子どもの「口ポカン」を予防
マウスピース型装置を用いた咬合誘導
Smile Fit Dental Studio
(目黒区/祐天寺駅)
最終更新日:2025/03/11


- 自由診療
あなたの子どもは口をポカンと開けていないだろうか。現在、子どもの虫歯は減少しているが、歯並びの悪さや顎の成長の遅さなどが見られる子どもは増加傾向にあるという。口がいつも開いている、鼻詰まりから来る口呼吸、舌が上顎についていない、正しい飲み込みができない、などの習慣が顔面の成長を妨げ、結果として歯並びに影響することがあると「Smile Fit Dental Studio」の勝俣弾院長は話す。口呼吸が慢性的になることで、将来的に睡眠時無呼吸症候群や喘息などさまざまな病気を患うリスクもあるそうだ。同院ではマウスピース型装置と筋機能訓練を組み合わせ、子どもたちの健全な発達をサポートしながら歯列にもアプローチしていく。その特徴や始めるタイミング、診療内容などについて話を聞いた。
(取材日2024年9月6日)
目次
マウスピース型装置の装着と筋機能訓練を組み合わせ、歯並び悪化の原因にもアプローチ
- Q矯正を考え始めるべきタイミングはありますか?
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A
▲子どもに前向きに取り組んでもらえるよう、独自のキャラクターも
矯正は本人が自覚し始める頃、できる子は5歳から8歳半ぐらいまでに始めるのが良いと思います。当院で行うマウスピース型装置を用いた咬合誘導の目的は、歯並びを悪くする根本的な原因の改善をめざし、健康的な口腔機能つくること。また筋機能訓練では舌や唇、頬の筋肉、食べ物を噛むために使う筋肉など、口の周りの筋肉の機能の改善を図り、歯列にかかる力のバランスを整えていくことをめざします。そうすることで、舌を正しい位置に導くことや、口呼吸から鼻呼吸への変化も期待できるのです。この筋機能訓練は、長期的な歯並びの安定をめざすため、子どもだけでなく成人の矯正にも取り入れていますし、どの年代からでも始めることが可能です。
- Qこちらで行うマウスピース型装置を用いた咬合誘導の特徴は?
-
A
▲2階の広いスペースでトレーニングが行える
当院で使用しているマウスピース型装置は、夜間寝ている間と日中の1時間だけ装着するもので、日中5分程度の装着からスタートします。また装置をつけると同時に、呼吸法やロ周りの筋肉のトレーニングを行います。口呼吸、舌の癖、間違った飲み込み方は歯並びに影響しやすく、装置だけで改善をめざすことができないので、毎日朝昼晩3回のトレーニングがとても大切。これにより、咬合誘導終了後の、歯の後戻り軽減につながると考えています。生活習慣を変えるためには、お子さんのやる気とご家族のサポートが最も重要。当院では独自のプログラムを取り入れて「やる気」をサポートし、「一緒にやろう」というスタンスでともにゴールをめざします。
- Q口の周りの筋肉バランスを整えることがなぜ必要なのですか?
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A
▲口周りの筋肉を鍛えて、健全な発達をめざす
当院で行っている筋機能訓練とマウスピース型装置を用いた咬合誘導を合わせた方法では、5つの目標を掲げています。具体的には口を閉じること、舌を正しい位置に置くこと、鼻で呼吸をすること、飲み込むときに唇を動かさないこと、正しい姿勢でいることです。例えば、鼻ではなく口で呼吸をしていると、舌が下がりやすくなって気道が狭くなってしまい、上顎の成長が促されず、歯列の乱れにつながりやすくなります。そうすると噛み合わせだけでなく、姿勢が悪くなったり、免疫力の低下など、全身疾患に関与することもあるんですよ。このような理由から、呼吸や筋肉バランスを考慮し歯並び悪化の原因にアプローチすることが大切だと考えています。
- Q始めにどのような検査を行うのですか?
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A
▲担当の歯科医師、歯科衛生士がサポート
まず、3次元で口の中を確認できるCT検査を行います。当院が導入している検査機器は、気道の容積を把握することもできるもの。歯並びだけでなく、口からつながる器官の状態も把握してから行います。さらに一人ひとりをビデオ撮影して、飲み込み方なども確認。検査データをもとに分析値や気道の容積、本人の癖などをまとめた資料を作り、画像で気道の状態などを一緒に見ながら説明します。またトレーニング方法など段階に合わせて取り組みやすいようにまとめたテキスト、口呼吸を防ぐため夜間唇に貼るテープとマウスピース型装置一式をそろえてからスタートします。
- Q最近多い相談のうち、口呼吸が原因と思われるものはありますか?
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A
▲全身の健康に、食事と呼吸を司る口腔は大きく関係している
赤ちゃんも含めて、睡眠時無呼吸症候群の子どもが増えていると感じています。親御さんから「子どもがいびきをかいている」という相談を受け、それが睡眠時無呼吸症候群に関連しているというケースが多いですね。舌が下がって気道がふさがってしまったり、口呼吸になっていて鼻から呼吸できなかったり、これが睡眠の質を下げてしまうのです。睡眠が不十分だと脳に酸素が行き渡らず、日中に眠気を感じるばかりか、子どもの心身の成長にも大きく影響してしまいます。睡眠時無呼吸症候群では多角的なアプローチが必要。歯科である当院では舌や筋肉の正しい発育を促しながら、医科と連携して睡眠時無呼吸症候群の治療にも取り組んでいます。
自由診療費用の目安
自由診療とは子ども向けのMFTプログラム / 46万2000円~