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腰椎椎間板ヘルニアに注意
全身にまで痛みが拡散するリスクあり

須藤整形外科クリニック

(大和市/高座渋谷駅)

最終更新日:2023/05/16

須藤整形外科クリニック 腰椎椎間板ヘルニアに注意 全身にまで痛みが拡散するリスクあり 須藤整形外科クリニック 腰椎椎間板ヘルニアに注意 全身にまで痛みが拡散するリスクあり
  • 保険診療

腰や足に原因不明の痛みが続くならば、腰椎椎間板ヘルニアの可能性はゼロではない。なるべく早くクリニックを受診するのがベストだ。椎間板とは骨と骨の間でクッションのような働きをしている組織のこと。腰にある椎間板が膨隆したり脱出したりして神経を圧迫するのが腰椎椎間板ヘルニアだ。痛みは、最初は腰や臀部に出やすいが、足をはじめとして全身にまで及び、しびれが広がることもあるので注意したい。17年間にわたり数多くの脊椎手術を経験してきた「須藤整形外科クリニック」の須藤英文院長に、腰椎椎間板ヘルニアを引き起こす原因や具体的な治療法について話を聞いた。

(取材日2014年12月18日/取材日2023年3月30日)

症状が軽ければ内服薬から椎間板内酵素注入療法まで多様な保存治療が可能。悪化する前にクリニックに相談を

Q腰椎椎間板ヘルニアにはどのような自覚症状がありますか?
A
須藤整形外科クリニック 年代によって痛みやしびれが生じる部位は異なるという

▲年代によって痛みやしびれが生じる部位は異なるという

まず、腰や臀部に痛みが発生します。腰を後ろに反らせたり、重いものを持ったりすると痛みが増すように感じる人もいますね。さらに、太ももや膝下にまで痛みやしびれが現れる例も少なくありません。つま先立ちができない、足首を反らす力が落ちた、膝に力が入らない、といった症状が出ることもあります。強い痛みやしびれから足を思うように動かせなくなると、歩行障害に陥るケースもあるので注意してください。歩行障害は姿勢の乱れを引き起こし、全身の痛みへと発展するリスクがあります。年代によって痛みが出やすい部位も異なりますし、症状は一人ひとり違います。一つでも思い当たる症状があれば、なるべく早めに整形外科を受診しましょう。

Q腰椎椎間板ヘルニアの原因は何ですか? 予防はできますか?
A
須藤整形外科クリニック 腰にかかるストレスが椎間板ヘルニアの原因になることも

▲腰にかかるストレスが椎間板ヘルニアの原因になることも

腰椎椎間板ヘルニアは椎間板の加齢性変化の他に、腰の曲げ伸ばしで発生するストレスも原因といわれています。腰椎椎間板ヘルニアというと高齢者の病気のようにイメージする人も多いかもしれませんが、むしろ若い世代に発生しやすく、当院でも治療に訪れる患者さんの多くが20代から40代です。重い荷物を持ち上げた時や、くしゃみをした瞬間に急になる人がいる一方で、「これといった原因が思い当たらない」という人も少なくありません。予防としては、適度な運動によって腹筋と背筋を鍛える、ストレッチでインナーマッスルの柔軟性を高めるといった方法があります。中腰で荷物を持ち上げないなど、日常生活の中での動作にも注意してください。

Q腰椎椎間板ヘルニアと判断するまでの過程を教えてください。
A
須藤整形外科クリニック 天井走行式エックス線装置で詳細な検査を行う

▲天井走行式エックス線装置で詳細な検査を行う

まず、仰向けに寝て足を持ち上げた時、うつぶせに寝て膝を曲げた時に痛みが出ないかチェックします。腰椎椎間板ヘルニアだと、このような体勢になると坐骨神経や大腿神経が引っ張られて痛みを感じるからです。これによって腰椎椎間板ヘルニアの疑いありとなれば、エックス線検査を行います。当院では天井走行式エックス線装置を用いているので、より詳細な検査が可能です。しかし、最終的に腰椎椎間板ヘルニアと特定するにはMRIが欠かせません。連携している病院でMRIを撮ってきていただき、当院で画像を見て確定します。

Q治療法にはどのようなものがありますか? 手術も必要ですか?
A
須藤整形外科クリニック 内服薬から椎間板内酵素注入療法まで、症状に適した治療を行う

▲内服薬から椎間板内酵素注入療法まで、症状に適した治療を行う

症状が比較的軽ければ内服薬やけん引、低周波治療で対処を図ります。それでも痛みが続くようならば、次の手段は神経ブロック注射です。神経に局所麻酔薬などを注射して痛みの緩和を図る方法になります。最近では腰椎椎間板ヘルニアに対し、椎間板内酵素注入療法という治療を行うこともあります。椎間板内に酵素を含んだ薬剤を注入することで髄核という椎間板の中心部分の主成分を分解し、椎間板内圧を低下させ、ヘルニアによる神経圧迫の軽減を図る方法です。ただ、むやみに保存療法を引っ張るのが危険なケースもなくはありません。「手術が最善」と判断される場合は提携している病院を紹介しますが、術後のフォローは当院で行います。

Q治療後に行うリハビリテーションについて伺います。
A
須藤整形外科クリニック 一人ひとりに合ったリハビリテーションプログラムを考案

▲一人ひとりに合ったリハビリテーションプログラムを考案

ある程度痛みが和らいできたら、理学療法士によるリハビリテーションが可能です。当院でも複数の理学療法士が在籍し、腰椎椎間板ヘルニアの患者さんに対してリハビリを行える環境を整えています。具体的な流れとしては、まず、医師の診断をもとに理学療法士が患者さんの問題をじっくり解析し、一人ひとりに合ったリハビリテーションプログラムを考案して実施していきます。また、足の痛みや歩行障害の改善を図るためのインソールも、理学療法士が院内で作製しています。理学療法士と相談しながら作っていく完全オーダーメイドなので、リハビリテーションと合わせて利用していただければと思います。

ドクターからのメッセージ

須藤 英文院長

腰椎椎間板ヘルニアの保存療法は段階を追って内服治療、低周波治療、神経ブロック注射、椎間板内酵素注入療法と進んでいきますが、神経ブロック注射の次に手術を選択することもできます。患者さんのご希望も大切にしますが、保存療法を続けるより手術のメリットが大きいケースもあり、見極めが重要です。日本整形外科学会整形外科専門医として、長年、腰椎椎間板ヘルニアの治療にも携わり、手術経験も豊富だからこそ、手術の必要性、適切なタイミングを判断するスキルがあると自負しています。足腰に原因不明の痛みがあり「何科を受診したらいいかわからない」と、不安な方もぜひ一度、相談に来てください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インソール作製1足/1万3000円~

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