北中 孝司 院長、浦上 希吏 先生の独自取材記事
北中レディースクリニック
(大阪市北区/西梅田駅)
最終更新日:2026/06/23
西梅田駅から徒歩約1分、優雅な雰囲気が漂うヒルトンプラザウエストの4階に位置する「北中レディースクリニック」は、産婦人科・内科に対応するクリニックだ。院長の北中孝司先生は1979年に大阪公立大学医学部を卒業後、大学病院や総合病院などで産婦人科の医師として、周産期医療や婦人科疾患の診療に尽力。2012年に同院を開業してからは、自身の知識や経験を生かしつつ、日々進歩する医療を常に取り入れながら地域の患者の健康を支えている。さらに近年は、女性医学に精通する浦上希吏先生が水曜日の診療に加わり、女性のライフステージをしっかりとサポートするための体制を整備。「どんなことでもお気軽にご相談ください」と笑顔の2人に、クリニックのことやそれぞれの診療スタイルについて、話を聞かせてもらった。
(取材日2026年3月4日)
ベテラン医師と女性医学の専門家の2人で地域を支える
まずはクリニックについて聞かせてください。

【北中院長】大学病院で長年診療してきたのですが、周囲の方の勧めもあり、開業することにしました。以来、10代から70代まで、幅広い年代の患者さんに対応しています。産婦人科と内科に対応していますが、現在はほとんどが産婦人科での受診です。英語での対応も可能なので、日本語が話せない患者さんも多くいらっしゃいます。これまで私のみで診療してきましたが、今は浦上希吏先生が水曜日の外来を担当してくださっています。
【浦上先生】ご縁をいただき、水曜日の外来を担当させていただくことになりました。北中院長の診療を間近で学びながら、患者さんの診療に携われることに、日々感謝しています。当院には多くの患者さんがいますが、お一人お一人にじっくり向き合える環境があります。そのおかげで、自分自身も日々成長させていただいているなと感じています。
浦上先生が診療に加わることになった経緯を聞かせてください。
【浦上先生】子宮頸がんの検診を受けたいと思い、信頼できる医師を探していたところ、北中院長と当院のことを知りました。当院を知った当時、すでに産婦人科医として働いていました。北中院長と出会い、世間話をする中で「誰か当院を手伝ってくれる人がいたらいいんだけど」とおっしゃったので「私でよければお力になれるかもしれません」とお伝えしたんです。
【北中院長】世間話の中で、産婦人科医だと知った時は正直びっくりしましたね。同時に、医師として知識を持った方が当院のことを知ってくれていたことを、とてもうれしく感じました。
浦上先生のご経歴についてお聞きします。

【浦上先生】大学卒業後は関西ろうさい病院で婦人科診療全般に携わっていました。お産にも立ち会いましたし、婦人科がんの治療にも多く関わりました。その中で、婦人科腫瘍手術後の「がんサバイバー」と呼ばれる方々の、その後の暮らしに関心を持つようになり、女性医学の勉強を始めたんです。ただ、その頃の自分は“ワークが10でライフが0”といった状態。このままでは良くないと感じ、一度仕事を離れフランスへ留学し、人生を見つめ直しました。その結果「クリニックで患者さんを日常的にバックアップできる医師になろう」と決意しました。帰国後、北中院長からお声かけいただき、私にとってつかむべきチャンスだと思い、当院に加わりました。
【北中院長】関西ろうさい病院には私の知っている先生方が多くいらっしゃいますので、そこで働いていたなら安心してお任せできると思い、一緒に働いていただくことを決めました。
それぞれの診療スタイルで患者の心身に寄り添う
どのような患者さんや相談が多いですか?

