エビデンスに基づいた
ワイヤー矯正の魅力
かわさと歯科・矯正歯科
(大阪市北区/北新地駅)
最終更新日:2023/02/08
- 自由診療
近年、日本でも口腔の健康や歯並びに関心を持つ人が増えている。装置が目立ちにくく、手軽に始められる新しい矯正法なども登場し、歯列矯正への関心が高まりを見せる中、大阪市北区にある「Serendipity かわさと歯科・矯正歯科」の川里邦夫院長は、「エビデンスが確立された矯正法」として、従来のワイヤー矯正を提供。「ワイヤー矯正は昔から行われている方法ですが、決して古い矯正法ではありません。この良さを見直してもらいたいなと思っています」と語る。噛み合わせを無視した矯正で、かえって歯を悪くしてしまうケースに警鐘を鳴らす川里院長に、同院が自信を持って取り組んでいるワイヤー矯正の特徴や、診療の流れについて詳しく解説してもらった。
(取材日2022年2月21日)
目次
単なる歯並びの美しさをめざすのではなく、矯正のゴールは「健康」
- Qこちらではワイヤー矯正に注力しているそうですね。
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A
当院では、ワイヤー矯正のみを行っており、表側に装着する方法と舌側に装着する方法の2種類を取り入れています。そもそも矯正は何のために行うのかというと「歯並びを整えるため」です。整った歯並びは美しく、また機能的にも優れていますので、口の中の状態を良くするためには欠かせません。しかし、長い年月をかけて歯の大きさや顎の形、骨格のバランス、そして毎日の生活習慣によって作られた歯並びを動かすことは、そんなに簡単なことではありません。ワイヤー矯正はとても歴史のある矯正方法ですので、エビデンスが豊富です。そのため、万が一トラブルが起きても対処方法が確立しているんです。
- Q近年マウスピース型装置を用いた矯正が話題になっていますね。
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A
そうですね。当院にもマウスピース型装置を用いた矯正を希望される方が来院されることもあります。しかし当院では今のところ、この矯正法は行っていません。理由は矯正の成否が、患者さんによるところが大きいからです。マウスピース型装置は取り外しができる点がメリットですが、それは同時に大きなデメリットでもあります。「つけ忘れ」といったうっかりが続けば最初に立てた矯正計画も変わってきます。また、新しい矯正法だけにエビデンスが少ないのも不安要素と考えています。私はプロの歯科医師として矯正を行うわけですから結果でお応えしなくてはいけません。その結果を私がコントロールできない方法は提供すべきでないと考えています。
- Q矯正はどんな人に向いていますか?
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A
歯並びにコンプレックスがある人はもちろん、歯周病で歯が倒れている人や、動いてしまっている人にご提案することもあります。歯並びが乱れると、正しい噛み合わせが維持できず、一部の歯に負担がかかりすぎることがあります。負担がかかりすぎた歯は駄目になる可能性が上がりますので、歯を守るためには負担を分散する必要があるんです。矯正のゴールは「お口全体を健康にする」ことですから、「矯正してみたいな」「噛み合わせが気になるな」「ずっと自分の歯を守っていたいな」と考えたら、その時に一度受診していただければ良いと思います。矯正は「何歳までにしないといけない」というものではありません。基本何歳からでも始められますよ。
- Qこちらのクリニックではどのような流れで矯正を行っていますか?
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A
先ほども申し上げたとおり、矯正のゴールは「健康」です。そのゴールに着実に到達できるよう、当院ではすべての症例に対し、事前に徹底した検査を行っています。エックス線写真、口腔内写真、お顔の写真を撮影し、歯周組織検査を行います。これらの検査は自費診療となりますので、検査の必要性を理解いただき、同意をいただいてから行います。検査結果が出たら、結果をもとにカウンセリングです。どんな方法でどのくらいの期間かけて矯正を行うか、患者さんの希望も取り入れながらじっくり話し合います。矯正の前に、虫歯や歯周病の治療が必要であればそこから取り組んで、終了後、矯正に移行します。
- Q 矯正を提供する際に心がけていることは何ですか?
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A
矯正は、審美面と機能面の両方が整うことが大切だと考えています。どちらかだけでは、せっかく時間もお金もかけた意味がありません。私たちは患者さんのかけがえのない体の一部を任せていただいているわけですから、「適切で誠実で良心的な診療を行うこと」を忘れてはいけません。また、時間とお金をかけて矯正を行うのですから、患者さん自身にしっかりと納得いただくことも大事だと思っています。患者さんの悩みや思いはお一人お一人違いますので、まずはしっかりと受け止めること。施術の際は手際良く、負担が少ない処置を行うこと。そんな基本を大切にしながら、矯正後の患者さんの笑顔のために、心を込めて診療しています。
自由診療費用の目安
自由診療とはワイヤー矯正(表側)/83万1600円、(裏側):154万6600円