インプラント治療に根拠ある計画を
残存率向上と炎症リスク低減へ
オリーブ歯科こども歯科クリニック
(名古屋市港区/港北駅)
最終更新日:2025/06/13


- 自由診療
事故や歯周病などで歯を失うと、見た目の印象が変わるだけでなく、咀嚼や発音にも影響し、生活の質が大きく低下してしまう。そうした悩みに応える選択肢の一つがインプラント治療だ。顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着することで、自分の歯のような自然な見た目が期待できるという。「審美面だけでなく機能面でも大きなメリットがあります」と語るのは、インプラント治療を数多く手がけてきた「オリーブ歯科こども歯科クリニック」の荒川大輔院長。治療は事前検査に始まり、手術や型採り・かぶせ物の装着など慎重に進められる。また、インプラントを長く使い続けるためには、治療後の定期的なメンテナンスも欠かせないという。同院のインプラント治療の流れについて荒川院長に話を聞いた。
(取材日2025年5月12日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qインプラント治療は機能的にも審美的にも有用な治療だとか。
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A
はい。従来は歯を失った際の治療法といえば入れ歯が一般的でしたが、装着時の違和感や食事に集中できないなどの課題がありました。その点、インプラントは見た目も噛み心地も、天然の歯のように自然で、「もう一度自分の歯が生えてきた」と感じられるほどの機能性が望める治療だと考えています。自分の歯のような噛み心地で食事を楽しむことが期待できるほか、会話もしやすく、笑ったときにも人工歯と気づかれにくいため、笑顔に自信が持てるという心理的なメリットも。さらに、インプラントは適切にメンテナンスすれば半永久的に保つことができ、周囲の歯に負担がかからないので、ご自身の歯の寿命を延ばすことにもつながります。
- Q科学的根拠に基づいた治療にこだわっていると伺いました。
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A
外科手術を伴うインプラント治療は、高度な技術が要求されます。当院では、経験や勘だけに頼らず、歯科用CTや3Dスキャナーによる精密な検査を行い、その結果をもとに科学的根拠に基づいた治療計画を立てます。使用するインプラントは、残存率が高く、インプラント歯周炎のリスクも低いものを採用。こうした取り組みは、インプラントだけでなく、ほかの歯の寿命を守ることにもつながります。当院は、患者さんの将来を見据えた歯科医療を提供します。
- Qインプラントを守るためにはメンテナンスも重要ですね?
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A
インプラントも天然歯と同様、プラークがたまるとインプラント周囲炎という歯周病に似た病気にかかることがあり、放置すれば抜けるリスクもあります。さらに、インプラントには神経がないため異変に気づきにくく、揺れも少ないため、ある日突然抜けてしまうケースも。だからこそ定期的なチェックが欠かせません。当院では専用器具での清掃に加え、インプラントを支えるパーツ類の劣化もチェック。これらのパーツが傷めばインプラント本体にも影響を与えます。特に治療後3年以内はトラブルが生じやすいため、月1回のメンテナンスが理想。快適に長く使い続けるには、その後も3ヵ月に1回を目安とした定期メンテナンスを推奨しています。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1相談・精密検査
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初診時のカウンセリングでは、歯を失った原因や口の状態、持病や既往歴、服用中の薬など健康状態を確認。その上で、インプラント治療の概要をわかりやすく説明してくれる。その後、歯科用CTや3Dスキャナー、エックス線装置などで口腔内を詳細に検査し、治療できるかどうかを判断。検査結果をもとにシミュレーションを行い、綿密な治療計画を立てていく。
- 2検査結果の報告と治療内容の説明
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事前検査の結果をもとに、患者と口の状態を共有。「難しい専門用語は避け、誰にでもわかりやすい説明を心がけています」と荒川院長。その後、治療内容や期間、費用などについて説明し、患者の希望を取り入れながら最終的な治療計画を仕上げて、患者が納得した上で手術へと進む。また、虫歯や歯周病がある場合は事前に治療を行い、骨の厚みが足りない場合は骨造成を実施するなど、インプラント手術を安全に行うための準備を行う。
- 3手術・2回目の手術
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治療計画に沿って手術を行う。痛みに配慮し、手術では麻酔を使用。通常、1本あたり30分〜1時間程度で終了する。手術後はインプラントが顎の骨としっかり結合するのを待つ治癒期間に入る。個人差はあるが3〜6ヵ月が目安となる。なお、骨量が少ない場合などは別日に2回目の手術を行うことがあるが、簡単な処置で痛みや腫れはほぼないという。
- 4型採り
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かぶせ物となる人工歯の型採りは、3Dスキャナーを用いて行う。従来の粘土のような印象材を使わないため、型採りが苦手な人や嘔吐反射が起きやすい人にも負担が少ない。3Dスキャナーの精密なデータをもとに、歯科技工士が一人ひとりに合った人工歯を製作する。同院では、審美性と機能性に優れたセラミック素材を採用。また、患者が安心して治療に臨めるように、治療前に総額を明示しているため、追加料金の心配も不要だ。
- 5人工歯をセット
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インプラントが安定したことを確認した後、歯茎を切開し、インプラントの上部に人工歯の土台となるアバットメントを取りつける。同院では、このタイミングで人工歯も同時に装着。事前にあらゆるチェックを重ね、理想の形状を追求して製作することで、人工歯の精度向上につなげている。骨の量や口腔環境が良好であれば、最短6週間でかぶせ物が入れられるケースも。これで治療は完了し、以降は定期的なメンテナンスを行っていく。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/33万円~、骨造成/10万円~