竹上 賢一 院長の独自取材記事
祐天寺歯科クリニック
(目黒区/祐天寺駅)
最終更新日:2026/10/07
東急東横線の祐天寺駅から徒歩30秒。東口のロータリー沿いにある「祐天寺歯科クリニック」は、駅のすぐそばという好立地に2013年開業した。院内は落ち着いたチョコレートブラウンとホワイトを基調にした内装に、テレビが備えつけられた診療スペースなど、リラックスできる空間になっている。その雰囲気に似合う穏やかな笑顔が印象的な竹上賢一院長は「まずは怖がらせないこと。そして痛みの少ない治療をめざしています」と、治療方針を語ってくれた。マウスピース型装置を用いた矯正や審美歯科にも力を入れており、見た目から歯への意識を高めてもらいたいと考える竹上院長に、開業から13年目に入った現在の思いについて、じっくり聞いた。
(取材日2026年3月13日)
地域とともに歩んだ12年、患者に寄り添う診療を
最初に、開業までの経緯をお伺いします。

私は東京歯科大学を卒業後、東京歯科大学水道橋病院で勤務医として診療に携わりました。総合歯科という、さまざまな症状を持つ患者さんを診察する部門で、多くの症例を経験させていただきました。口腔外科や矯正歯科などの専門分野は専門の先生と連携しながら治療を進め、私は主に保存系の治療を担当していました。その中で、重度の歯周病を治療する歯周外科や、歯周病や噛み合わせに起因する骨吸収に対して骨の再生をめざす治療に強い関心を持ち、研究にも取り組んでいました。当初は大学病院で研究を続けていくつもりでしたが、父が院長を務めていた実家の歯科医院を引き継ぐことになり、29歳から5年間、地域医療の現場で診療にあたりました。その経験を経て都内の歯科医院でさらに臨床経験を積み、現在の場所で開業するに至りました。
開業から12年。振り返っていかがですか?
開業して12年がたちました。スタッフも長く続けてくれており、今では言葉にしなくても通じ合える良いチーム関係が築けています。開業当初は20〜40代の患者さんが中心でしたが、現在は成人の幅広い世代の方が通院されています。若い方は転勤などで環境が変わることもありますが、最近は長く通院を続けてくださる患者さんが増えてきました。ご相談の多くは定期的なメンテナンスですが、長く通われている方には将来の歯の状態も見据えてお話をしたいと考えています。ブリッジやクラウン、インプラントなどの治療法を事前に説明し、患者さんご自身が納得して選べるよう心がけています。近年はインプラント治療の相談も増えており、私自身も日々勉強を続けています。
診療で大切にしていることを教えてください。

診療で大切にしているのは、患者さんの生活にできるだけ寄り添うことです。通院される方の多くはお忙しく、転勤や卒業など人生の節目を迎えることもあります。そのため治療のスケジュールはご事情を伺いながら調整し、必要に応じて間隔を詰めたり延ばしたりと、無理のない形で進めるよう心がけています。また、治療内容の説明はできるだけわかりやすくお伝えすることを大切にしています。当院ではインプラント治療の流れや定期検診の重要性などをまとめたオリジナルの資料を作成し、紙でお渡ししています。診療室で理解したつもりでも、帰宅後に不安になることもあるため、後から見返せる資料が安心につながると考えているからです。こうした工夫を通して、患者さんが安心して診療を受けられるクリニックをめざしています。
診療には新しい技術を積極的に取り入れる
マウスピース型装置を用いた矯正にも注力しているとか。

