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加藤 瑞規 院長の独自取材記事

加藤内科小児科医院

(大田区/武蔵新田駅)

最終更新日:2019/09/04

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外科医師の父、開業医の母の背中を見て育ち、同じ道を歩んだ「加藤内科小児科医院」の加藤瑞規院長。「本当の意味での町医者は、大人も子どももきちんと診療できるようになるべき」と大学病院などの内科で腕を磨いた後、小児科医師としても研鑽を積み日本小児科学会小児科専門医の資格も取得した。母校の関連病院では内科、小児科両方の医長を務めた経験がある。同院で15年間、母である香代子前院長とともに生活習慣病、呼吸器疾患など幅広い疾患における豊富な診療経験を積み、患者のわずかな変化も見逃さずケアにつなげる診療で多くの地域住民の健康を見守っている。2014年には、前院長から同院を継承。内科と小児科の両方に精通する強みを持つ加藤院長に、独自の診療スタイルや地域医療への思いを語ってもらった。(取材日2018年8月6日)

内科の医師として小児科にも精通し、地域医療に携わる

開院されて50年とお聞きしました。こちらの成り立ちを教えてください。

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母である前院長が、先輩医師から小児科医院を継承し、開業したのが1968年です。元気な母が今も非常勤として診療を手伝ってくれています。患者さんは生まれたての赤ちゃんから100歳を超える方まで幅広いですが、長く通われている方が多く、3世代にわたって診させていただいているご家庭や、母との会話が楽しみで来られる方も少なくないですね(笑)。診療面では、風邪はもちろん、高血圧や糖尿病といった生活習慣病、喘息や呼吸困難などの呼吸器疾患の患者さんも多いです。もともとこの辺りには工場と中小企業が多かったのですが、次第にマンションに変わり若い家族が増えてきました。当院も私が院長になってから患者さんの年齢層が幅広くなり、日々、内科・小児科の専門性を生かして診療しています。

院長先生のプロフィールをお聞かせください。

まずは基本の内科を学ぼうと医局に入り、大学病院や関連病院で、呼吸器疾患を中心に内科全般における研鑽を積みました。いずれは当院を継ぐことを考えていましたし、「子どもも大人もトータルに診られる医師」こそが真の町医者だと思っていますので、その後は小児科も勉強すべく内科医局から小児科医局に移りました。大学病院の医局で内科と小児科の両方を学び、内科医学博士と日本小児科学会小児科専門医の資格を持つ医師は日本では少ないと思うので、そこが私の強みですね。さまざまな視点から診断できるようになり、今では校医や園医も務めるなど、地域に根差した総合的な内科診療を行っています。また、患者さんのお体だけでなく、一人ひとりのお気持ちに寄り添うことも大切にしています。早期に痛みを和らげたり、お悩みを解決したりして、心身ともに健康になっていただくことが目標です。「トータルな診療」には、そうした意味も含まれています。

内科も小児科も研修医から専門的に学ばれたわけですね。

そうです。その後は旧東邦大学大森病院や、旧東邦大学医学部附属大橋病院の小児科、個人病院などに勤務し、内科でも小児科でも医長を務めました。またどちらの科でも、不思議と珍しい症例の患者さんを診ることが多く、後輩に「先生が当直するといつもバタバタしますね」なんて言われていました。神津島にドクターヘリで飛んだことも、コレラの患者さんを診たこともあります。こうした経験を積み重ねたそのおかげで、どの年齢でも、また多様な症状の患者さんにも自信を持って対応できるようになりました。

その後、開業されていかがでしたか。

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2003年から副院長としてこちらで診療するようになり、2014年に院長に就任しました。勤務医時代は目の前の患者さんの診療に集中していましたが、開業するとそうはいかないことを実感しましたね。例えば、患者さんにとって検査や薬がどのくらい経済的な負担になるかということまで考える必要があります。特に長く治療が必要な生活習慣病の場合は、ジェネリック薬品を選んで出すこともあります。ただ注意が必要なのは、ジェネリックは先発医薬品と効果がまったく同じでない場合もあることです。ですから、これまでの診療の経験と、薬に関する変遷を見てきた知識の蓄積から、患者さんに合う薬の見極めを行っています。

