ドクターからのメッセージ

中埜 健太郎院長

私の願いは患者さんが年を重ねられた時に、楽しめる人生であることです。仲間とお話ししながらいろんな場所に行って、現地のおいしいものを食べる。老後になっても「食べられる」「話せる」「動ける」ことが重要だというのが、私の考えなんです。そのためにはできるだけ歯の神経を抜かず、老後に自分の歯を残すことが大事。一人ひとりに合わせて、神経を残すためのアプローチはさまざまにありますので、ご相談ください。

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