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河出 恭雅 理事長、岩島 重二郎 院長の独自取材記事

鈴鹿腎クリニック

(鈴鹿市/鈴鹿駅)

最終更新日:2019/08/28

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何らかの原因から腎臓の働きが悪くなる腎臓病。慢性の場合、一度悪くなった機能が回復することは難しいといわれてきたが、医療の進歩から現在では早期発見により機能低下を防いだり、進行を遅らせたりすることが可能となってきているそうだ。その一方で、今もなお末期まで進行するケースはあり、末期腎不全の患者にとって腎機能を代替する人工透析の役割は、非常に大きいものといえる。「鈴鹿腎クリニック」では、地域に根差し、初期の腎臓疾患から合併症予防、先進的な透析療法の提供とともに、ADL(日常生活動作)の維持・向上に尽力。「患者さんファーストの医療の提供」を信条とする河出恭雅理事長と岩島重二郎院長に、同院のこれまでの歩みや特色を、じっくりと語ってもらった。
(取材日2018年11月21日)

長きにわたり地域に根差し、腎臓病患者に寄り添う

貴院のこれまでの歩みをお聞かせください。

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【河出理事長】私の父が当院の前身である「河出内科」を開業したのが、1974年のことです。父は開業前、現在の鈴鹿中央総合病院の前身の中勢病院の腎臓内科で研鑽を積み、当院で診療を始めた当初より、この地域で人工透析療法を提供してきました。透析クリニックとしては、三重県の中でも恐らく3本の指に入るほど古いといえるのではないでしょうか。私自身もこの地で育ち、父の診療を間近で目にしてきました。その影響もあって、父と同じく医師の道を歩むこととなりました。

「鈴鹿腎クリニック」となったのは、2007年のことだそうですね。

【河出理事長】私がこちらに戻ったタイミングで現在の場所に移転し、名称も改めました。愛知医科大学を卒業後は、大学病院や地域の総合病院に勤務したり、透析クリニックの立ち上げに携わったりと、11年ほどの期間で多くの経験を積んできました。そして現在、私たちがめざしているのが、常に最新の医療を提供していくことです。腎臓疾患に限らず医療の進歩はめざましく、当院の診療内容をアップデートし続けるため、勉強会や研究会には積極的に参加し、効果的なものは柔軟に診療に取り入れるようにしています。また腎臓疾患と向き合う上で欠かせないのが、合併症対策です。医師はもちろん、コメディカルスタッフにも高い専門性が求められてきます。患者さんがより良い生活を送れるよう、チーム体制で医療に取り組んでいます。

岩島先生が院長に就任されたのは、どのようなきっかけだったのですか?

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【岩島院長】私は一般内科、循環器内科、腎臓内科など幅広く経験し学んできました。河出先生とは名古屋の病院の腎臓内科で一緒に働いていた、いわば「同じ釜の飯を食った仲」といったところでしょうか。その後河出先生は鈴鹿腎クリニックへ、私は大学病院へ進みましたが、交流は続き、不定期で如水会の診療にも関わっておりました。おおらかな土地柄と優しいスタッフに魅かれ、結局常勤医として働くことになりました。それからあっという間に10年ほどたちましたね。

複数の診療科が協力し合い、包括的な医療を提供

腎臓病で大切なことはなんでしょうか?

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【岩島院長】腎臓病の原因となる疾患は多くありますが、高齢化社会ということもあり糖尿病、高血圧症を原因とした患者さんが多くなってきています。腎臓病は長期間にわたり慢性に経過することから、尿の異常のみの早期の軽症のものから透析・移植などの腎代替療法を必要とする末期の重症のものまで、障害の程度もさまざまです。当院では早期から末期の腎臓病診療、その先の透析療法まで行っており、幅広く腎臓病を治療することができます。また腎臓病の原因疾患として多い、糖尿病、高血圧などの診療にも力をいれています。最近では腎臓と心臓などの重要臓器がお互いに影響し合っていることがわかってきました。腎臓に障害がある場合はその他の重要臓器の障害の存在も考えなければなりません。河出理事長は消化器疾患、私は循環器疾患を得意分野としており、腎臓病以外の併存疾患についても、広くカバーし、予防・早期発見・早期治療を心がけています。