【北中院長】当院には10代から70代まで、幅広い年代の患者さんがいらっしゃいます。多いのは月経異常や避妊、妊娠に関する相談ですね。更年期の症状やホルモン補充療法についての相談も増えています。妊娠から出産前後の周産期まで幅広くサポートしていますし、がん検診やワクチン接種の相談もあります。性感染症や避妊に関する相談も多く、親子で受診される患者さんもいらっしゃいます。
【浦上先生】働く女性が増える中で、女性が抱える負担も大きくなっています。体調や心の不調を抱えながら日常生活を送るのは大変ですよね。月経も更年期も女性の体にとって自然な営みですから、ピルなどを上手に使いながら自分の体とうまく付き合う方法を見つけてほしいです。我慢を続ける必要はないと、まずは知ってもらいたいですね。
診療で心がけていることはありますか?
【北中院長】一番は病気や異常の早期発見ですね。妊娠中の方の場合は、お母さん・赤ちゃん両方の健康状態を確認し、万一赤ちゃんに異常が見つかれば、私自身が安心して任せられる医療機関へと紹介します。婦人科疾患も同様です。女性特有のがんである子宮頸がん、子宮体がん、乳がん、卵巣がんなどは早期発見できれば治癒も見込めますから、いつでも「絶対に異常を見落とさないぞ」という気持ちで診療にあたっています。
【浦上先生】私は身体の問題だけでなく、社会的なことも含めてその方の話を聞くようにしていますね。どうしても診療時間がかかってしまうのですが、患者さんが抱える不安や悩みを理解した上で、一緒に最適な解決策を考えることをこれからも大切にしていきたいです。
それぞれ違う診療スタイルが魅力的ですね。

【北中院長】私は患者さんの症状について、毎回真剣に悩むことを大切にしています。病気の大小に関わらず、原因や治療をしっかり考えています。「このくらいでそんなに考えるの?」と思われることもあるでしょうし、「愛想がない」「何を考えているのかわからない」と感じる方もいるかもしれません。ただ、私は「医療はサービスではない」と考えています。とにかく患者さんの症状をどうにかしたい。その一心で診療していることを知っていただけたらと思います。
【浦上先生】北中院長のそういった姿勢を、私は身をもって感じてきました。必要なことはきちんと丁寧に説明してくださいますし、決して冷たいわけではありません。むしろ患者さんにとって本当に必要なことを見極め、安心して受診できるように環境をつくっている、優しい先生なんですよ。
自分が信じる「まっとうな医療」を届けたい
医師同士のネットワークを大切にしているとお聞きしました。

【北中院長】「自分が診療した患者さんを、自分が信頼できる医師に任せたい」という思いから、さまざまな診療科の尊敬できる医師とつながることを心がけています。患者さんが遠回りすることなく、適切な医療を受けられるようにすることが私の使命だと思っています。私の中で「この病態ならこの先生にお任せしよう」というのがある程度決まっているんですが、長年医師をしていると、年齢とともに信頼できる同僚や先輩方もどんどん引退していってしまいます。そこで最近は、同僚や、私自身の先輩の、後輩にあたる医師を紹介してもらうなど、自分より若い先生方とのネットワークづくりにも力を入れています。
患者さんを大切に思う気持ちが伝わってきます。
【北中院長】私は「まっとうな医療」を提供していきたいんです。そのためにも、先進の医療を常に学び続けたいと思っています。開業医になると、大学病院や総合病院の医師とは環境が異なり、知識を得るために自主的に勉強会へ出席するなど積極的な行動が必要です。医療の進歩はとてもめざましいので、開業後もその波に乗り遅れないよう、常にアンテナを張って医学を学んでいます。やはり、患者さんにとってベストな治療方法を提案するためには、自身が常に勉強し続けることが大切ですからね。
それでは最後に、患者さんへのメッセージをお願いします。

【浦上先生】今はインターネットに真偽問わずたくさんの情報があふれているので、迷っている人、誤解している人がすごく多いと感じます。正しい知識は女性の心と身体、そして人生を守ってくれるはずです。気軽に質問や相談に来てくださいね。
【北中院長】婦人科に来るのが楽しみという方は、恐らく少ないでしょう。それでも私は、一人ひとりの患者さんと真剣に向き合って「相談して良かった」「受診して良かった」と、笑顔で帰っていただけるクリニックでありたいと思っています。浦上先生の力も借りながら、多くの患者さんが幸せになるよう、これからも自分の描く「まっとうな医療」を届けていきたいです。