生活習慣病や喘息の診療経験も豊富

診療で心がけられているのは、どんな点ですか。

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何よりも患者さんの訴えをよく聞き、何が主の訴えなのかをしっかり聞き分けることですね。患者さんの話が複雑なときも、質問を重ねて一本の筋を導き出し原因となる病気を見極めることが、内科の医師としての原点です。また、患者さんの痛みや苦しさを、少しでも早く和らげることも心がけています。特に子どもさんに関しては、私自身、子どもの頃に体が弱かったのでつらさがよくわかるんです。ですから、患者さんに合わせた対応をしております。

先生ならではの治療などはありますか。

内科の医師には、小児特有の病気や年齢変動による症状の変化などでわからない点が多くあります。逆に、小児科の医師は生活習慣病治療や大人のがんの発見が難しい。エックス線写真を見てすぐに「怪しい」と勘が働くようにはなかなかならないようです。最近では総合的な診療が注目されていますが、そもそも昔は、内科の医師は総合診療をすることが当然でした。私はその時代に、内科診療をしていたのです。生活習慣病や消化器疾患、喘息、循環器の治療も多く経験しましたし、ふらつきで受診した方の心臓病を見抜いたこともありました。また、重い貧血のために精密検査が必要と判断し、病院へ紹介した方に巨大な子宮筋腫が見つかったこともあり、病院と連携しながら幅広い症例に対応する自信はありますね。

香代子先生から学ばれたことも多いのではありませんか。

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母は大学で細菌学教室によく出入りしていたので、感染症について詳しく教わる機会が多くありました。細菌感染に対する薬も適切に処方していました。母は医師として経験豊富で診療後も自宅で勉強する姿を見て、私も刺激を受けていました。また診察だけでなく自身の子育て経験を生かしたアドバイスなども行い、お母さん方に信頼されているところも見習いたいと思っています。

豊富な診療経験を生かし、一生涯のかかりつけ医に

お忙しい毎日ですが、先生のリフレッシュ方法は何ですか?

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開業してからゴルフを始めたのですが、スタートが遅かったのと、大学時代にアメリカンフットボールで節々を痛めた経験があり、下手なんです(笑)。また最近、待合室をリニューアルして私も気分一新したところです。次は診察室をきれいにしたいですね。

医師として、親御さんへお伝えしたいことはありますか?

小児科には、異変があったときの窓口として、どんな症状でも気軽に受診してほしいと思います。小児科では総合的に診察し、必要に応じて適切な診療科をご紹介することが可能です。子どもは自分で症状を訴えられませんから、普段の様子もよく知っているかかりつけの小児科の存在は重要なんです。また、私は呼吸器疾患の診療も多く手がけていますので、喘息やアレルギーの場合もご相談ください。発作をコントロールする薬もあり、子どもさんのつらさをできるだけ早く取り除き、親御さんにも負担の少ない治療をめざしています。あと、これは大人の方もですが、早寝早起き、朝ごはん、毎朝の排便を大切にしていただきたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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大人の方は定期健診を受け、早期発見・早期治療につなげてください。特に生活習慣病と診断された場合、そのままにしたり、サプリメントに走ったりせず、診療経験の豊富な医師に相談して治療を受けていただきたいと思います。そして、ぜひかかりつけ医をつくってください。ずっとその患者さんを診ていると、何となくいつもと違う様子に気がつき、検査をしてみると大きな病気が見つかったという例が少なくありません。薬の処方も、その患者さんを長く診ている医師のほうが体質や経過を把握でき、より適切な判断ができます。当院では、赤ちゃんから100歳を超える方まで診てきましたから、どの年齢で受診されても長期的なフォローができます。ご家族皆さんの、一生涯のかかりつけ医として当院を選んでいただけることが、一番うれしいです。そのためにも、医師会の講義や薬、治療の勉強会にも参加し、学んだことを日常の診療に生かしていきたいですね。

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