正しい口の成長を促し、将来を守るため
口腔機能発達不全症の治療
オリーブ歯科こども歯科クリニック
(名古屋市港区/港北駅)
最終更新日:2026/07/15
- 自由診療
子どもの将来にも関わることから、注目されている口腔機能発達不全症。食べる・話す・呼吸するといった基本的な口の動作が十分に発達していない状態を指し、放置すれば不正咬合や姿勢の乱れだけでなく、学習や集中力にも悪影響を及ぼす懸念がある。さらに睡眠時無呼吸症候群など、将来的なリスクにもつながり得る。こうした口腔機能の問題を改善するためには、早期に治療を開始し、成長発育の過程に適したアプローチを行うこと。そして、口腔筋のトレーニングを日常生活で習慣にするなど多角的な取り組みが重要だ。「治療はお子さん一人ひとりに合わせて計画を立て、丁寧に進めていきます」と語るのは、「オリーブ歯科こども歯科クリニック」の荒川大輔院長。実際の治療内容やトレーニングの具体例について説明してもらった。
(取材日2026年3月16日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q口腔機能発達不全症の原因について教えてください。
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A
現代の生活習慣が大きく影響しています。スマートフォンの普及でうつむく姿勢が増え、会話も減り、鼻呼吸がしづらくなり口呼吸になりやすく、舌の筋力の低下につながります。また、やわらかい食事が増えたたことで咀嚼機能が育たず、噛む力も弱まります。その結果、口全体の筋力が衰え、基本的な機能が低下してしまうのです。レトルト離乳食も一因となり得ると考えています。栄養面や利便性に優れている一方で、噛む・つぶすといった機会が不足しがちになるのです。本来、離乳食は液体から固形物へ移行するための訓練期間であり、異物を吐き出す、噛み砕くといった力を育てる重要な時期。哺乳瓶の使用も含め早い段階からの習慣改善が必要です。
- Q口腔機能が未発達だと、どのような悪影響がありますか?
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A
顎の発育が十分でないため歯並びが悪くなり、見た目だけでなく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。重症例では顔のゆがみにつながることも。また、よく噛めないことで偏食や消化不良を招き、低身長など発育への影響も懸念されます。さらに口呼吸になると感染症にかかりやすく、睡眠時無呼吸症候群やアデノイド顔貌と呼ばれる特徴的な顔つき、集中力低下による学力への影響も考えられます。呼吸や舌の位置、噛む力などは、日々の刺激によって発育しますが、鼻や喉の奥の骨は8〜10歳で成長が止まります。そのため、適切な発達を促すには5〜8歳頃までの早期治療が大切。将来の健康のためにも、早めの取り組みをお勧めしています。
- Q貴院の治療の特徴を教えてください。
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A
口腔機能は全身の発達と密接に関わり、姿勢の崩れがお口の成長を妨げることもあります。そこでバランスボードやスラックラインなどを備えたアクティビティールームを新設し、運動で全身のバランスを整えながらMFT(口腔筋機能療法)を行います。また、呼吸に課題を抱えたお子さんのために酸素ルームも導入しました。親子で「呼吸が楽な状態」を体感し、改善への前向きなイメージを持っていただきたいですね。さらに、鼻腔から気道まで撮影可能な先進のCTを採用しています。AIによる精密なシミュレーションと客観的データを活用することで、より適切な診断と耳鼻咽喉科・小児科との質の高い医療連携の実現をめざしています。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1カウンセリング
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MFTや矯正を希望する場合、同院ではまず無料相談を実施。ここでは診療理念や治療方針の説明に加え、食事内容や食べ方、舌や唇の動き、指しゃぶりや爪噛みなどの癖を確認する。さらに生活習慣や家庭環境、睡眠や鼻呼吸の状態も把握。口腔機能を改善するためには家族の協力が欠かせず、子どもは身近な大人の食べ方や話し方を真似するケースが多いため、親の癖についてアドバイスすることも大切にしているそう。
- 2検査・診断、治療計画の説明
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カウンセリング後に精密検査を行う。エックス線やCT撮影、口腔内の型採りに加え、顔や全身の写真など多角的な検査を実施。舌や唇の動き、噛む力や噛み合わせ、飲み込み方、呼吸や発音、食事の様子まで細かく確認し、発達不全の有無や問題点を明らかにする。その上で原因を分析し、癖や舌の使い方、歯並び、姿勢や生活習慣との関係も踏まえ、一人ひとりに適した治療計画を立案する。親子ともに納得できるようなら治療へ進む。
- 3治療・トレーニング
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基本はMFTとマウスピース型装置を用いたトレーニングで、口や周囲の筋肉を鍛えつつ舌の正しい位置の習得をめざす。マウスピース型装置は発育の力を生かし、口腔機能訓練も同時に行える点が特徴。日中1~2時間と就寝時の装着で始めやすく、必要に応じてワイヤー矯正を併用する。治療には家族の理解と協力が不可欠で、最初は2週間ごとに通院し、日々のトレーニングを習慣化する。順調であれば通院間隔を1ヵ月程度に延ばす。
- 4日常生活でのトレーニング
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トレーニングの基本となるのが「あいうべ体操」。口腔全体をバランスよく鍛えられ、誰でも取り組みやすい点が特徴で、1日3セット行うことが推奨される。唇の訓練では紙を挟むなどして口を閉じる力を養い、機能改善をめざす。さらに食事内容の工夫で咀嚼を促し、舌を上顎につけて飲み込む嚥下訓練や、鼻呼吸の習慣化も行う。日常生活の中で取り組めるトレーニングによって発音の改善も含め、総合的な機能向上をめざす。
- 5定期通院
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指しゃぶりから鉛筆を噛む、頬づえなど、成長に伴い癖が変化するため、その都度トレーニング内容を調整する。トレーニング終了の目安は「大人の歯並びが完成し、口腔環境の安定が図れるまで」。開始年齢も関係するため、5~8歳頃のスタートが理想とされる。歯科でのMFTに加え、家庭での継続的なトレーニングが大切。同院では特設サイトで自費診療の内容や費用も明示し、治療しやすい体制を整えている。
自由診療費用の目安
自由診療とは初回精密検査・MFT・マウスピース型装置を用いたトレーニング/25万3000円~、ワイヤー矯正/11万円~ ※左記すべての治療で、毎月、別途調整料5500円がかかります。

