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胃の病気を早期発見するために
定期的に受けたい上部内視鏡検査

山田医院

(横浜市鶴見区/鶴見駅)

最終更新日:2022/10/13

山田医院 胃の病気を早期発見するために 定期的に受けたい上部内視鏡検査 山田医院 胃の病気を早期発見するために 定期的に受けたい上部内視鏡検査
  • 保険診療

慢性胃炎や胃がんの原因とされている、ヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)。人間の胃の中に生息する細菌で、胃がんをはじめとするピロリ菌関連の病気を予防するためには除菌治療を受けることが推奨されている。横浜市鶴見区にある「山田医院」の山田恭子院長は「ピロリ菌の除菌に先立ち胃の状態を把握する必要があるため、上部内視鏡検査はとても大事な検査です」と話す。上部内視鏡検査は口や鼻からカメラを入れるため、「怖い」「痛そう」というネガティブなイメージもあるが、肉体的・精神的負担を軽減するために、鎮静剤を使用して眠ったような状況で検査することもできるという。日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医として豊富な検査実績を持ち、丁寧な検査を心がけている山田院長に、上部内視鏡検査について話を聞いた。

(取材日2022年9月2日)

鎮静剤の使用に加え、内視鏡カメラを丁寧に操作することで刺激を軽減。40歳以上は積極的に受診を

Q上部内視鏡検査とはどのような検査ですか?
A
山田医院 胃の症状が現れたら年齢問わず検査の受診が望ましい

▲胃の症状が現れたら年齢問わず検査の受診が望ましい

先端にCCDという小型カメラを内蔵した細長い管を鼻、もしくは口から挿入して食道、胃、十二指腸といった上部消化管を観察する検査です。胃カメラと呼ばれることも多く、胃がんや胃潰瘍、胃炎、逆流性食道炎などの病気のほか、ピロリ菌の感染の有無も確認できます。今はカメラの性能が良いので、口から行う経口内視鏡でも鼻から行う経鼻内視鏡でもどちらを選んでも良いと思います。ただ、どちらかといえば経鼻内視鏡のほうが嘔吐反射が少ないので、当院では初めて検査を受ける方には経鼻内視鏡をお勧めしています。

Qどのような人が検査を受けるべきなのでしょうか?
A
山田医院 症状がなくとも40歳以上で検査を受けたことがない人は受診を

▲症状がなくとも40歳以上で検査を受けたことがない人は受診を

胃痛や胃もたれ、胸やけなどの症状があり、お薬を飲んでも改善しない場合には、年齢に関わらず検査を受けていただきたいですね。また、症状がなくても40歳以上で一度も検査したことのない人は、受けておいたほうが良いと思います。会社の健康診断などでバリウム検査を受けておられるかもしれませんが、バリウム検査で異常がなくても、上部内視鏡検査で胃炎や逆流性食道炎、早期の胃がんが見つかることもあります。また、ピロリ菌は胃がんのリスク要因ですが、非感染だからといって胃がんにならないわけではありません。感染している場合は年1回、感染がなくても50歳以上であれば2年に1回、定期的に検査を受けることをお勧めします。

Q検査の流れについて教えてください。
A
山田医院 実際は診察室にパーティションを設置し、感染症対策を行っている

▲実際は診察室にパーティションを設置し、感染症対策を行っている

当院では事前に予約を取っていただき、検査当日は内視鏡検査の経験や既往症、現在服用中の薬などを問診票に記入していただきます。その後、医師が診察し、体調に問題がなければ前処置として胃の中の泡を取り除くために消泡剤を飲み、鼻と喉に麻酔をした後、ご希望の方には鎮静剤を点滴します。その後、横になった状態で鼻、あるいは口からカメラを挿入して食道、胃、十二指腸の一部を観察します。検査は何もなければ5分ほどで終わります。鎮静剤を使用した場合は回復室で30分ほど休んでいただいた後、撮影した画像を見ながら結果を説明します。

Q検査を受ける上での注意点を教えてください。
A
山田医院 院内は温かみがありリラックスできる環境が整っている

▲院内は温かみがありリラックスできる環境が整っている

検査前日から食事制限がありますので、検査を受ける施設の指示に従ってください。当院では21時までに夕食を済ませ、それ以降の食事は控えていただいています。水分摂取は可能ですが、水やお茶など糖分を含まない飲み物にします。服用しているお薬がある場合は、検査当日もいつもどおりに飲んで良いかどうか、必ず事前に医師に確認してください。上部内視鏡検査を受ける服装に関して当院では普段着で受けていただけますが、胃の中に空気が入っておなかが張ってしまうので、ウエスト周りを締めつけない服装での来院をお願いしています。

Q貴院ならではの検査の特徴を教えてください。
A
山田医院 検査だけでなく、検査結果も丁寧に行っていると話す山田先生

▲検査だけでなく、検査結果も丁寧に行っていると話す山田先生

大学病院や胃大腸肛門病専門クリニックで培った経験を生かし、患者さんが苦しくないよう丁寧な検査を心がけています。特に、喉の奥、舌の根元部分に触れると嘔吐反射が起こりやすいので、なるべく刺激しないよう、喉を通すときはカメラを丁寧にゆっくりと操作しています。また、検査中に少しでも気になるところがあれば、画像協調内視鏡を用いて観察するなどして念入りに確認しています。女性医師による検査を希望する方も多く、遠方から来院される方もおられますね。半個室の回復室を用意するなどプライバシーにも配慮していますので、安心して検査を受けていただけると思います。

ドクターからのメッセージ

山田 恭子院長

当院では検査自体はもちろん、検査結果の説明も丁寧に行っています。病気が見つかった場合だけでなく、問題がなくてもそう判断した根拠をお示しし、今後はどのようにすれば良いかをお話しすることで、患者さんに「検査を受けて良かった」と感じていただければうれしいですね。新型コロナウイルス感染症の影響で検査控えもあるかと思いますが、換気や消毒など感染症対策を徹底しています。それでも心配な方には、感染症の流行が落ち着くまで検査を待っても良いか、待たずに受けたほうが良いのか、相談にも応じています。気軽にお問い合わせください。当院は横浜市の胃がん検診実施機関ですので、50歳以上の方は利用なさると良いと思います。

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