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島 浩史 院長の独自取材記事

島脳神経外科整形外科医院

(川崎市中原区/元住吉駅)

最終更新日:2019/08/28

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「地域や患者さんとの信頼関係を大切に守りつつ、より一層質の高い医療を提供し続けていきたい」と語るのは、2013年の春に「島脳神経外科整形外科医院」の院長に就任した島浩史先生。総合病院の脳神経外科で長年研鑽を積み、脳・脊髄の手術も数多く執刀してきた脳神経外科のプロフェッショナル。昭和58年、まだ田んぼや自然が多く残る元住吉で開業した父、島利夫理事長からのバトンをしっかりと受け継ぎ、地域の高度医療拠点として更なる高みを目指す。2012年1月には医院に隣接する形で「地域医療連携画像診断センター」もスタート。MRIやCTなど、最新の各種検査機器を完備し、脳・脊髄、整形外科一般、胸部・腹部など幅広い検査に対応。同画像診断センターの開設により、近隣の医療機関との連携もさらに深まり、的確な診断や通院の利便性向上など、安心して暮らせる医療環境を地域住民に還元している。島浩史院長には、普段の診察で心掛けていることや定期検診の必要性、地域医療連携画像診断センターの役割など、幅広いお話を伺うことができた。

(取材日2013年4月1日)

数少ない救急告示の脳神経外科・整形外科として地域に貢献

まず、こちらの病院について教えてください。

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昭和58年に私の父、島利夫理事長がこの地で開業しました。川崎市で、脳神経外科をもつ救急告示有床診療所は当院が第1号でした。設備の整った脳神経外科の病院は、川崎市だけでなく神奈川県内でさえもまだ希少な時代。開業後、数ヵ月して救急指定病院になった途端、救急の患者さんが次々と運ばれて来たそうです。父が開院した頃は、今よりもひとまわり小さい病院でしたし、スタッフも10人ほど。それが父の懸命な努力によって、現在はベッド数19床、スタッフも60人に増え、ドクターも4人態勢で診療するまでになりました。2012年1月には、地域医療連携画像診断センターも開設し、脳ドックや肺がんドックなど、最新のMRI、CT検査機器を使用して行うことができるようになりました。第一線の有床診療所として、また脳神経外科、整形外科の専門医療機関として、今後も最新の医療機器を使用した予防検診を行い、病気の早期発見に努めていきます。病気が発見された場合は低侵襲の手術と専門治療を、後遺障害の方は専門的なリハビリテーションを、介護が必要となった方には当院デイケアでの積極的なリハビリテーションを、またさらに通院が難しい患者さんには訪問診療、訪問リハビリを行って、早く社会に復帰できるように対応しています。いろんな段階を踏んでサポートし、患者さんの自立を目指す。それが当院の目標としていることです。

患者さんの年齢層と多い主訴は?


高齢化が進んだこともあり、認知症や脳血管障害、頸椎・腰椎ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などの脊椎疾患、変形性の膝関節症、転倒による大腿骨頚部骨折の患者さんが目立ちます。これらの疾患に加え、頭痛やスポーツ整形の患者さんも多くいらっしゃいます。救急患者は今も依然として多く、年間で1300人以上。これはかなり多い数字だと思います。救急診療にも対応する有床診療所として、重要な役割を担っているとその責任の重さを痛感しています。

現在力を入れている治療はありますか?

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脳ドック、肺がんドックをはじめとする各種検診の充実です。それと脳血管障害、認知症の治療など一般的な脳神経外科整形外科疾患の治療のほか、頸椎・腰椎椎間板ヘルニア及び腰部脊柱管狭窄症に顕微鏡を使って低侵襲手術を積極的に行っています。また、大腿骨頸部骨折には早期に手術し早期からリハビリを開始しています。最近多くなったお年寄りの胸椎腰椎圧迫骨折には、積極的に骨セメント治療を行っています。背中から潰れた背骨(脊椎圧迫骨折)に針を刺し、そこから骨セメントという樹脂を注入することで、圧迫骨折によって潰れた骨や骨粗鬆症で骨の中身がスカスカになってしまった骨を補強するのです。骨セメントで補強することにより、骨の強度を強め痛みをやわらげることができます。注入した骨セメントが固まるのはわずか数分。局所麻酔ですみますし、ほんの20〜30分うつぶせで寝てるだけなので、80歳、90歳のお年寄りでも安心して受けられる低侵襲の最先端手術です。当院ではすでに450人以上の患者さんにこの手術を行っています。

地域や患者との信頼関係を大切に守り、質の高い医療を提供

先生のこれまでのご経歴を教えてください。

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平成12年に金沢大学医学部を卒業し、そのまま大学の脳神経外科に入局。平成14年には金沢大学大学院を修了しました。これまでの勤務は、福井県立病院脳神経外科、横浜栄共済病院脳神経外科、愛知医科大学脳神経外科などで、脳・脊髄の手術を執刀したり脳神経外科領域の研究を行ってきました。横浜栄共済病院の脳神経外科では医長も務めさせていただき、その経験も十分に生かして、安心・安全な医療のご提供と、後進の育成にも力を入れていきたいと思っています。

