安全・安心のインプラント治療をめざし
周辺の歯の健康も維持
祐天寺歯科クリニック
(目黒区/祐天寺駅)
最終更新日:2021/10/12
- 自由診療
虫歯や歯周病などで歯を失ってしまった際、果たしてどのような治療が最も良いのだろうか。入れ歯やブリッジを思い浮かべるかもしれないが「祐天寺歯科クリニック」の竹上賢一院長は、インプラント治療も選択肢の一つとして有用と話す。インプラント治療は、歯がなくなったところに人口歯根を埋め込み、その上に歯を作る治療法だ。「インプラントは他の歯を削る必要がない点が大きなメリットです。ブリッジをすると両脇の歯を削りますし、負担がかかるため、やがてその歯にもトラブルが起きやすくなります」と竹上院長。とはいっても、インプラント治療は怖いといったイメージを抱いている人も少なくないだろう。そこで同クリニックで実践している安心・安全をめざすインプラント治療の取り組みについて聞いた。
(取材日2017年11月24日)
目次
サージカルガイドシステムの導入でより精密な手術が可能に
- Qインプラント治療のメリットはどんなことですか。
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A
インプラント治療は、他の歯を削らなくていいというメリットがあります。例えばブリッジにする場合、両脇の歯を削る必要がありますし、義歯を入れる際にもひっかける場所を削らなくてはなりません。長年たつにつれて、ブリッジや義歯を引っかける歯に負担がかかることでその歯にトラブルが起き、治療が必要になってきます。また、インプラントを入れますと、その歯が強く支えてくれるので、隣の歯が少し弱くなっていたとしてもそれを守ってくれる働きがあります。しっかり噛めるという点もインプラントの大きな利点です。自分の歯と比べて噛む力は義歯が20~30%なのに対して、インプラントは90%と考えられています。
- Qインプラント治療はすぐに治療を受けることができるのですか。
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A
インプラント治療の前にまず全身の状態を検査します。血圧や血液検査、家族の疾患履歴、骨粗しょう症や糖尿病、腎臓疾患、高血圧の有無などについて確認します。もしも骨粗しょう症や糖尿病、高血圧などの全身疾患があり投薬治療を受けている場合は、担当の内科の医師と連携して、インプラント治療が可能かどうか確認します。また、顎の型取り、レントゲン写真、口腔内写真、CT撮影などによって骨の状態をチェックします。顎の骨の厚みが足りない場合は、骨を造成するための処置を行い、歯根がきちんと埋め込められるようにします。口腔内環境を整えることも大切で、虫歯や歯周病がある場合はそれらの治療を行います。
- Q安全なインプラント治療のために心がけていることはありますか。
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A
当クリニックでは、治療の際にサージカルガイドシステムを導入しています。インプラントの治療では、まず骨に人工歯根を埋めますが、サージカルガイドによって安全かつ確実な作業につなげることができます。このガイドはマウスピースのような形をしていて、CTで撮影した画像データをもとにシミュレーションを行い、患者さんに即したものが作られます。従来、穴の角度や深さなどは手の感覚が頼りでしたが、このガイドを利用することで、角度や平衡性などを正確に保ち、より良い位置に歯根を入れることができます。インプラント治療は怖いというイメージをお持ちの人も多いと思いますが、現在では安全に行えるような治療環境になってきています。
- Qインプラント治療は何歳くらいまで受けられるのでしょうか。
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A
インプラント治療には特に年齢制限はありませんので、ご高齢の方でも治療を受けられます。ご高齢になって多くの歯をなくしてしまった場合、インプラントと入れ歯を併用するのも良い方法だと思います。インプラントが入れ歯のとっかかり役を担って支えてくれますので、入れ歯をよりしっかり装着できます。先ほどもお話ししましたが、腎疾患、糖尿病、骨粗しょう症、高血圧などの全身疾患の持病があり投薬治療を行っている場合はインプラント治療ができない場合もあります。ご高齢になるとこうした疾患をお持ちの方もおられますので、内科の医師による診断も重要になります。
- Qインプラントはどのくらい長持ちするのでしょうか。
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A
インプラントは患者さんのお口の中の衛生管理に大きく影響されます。毎日正しいホームケアを行い、定期的な検診とメンテナンスを続ければ10年から20年は長持ちします。インプラントでもきちんと歯垢の除去を行わないと、歯周病になってしまいます。人工歯根自体は溶けることはありませんがそれを支えている周りの骨がもろく崩れてしまうことになります。ですので、長持ちさせるためにはメンテナンスがとても重要になります。これはインプラントに限らず、ご自身の歯でも同じことですね。
自由診療費用の目安
自由診療とは1本35万円、検査料初回のみ3万円(いずれも税別)