先進的なデジタル技術を生かした
マウスピース型装置を用いた矯正
もり歯科医院
(北九州市小倉南区/下曽根駅)
最終更新日:2025/04/09


- 自由診療
矯正歯科が一般的となり、矯正法の選択肢も増えた昨今、幅広い層の注目を集めているのが透明のマウスピース型装置を用いた矯正だ。「見た目などから金具の装置に抵抗があり、矯正に踏み出せない方にはこの方法をご提案しています」と話す「もり歯科医院」の森裕之院長。先進的なデジタル技術を生かしたこの矯正は、従来のワイヤー式と比べ、痛みやしゃべりにくさなどが少なく、自在に取り外せるので食事や歯磨きが今までどおり行えるのも特徴だ。また、3Dスキャナーを用いて収集したデータをもとに矯正後のシミュレーションが可能。どのように歯が動いていくのか、最終的にどのような歯並びに仕上げるのかの予想をモニター上で確認できるという。同院のマウスピース型装置を用いた矯正のメリットについて、森院長に解説してもらった。
(取材日2024年8月26日)
目次
デジタル機器を活用したマウスピース型装置を用いた矯正。痛みや不安は担当の歯科衛生士や歯科医師に相談を
- Qマウスピース型装置を用いた矯正を行っているそうですね。
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A
▲マウスピース型装置は透明で軽く、目立ちにくい
ワイヤーやブラケットなどの金属製のワイヤーを使う矯正と比べて、見た目ではわかりにくく、痛みも少ないため、年代を問わず希望される方が増えています。骨格そのものにアプローチするような矯正は歯科口腔外科などの領域なので専門機関のご紹介となりますが、それ以外は抜歯を伴う場合も対応可能です。当院では最初のカウンセリングからそれぞれ担当の歯科衛生士が矯正完了まで付き添い、費用、期間、メンテナンスなどさまざまなご相談に対応します。またカウンセリングでは従来のワイヤー矯正との違いについても詳しくご説明いたします。患者さんがお話ししやすい環境を整えていますので、安心していらしてください。
- Q矯正を行うためのデジタル機器も導入されているそうですね。
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A
▲先進の機器による検査を行い、精密に歯型を採る
歯並びや噛み合わせの状態などを確認するため、矯正を始める前に、頭部エックス線規格写真、歯科用CT、光学スキャナーといった先進の機器による検査を行います。マウスピース型装置を用いた矯正はエビデンスが多く、安全性を重視した方法ではありますが、矯正はあくまで顎の骨の中で行うもの。事前のシミュレーションは当然ながら、歯科用CTや光学スキャナーによるデータを重ね合わせることで今現在歯がどう動いくよう促されているかを確認しながら矯正を進めることができます。また、歯並びを整えると同時に、インプラントで欠損箇所を補うなど、ほかの治療をかけ合わせることでより良い仕上がりをめざすことも可能です。
- Q最初の検査だけで最後まで矯正を進められるのでしょうか?
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A
▲3次元画像で患者の負担も少なく精密な撮影が可能
そうとは限りません。矯正を進めるうちに微妙な誤差は生じてしまうことがあり、マウスピース型装置の装着に違和感やズレを感じる場合は、再度3D光学スキャナーによる型採りを行い、ズレを修正した新しい装置をお渡ししています。このズレが一切ないという方はあまりおられず、おおよその方はこの修正を数回行いながら矯正を進めていきます。とはいえ、デジタル機器のおかげで患者さんの負担は大きく減っています。ワイヤー矯正の型採りの場合、15〜30分ほどかかりますが、3D光学スキャナーによる型採りは上下の歯でもトータルで5分ほど。印象材による嘔吐反射もありませんので、患者さんの負担も大幅に減ると言っていいでしょう。
- Qマウスピース型装置を用いた矯正を受ける際に注意すべき点は?
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A
▲特に患者とのカウンセリングを大事にしている
大切なのは、1日22時間の装着時間を守っていただくことです。食事と歯磨き以外は常に装着する前提で作られており、装着時間が短いと計画どおりに進まず、前述したズレが生じやすくなってしまいます。マウスピース型装置を用いた矯正では、患者さんの協力と自主性が大きなポイントなのです。また、ワイヤー矯正に比べて痛みが少ないとはいえ、患者さんによっては痛みを感じやすい方もおられます。そういう場合は我慢せず、担当の歯科衛生士や私に遠慮なくご相談ください。当院の歯科衛生士はベテランも多く、専門的な知識も豊富です。長期間にわたる矯正は、時にはやる気が落ちることもあるかもしれませんが、一緒に乗り越えていきましょう。
- Qお子さんの矯正にも対応されているそうですね。
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A
▲患者に適した治療法を提案してくれる
矯正には永久歯に生え替わる前後に行う第1期矯正、永久歯が生えそろった後に行う第2期矯正があり、顎を広げるための装置を用いて永久歯が正しく生えそろうようスペース確保を図る床矯正や、専用のマウスピース型器具を用いて鼻呼吸を身につけるための咬合誘導などから開始します。お子さんの矯正で特に大事にしているのが鼻呼吸を身につけることです。口呼吸だと扁桃腺への影響や気道閉塞など、お子さんの健康にも悪影響を及ぼすことも。口呼吸の原因には頬づえやうつぶせ寝などの癖も考えられますから、それらを直すためのアドバイスも行いながら進めていきます。お子さんの場合は4〜5歳から可能ですので、気になる方はご相談くださいね。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/55万円~、小児矯正(咬合誘導含む)/1期2期各13万2000円~、床矯正/7万7000円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。