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勝俣 正之 院長、勝俣 弾 副院長の独自取材記事

勝俣歯科医院

(目黒区/祐天寺駅)

最終更新日:2020/04/01

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祐天寺駅前の商店街に構え、今年で34年目を迎える「勝俣歯科医院」。長年、地域医療に貢献し、東京歯科医師会の副会長も務める勝俣正之院長は、「80歳で20本の歯を残す」、いわゆる8020運動がもたらす多くのメリットを伝え、患者と歯科医師がともに目標達成をめざす大切さを訴えてきた。2019年には息子の勝俣弾(はずむ)先生が副院長に就任。院内の大幅なリニューアルを行い、未来を見据えた新しい歯科医院としての理念も定めた。「明日の笑顔に-Next Smile-」を掲げ、治療から予防へと時代のニーズに合わせた歯科診療を提供する同院。その治療方針、呼吸や顎の成長に着目した診療の話などを2人に聞いた。
(取材日2020年1月8日)

長年の積み重ねと新しい理念が融合する歯科医院

祐天寺に開院されてどれくらいたつのでしょうか?

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【正之院長】開院は1986年ですから、今年で34年目になります。ご家族の皆さんのかかりつけにできる歯科医院にできたらな…と思い始め、あれよあれよとあっという間にたちました。昔から長く診ている患者さんも多いので、年齢層は高めですね。私も患者さんもともに年を重ねたきたと感じています。患者さんの中には、8歳の頃から通ってくださっている方もいまして、現在は25歳になられ、今も引っ越し先の埼玉県から通ってきてくれています。特別な技術を習得しているわけではありませんが、基本的なことを丁寧に行うこと。手を抜かず、一生懸命丁寧に、それが大事だと思っています。その考えは、息子が歯科医師になったときにも伝えています。名人といわれる人も始めは素人、最初から名人なんていません。毎日毎日の丁寧な仕事の積み重ね、それが町の歯科医師にとって一番大事なことだと思っています。

34年間で患者の考え方などに変化を感じられることはありますか?

【正之院長】口の中の健康と全身の健康の関連が深いことが、一般の方にも認知されるようになったと感じますね。昔は、歯を失っても命にかかわるわけではないと思っている方も多かったのですが、さまざまな研究データなどから、口の中の健康状態と全身の健康は比例することがわかってきました。歯は消化器官のひとつですから、状態が悪ければ十分に噛むこともできませんので、胃や腸に負担をかけることになります。よく噛めないと、食べられるものも限られてしまいますね。それに、口の中の細菌が原因となって起こる病気もあります。そういったことが、患者さんの知識として身についてきたことを強く感じます。それが一番の変化でしょうね。

2019年から弾先生と一緒に診療されていらっしゃるのですね。

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【弾副院長】都内や横浜の歯科医院に勤務し院長を経験した後、2019年に当院の副院長に就任しました。院内の全面リフォームと同時に歯科医院としての新しい理念も定め現在に至ります。開院以来、一番大きな変化の年にもなりました。副院長就任までに起業向けセミナーなどにも足を運び、コンサルタントの方をファシリテーターとして迎えミーティングを行いました。スタッフ全員で「なぜその職種を選んだのか」「何をめざしているのか」などを書き出し、落とし込んでいってできたのが当院の新しい理念です。「かつまた」の頭文字に合わせた「輝き」「つながり」「守る」「頼れる」を大切にする「4つの心」で診療しています。院内に関しては、待合室の横に広いスペースを設けました。そこでは昼食をとったり講習会を開くことができますが、そもそもMFT(口腔筋機能療法)を行うために設けたスペースなので、そこで口腔筋のトレーニングなどを行っています。

健康な口腔内を維持するためのチェック機構をめざして

なぜMFT(口腔筋機能療法)を取り入れようと考えたのですか?

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【弾副院長】歯並びの悪さには、口の周りの筋肉や舌の位置、呼吸の仕方が大きく関係していると考えられます。そこで当院では、歯並びを整えるための矯正と同時に、呼吸法や口周りの筋肉の訓練を実施しているのですが、そのトレーニングがMFT(口腔筋機能療法)です。舌や唇、頬の筋肉、食べ物を噛むために使う筋肉など、口周りの筋肉の機能をトレーニングによって向上させ、歯列にかかる力のバランスを整えていくことで、歯を正しい位置に導くことにつながると考えています。また矯正後の歯の後戻りを少なくすることも期待できます。長期的な歯並びの安定をめざし、子どもだけでなく成人の矯正にも取り入れています。

予防に力を入れているのにはどのような理由があるのですか?

