島脳神経外科整形外科医院

島脳神経外科整形外科医院

夏山元伸 副院長
頼れるドクター掲載中

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昭和58年に開業以来、脳神経外科専門の有床診療所として地域医療に貢献してきた「島脳神経外科整形外科」。脳血管障害、脊椎疾患、変形性膝関節症、大腿骨頚部骨折の患者を多く受け入れている同院に、平成25年8月副院長として夏山元伸先生が就任。23年間勤務した関東労災病院では、整形外科部長を務め、関節鏡(内視鏡)手術の草創期である1980年代初頭にいち早く技術を身に付け、1990年代より脊椎内視鏡手術も始めたパイオニアの一人である。それらの発展に大きく貢献した、関節鏡、脊椎内視鏡手術のエキスパートである。「若い頃こそ内視鏡手術一筋でしたが、今はできるだけ手術をしなくて済むような体に優しい治療をめざしています」と、現在は内視鏡手術のみならず、リハビリや生活指導、予防にも重きを置いた体に負担の少ない低侵襲な治療を実践している夏山先生。これまでの歩みや得意とする治療分野、診療のモットーなどを聞いた。
(取材日2014年1月6日)

33年の経験を持つ、関節内視鏡手術のエキスパート

―昨年8月に副院長に就任。以前は関東労災病院の整形外科部長を務めていらっしゃったと伺いました。

1990年から23年間、関東労災病院におりました。長年仕事をしてきますと、ありがたいことに外来の患者さんも増えましてね、多い日には1日に20人以上の初診の患者さんが来院されるので、週に2回の外来では対応しきれなくなっていたんです。患者さんが増えたら、後輩の医師に振り分けるのも一つの方法でしたが、紹介状を持っておいでになる方、私に診てほしいという方は私が拝見したいという考えでしたから、どうしても患者さんをお待たせすることになってしまう。4、5時間待ちが当たり前になってましたね。そこで少しでも患者さんの負担を減らそうと、こちらの島脳神経外科整形外科医院で週に1度、半日外来を始めたのが2011年の秋。昨年からは副院長として常勤で仕事をさせていただいてます。

―どのような疾患・症状の患者さんが多いですか? また、先生のご専門の分野は?

私が担当する整形外科では、腰と膝の疾患が中心です。腰でいうとまず挙げられるのが、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)。これは高齢者に見られる疾患です。一方、青年から壮年に多いのが、椎間板ヘルニアですね。膝でいうと、靭帯損傷、半月損傷、変形性膝関節症など。それぞれの年代によってかかる疾患が異なるため、患者さんの年齢層は若い肩から高齢の方まで幅広いです。そして、当院においでになる患者さんのご希望で多いのが、これら膝と腰の疾患の内視鏡手術です。これは私の専門分野でして、これまで長きにわたって多くの手術を手がけてきました。このたびこの医院で診療を始めるにあたり、内視鏡手術の機械も最高水準のものを導入しましたので、大病院と変わらない質の高い手術ができると考えています。

―関節、脊椎の内視鏡手術とは、どのような手術なのですか?

5ミリほどの小さな切開部から、関節鏡と呼ばれる胃カメラのような内視鏡を膝や肩などの関節内に挿入し、TVモニターで関節内を見ながら、別の穴から手術器具を挿入し手術を行います。脊椎の手術の場合は、背骨まで7〜18ミリの管を入れ、その中に関節鏡と手術器具を挿入して手術を行います。この内視鏡(関節鏡)手術、実は日本で生まれた技術なんですよ。渡辺正毅博士によって関節鏡が実用化されたのは1959年。以来、MRIをはじめとする無(低)侵襲な検査が進歩した現代においても、関節鏡は関節疾患の診断・治療に必要不可欠なツールとなっており、膝では十字靭帯の再建・半月板の縫合・切除、腰椎では椎間板ヘルニア摘出・腰部脊柱管狭窄症の除圧手術など、関節内の手術はほとんど全て関節鏡視下にて行っています。この手術の優れた点は、明るく拡大された視野の下、正確な診断ができ、精密な手術が行えるということ。また、傷も小さいので術後の痛みも軽く、早期に日常生活に戻ることができ、患者さんにとっても非常に負担の少ない手術といえるでしょう。

―先生はずいぶん早くからこの内視鏡手術を手がけてこられたそうですね。

1979年に大学を卒業し、医師になって3年目に勤務したのが東京都立台東病院でした。ここに東大の先輩で膝の関節鏡(内視鏡)手術の権威の先生がいらして、そこからですね。「もうこれしかない!」という感じで内視鏡手術にのめりこみました。何より新しい技術でしたし、当時その手術ができる医師も少なかったこともあって、一心不乱に夢中になりました。気が付いてみると、30歳になる前には人に指導できるまでになり、学会の講習会や講演会の講師として日本中からお声がかかるように。ちょうどその頃、研修医として下積み経験をした東京大学医学部付属病院に内視鏡手術の執刀のため呼ばれたときは、「ようやく自分も一人前になったなあ」と感じたのを覚えています。1997年より脊椎内視鏡手術も始め、韓国、台湾など6ヵ国で手術指導、2000年日本脊椎内視鏡研究会会長、2005年アジア太平洋最小侵襲脊椎手術学会会長を務め、現在は、日本内視鏡低侵襲脊椎外科学会監事、日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会評議員、日本最小侵襲整形外科学会世話人等を務めています。



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