貴院では皮膚科の診療にも対応されていますね。

【河出理事長】はい。腎臓病患者さんは、皮膚トラブルも非常に多いんです。腎機能が低下していることで、皮膚のバリア機能や全身の免疫機能も低下するため、トラブルが起こりやすくなってしまうんですね。そういった皮膚関連の問題にも対処できるよう、私がこちらに戻った際に、専門のドクターをお呼びしたんです。腎臓患者さんを取り巻くさまざまな問題に柔軟に対処していく上で、欠かせない存在ですね。

四日市にもクリニックを置くなど、広く地域を支えていらっしゃるのですね。

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【河出理事長】「四日市腎クリニック」は2010年に開設しました。私がこちらに戻ってきたときも、まだシャントセンターを併設しているクリニックは多くはありませんでしたし、透析療法を行う上で、シャントセンターを置く必要性もあると思ったのです。例えば、血液透析療法を行う上で、動脈と静脈をつなぐシャント造設とその管理が欠かせません。ただ、造設したシャントを長期にわたって使用していくためには、バルーンカテーテルを用いたシャント修復術など、シャントに関するさまざまなことに対応できる体制を整える必要があると考えました。

透析患者がより良い生活を送れるように

リハビリテーションなどにも取り組むなど、本当に診療の幅が広いのですね。

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【河出理事長】以前は透析が必要な患者さんはとにかく安静、というのが通説でしたが、現在は負荷の少ないトレーニングを継続することで、フレイル(虚弱状態)を予防し、ADLの維持・向上につなげるという考えが広まりつつあります。患者さんの高齢化も進んでおりますので、リハビリテーションの充実もまた求められてくることでしょう。幅が広い、と思われるかもしれませんが、これは特別なことではないと思っているんです。振り返れば、「河出内科」では、重度の骨性貧血で輸血を受けたり、二次性副甲状腺機能亢進症が進行して骨折してしまったりして、たいへんなご苦労されている患者さんを目にしてきました。その記憶があるからこそ、少しでも合併症の少ない治療を提供し続けていくことに尽力できるのだと思います。何よりも患者さんファーストの診療をめざすこと。これが第一としています。そうすれば、おのずと結果はついてきますから。

多職種連携を実現する上で、大切にされていることは何ですか?

【岩島院長】「他の職種を尊重する」ことですね。診療では医師だけでなく、看護師、看護助手、臨床工学技士、理学療法士、医療事務などが協力し合います。それぞれがお互いをプロフェッショナルとしてリスペクトする姿勢が基本だと思います。当然「腎臓病・透析療法の知識・技術」が重要ですので、専門資格の取得や学会への参加など、スタッフが自らスキルを磨くことをサポートしています。それとともに、一人ひとりが当院の診療に携わるまでの間に、医療人として積み重ねてきたさまざまな経験・学びを生かし、力を発揮できるような環境を整えていくことが必要だと思っています。腎臓病は合併症が起きやすい病気ですから、病棟や救急外来など腎臓病診療以外で培ってきた経験は決して無駄になりません。むしろ他での経験が生かされる側面も多くあります。さまざまな経験を積んできた一人ひとりがプロフェッショナルとして活躍し協力し合えるよう心がけています。

今後の展望をお聞かせください。

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【河出理事長】今後も継続して医療のアップデートを図っていくとともに、合併症対策を厚くしていきたいと考えています。腎臓病患者さんに起こり得るあらゆることに対処していけるクリニックとして成長し続ける。そんな、開業当初からの歩みをこれからも継続していきます。もちろん、一朝一夕で実現するものではありませんが、時間をかけて形にしていきたいです。腎臓病の原因となったり、合併しやすかったりする糖尿病や高血圧といった生活習慣病の早期発見・早期治療に尽力しておりますので、健康診断で尿たんぱくや尿糖を指摘された場合には、気軽にご相談ください。

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