【弾副院長】治療から予防へという目標のもと、虫歯や歯周病にならず健康を維持できることをめざしています。例えば、その人に合った歯ブラシや歯磨き粉を紹介することも予防をサポートする一環です。研磨剤の入っていない歯磨き粉や、天然由来成分の歯磨き粉などをお勧めしています。また当院では歯間ブラシをお渡ししています。歯の間の幅を測って、イラストの歯間の部分にピンクやブルーなどの蛍光ペンで色を塗ります。そのイラストと同じ色の歯間ブラシを患者さんに渡すのですが「オリジナルな歯間ブラシという気持ちになってうれしい」と言ってくれる患者さんもいらっしゃいますね。患者さんの気持ちが予防に向くような、さまざまな工夫を取り入れています。

予防にはセルフケアも重要なのですね。

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【弾副院長】われわれが行うプロフェッショナルなケアは、年間でだいたい300分ぐらいになると思います。一方で患者さんが自宅で行うセルフケアは1日10分ぐらいですから、年間で3000分ぐらいになります。セルフケアの重要性をわかっていただけるように、患者さんにはこのように数字で説明するようにしています。また、口腔筋機能のトレーニングでは呼吸法の指導もしています。当院が、インプラント治療や矯正で機能の回復をめざす一方で、患者さんに自立したセルフケアを行ってもらうためのチェック機構になれるよう努めています。

患者のライフステージごとの問題をともに解決していく

スタッフさんの雰囲気がとても良いように感じます。

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【弾副院長】そうですね。先ほどお話しした新しい理念は、みんなの思いが反映されているので自分事として捉えることができるし、それによって組織自体も強くなっていくと思います。診療はスタッフ全員が気持ちを合わせていかないと難しい、僕一人ではできないことなので。スタッフには僕がいなくてもある程度の対応ができたり、自分の裁量で動けるようになってもらいたいと思っています。そのために一緒に講習会に行くこともありますし、さまざまなサポートもしたいと思っています。スタッフの成長を見るのはうれしいですし、スタッフ自身も自分の成長を見ることは楽しいのではないでしょうか。

日々の診療で大事だと感じていることは何でしょう?

【正之院長】「80歳になっても20本、自分の歯を保ちましょう」という厚生労働省と歯科医師会による「8020運動」の取り組みは、ずいぶんと浸透してきました。しかし、みんなそれが大事だということはわかっているのだけれど、なぜ8020を達成することが大事なのか、どんな良いことがあるのかということをもっと知るべきだと思います。80歳で20本の歯を残すことは、一石二鳥どころか一石五鳥も六鳥もあると思います。おいしく楽しく食事できることにつながるでしょうし、20本残っていない人と比べるとかかる医療費が抑えられている、つまり病気になりにくいというデータもあります。ただ、それは専門家が一緒になって取り組まないと達成は難しいでしょう。8020という目標があって、患者さん本人がそこにたどり着くための努力をし、われわれがそれを手助けする必要があるのだろうなと思います。

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

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【弾副院長】インプラント治療にしても矯正にしても、それらは口腔内を良い状態にするための一つの手段です。インプラントが駄目だったら入れ歯でもいいと思いますし、良い噛み合わせをつくっていくことが予防につながっていきます。また、口腔内の問題は口呼吸が原因の場合も多いですから呼吸の指導に力を入れつつ、今後は食育にも取り組んでいきたいと考えています。結局、行きつくところは食事です。これまでもさまざまな分野の扉を叩き、得たかった情報を手にしてきましたが、食育も情報を得たい新たな分野の一つです。リニューアルからまだ1年ですが、今後は子どもたちの歯並び相談会や食育イベント、季節に合わせたイベントなども開催していけたらいいなと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/1本35万円~、マウスピース型装置を用いた矯正(子ども向け):24万5000円~、大人向け:80万円~、セラミックの補綴物/3万5000円~ ※症例により異なります

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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