院長就任にあたり抱負を教えてください。


患者さんの体をお預かりするわけですから、改めて身の引き締まる思いでいる、というのが率直なところです。これまでも大学病院や総合病院で、多くの患者さんの脳・脊髄疾患の手術を執刀してきましたが、当院の院長となるにあたり、改めて医療に従事する者としての責任の重さを痛感しています。父が築き上げてきた地域や患者さんとの信頼関係を大切に守りつつ、今後はより一層質の高い医療を提供し続けていき、住民みなさんに「近くに島さんのところがあるから安心して暮らせる」と感じていただけるよう、地域医療のためにできることは全てやりたいと思っています。

脳神経外科は、CTやMRIが開発されたことで大きく変わったということですが。

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一昔前の治療は、嗅覚や視覚、運動知覚など体のあらゆる神経症状を診て、過去の文献を調べ、何人もの医師と討論し、解剖学的にどこが病変なのかを推定していくという方法でした。ですから手術をしても治らない、頭を開いても原因がわからない、意識が戻らないとどうして意識が戻らないのか判然としない。そのような時代も確かにありました。それがCTやMRIが導入されたことによって一変するんです。CTが日本に入ったのは昭和51年。EMI1010というイギリス製の機械で、脳出血や脳梗塞が起こっている部位、病変の大きさや位置などが、頭を開かずとも正確にわかるのですから当時の医療関係者にとっては画期的だったのではないでしょうか。昔は9時間も10時間もかかっていた手術も、現在は3、4時間で終わるようになっています。CT、MRIによって脳の診断と治療は革命的な変貌を遂げました。時代が違えばわからなかった病気が、現代では早期発見できるばかりか、手術によって治すことができたり、症状を大きく改善できたりするわけです。医師として、患者さんの病気を治すことは生きがいですから、当院の地域医療連携画像診断センターではMRI、CT、その他の検査機器につきましても最先端のものを取りそろえ、患者さんの健康を一生涯守っていきたいと考えています。

何より大切なのは、充実した人生をおくること

30代、40代の世代へ向けて、アドバイスをお願いします。

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この年齢に差し掛かったら、脳の健康状態を知るため脳ドックを受けてみてください。クモ膜下出血、脳動脈瘤の破裂などの血管障害を起こさないためには予防が肝心。働き盛りの30、40代で倒れたら子どもや家族が大変なことになってしまいます。検診さえ受けておけば防げた病気、救えた命をたくさん見てきたからこそ、私は強く言いたいんです。病気の始めは庭に雑草が生えてくるのと同じ。きれいな庭も長年のうちに悪い雑草が生えてきます。雑草は小さな芽のうちに摘まんでおけばいつも庭はきれいです。人間の体も同じです。早期健診が大切です。特に脳は人間の臓器の中で一番大切なものです。脳の病気をすると今までの自分と全く変わってしまう可能性があります。言葉、記憶、情緒を失うことなく、いつまでも人を愛し、人に優しく、美しく生きるため、そして自分と家族のためにも、ぜひ若い年齢のうちから脳ドックを受けて欲しいと思います。

先生が診療するうえで最も心がけていることはなんですか?


一番は患者さんとそのご家族の心を理解することですね。そのために普段から密なコミュニケーションを心がけています。あともうひとつ、私が父から受け継ぎ大事にしている診療スタンスは、患者さんがいかに充実した人生を送れるようにしてあげるかということ。たとえば、体に不安のあるご高齢の患者さんが「九州まで同窓会に行けるだろうか」なんて心配していると、私は「行かせてあげたい」と思うんです。どうしたら行かせてあげられるか、治療計画とあわせ具体的に考えます。楽しみがなければ、治療のモチベーションも継続していかないと思うのです。状態によって、できないことはできないとはっきりお伝えしますが、「先を見据えながら今を精一杯楽しむ」というポジティブな気持ちで病気に対峙することができれば、必ず治療にも好影響が出てきます。病気のことは、ドクターである私に任せてもらえばいい。患者さんの思いを引き出し、そこに向かって一緒になって病気に立ち向かっていく。そんな姿勢で治療に向き合っていただけるようにすることも、大切な私の役割りだと思っています。

では最後に、今後の展望についてお聞かせください。

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若い年代の方でも脳の病気にはかかります。特に、ご家族の中で脳の病気を持たれている方がいる場合は注意していただいた方が良いと思います。現代は、働く世代の方が高齢のご両親を介助されていたり、共働きで小さなお子さんを育てられていたりしますが、そういった方々が、万が一脳の病気を患っていたら取り返しのつかないことになりますし、ご家族にも多大な負担を与える結果となりかねません。生活習慣病の方、飲酒量の多い方、喫煙する方も早め早めに意識して検査をしていただいた方がよろしいかと思います。当院では、検査結果が当日にわかりますし、脳の3D画像や断面画像などを見ながら分かりやすくしっかりとご説明しています。中には、お忙しくて短時間で終わらせたいという方もいらっしゃるので、大きな問題がなければ面談はせずに、詳細な検査結果をご自宅に郵送でお送りすることもできます。働く世代の方々にこそ、脳ドックなどの検査を早めに受けていただきたいですし、そういった方々の早期受診につながるような啓蒙活動にも力を入れていきたいと思っています。

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