矯正の中でも、マウスピース型装置を用いた矯正に力を入れています。透明な装置を使うため目立ちにくく、食事や歯磨きの際には取り外せるのが大きなメリットです。そのため、口腔内を清潔に保ちやすい点も特徴だと思います。ただし症例によってはワイヤー矯正のほうが適している場合もありますし、顎の大きさや横顔のバランスを考えて抜歯が必要になることもあります。当院では月に1回、矯正歯科を専門とする先生が診療を担当し、エックス線画像や模型などの資料をもとに適した方法を説明しています。特にマウスピース型装置を用いた矯正は手軽に受けられるものという印象を持たれることもありますが、矯正は時間をかけて進めていくもの。患者さんのイメージとずれのないよう、最初のカウンセリングを大切にしています。
こちらのインプラント治療には、どのような特徴がありますか?
インプラント治療で私が大切にしているのは、安全を重視して治療を行い、長く安定して使える状態をつくることです。手術に不安を感じる方も多いため、治療内容を十分に理解していただいた上で進めることにも配慮しています。状況に応じて内科医師とも連携し、治療前には血圧測定や血液検査、既往歴の確認など全身状態にも注視しています。また歯科用CTや口腔内写真で顎の骨の状態を確認し、必要であれば骨を整えるための処置を行います。近年は歯科用CTと口腔内スキャナーを活用したサージカルガイドにより、手術の精度と安全性への配慮を追求しています。さらに2年ほど前からレーザーも導入し、治療に活用しています。インプラントを長く保つためにはセルフケアと定期的なメンテナンスが欠かせないため、通いやすいクリニックで継続的に管理していくことが大切だと考えています。
精度の高い医療を提供し続けるための工夫はありますか?

当院ではデジタル機器を積極的に導入しており、数年前から口腔内スキャナーを使用しています。従来の印象材による型採りに比べ、短時間で精度にこだわってデータを取得でき、かぶせ物や詰め物の適合性の向上が望めるほか、噛み合わせをより精密に再現することがめざせます。そのほか、お口の中を撮影するだけなので、型採りで吐き気を感じやすい方にも大きなメリットがあります。また口腔内スキャナーは補綴治療だけでなく、マウスピース型装置を用いた矯正やインプラント治療の際にも活用しています。デジタルデータとして残せるため、適切な計画の立案に役立つのです。こうした技術を取り入れながら、患者さんが安心して治療を受けられる環境づくりを大切にしています。
患者の不安を安心に変えるために
患者さんと向き合う上で、心がけていることは何ですか?

診療の際にまず心がけているのは、患者さんを怖がらせないことです。「歯科医院が怖くてなかなか行けなかった」とおっしゃる方はとても多く、私自身も子どもの頃に歯科医院は痛いという印象を持っていたので、そのお気持ちはよくわかります。できるだけ穏やかな声かけを心がけ、安心して治療を受けていただける雰囲気づくりを大切にしています。また、当院では痛みにも特に気を配っています。麻酔は部位によって効き方に差があるため、痛みが出てから追加するのではなく、あらかじめ麻酔の種類や注入する場所を見極めて対応しています。さらに麻酔後の違和感を減らすため、患者さんと相談しながら可能な範囲で治療をまとめて行うようにしています。治療内容についても丁寧に説明し、患者さんが納得できる方法を選んでいただくことを大切にしています。
セカンドオピニオンにも対応されていますね。
当院ではセカンドオピニオンのご相談にも対応しています。「長く通っているけれど良くならない気がする」といった不安を抱えて来院される方もいらっしゃいますので、少しでも不安を解消するお手伝いができればと思っています。ただ、他院の治療を批判することはありません。改善できそうな点があれば提案し、疑問に思われていることが治療上必要な工程である場合は、その理由をきちんと説明します。歯科治療は専門的な部分も多く、説明がないまま進むと不安が大きくなることもあります。「治療を受ける前に話だけ聞きたい」という場合でも、遠慮なくご相談ください。公平に事実をお伝えし、安心して判断していただけるよう努めています。
読者へのメッセージをお願いします。

お伝えしたいのは、歯科診療では事前の説明がとても大切だということです。当院では、来院された患者さんにできるだけ丁寧に説明し、内容を理解していただくことを心がけています。例えばクリーニングの際、古い詰め物が緩んでいると外れてしまうことがありますが、そうした可能性を事前にお伝えしておくだけで患者さんの受け止め方は大きく変わります。最初にきちんと情報を共有することで安心して治療を受けていただけると考えています。これからも患者さんの期待に応えられるよう、納得と満足につながる診療を大切にしていきたいと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯列矯正/小児:33万円~、成人(部分矯正):11万円~、成人(全顎矯正):83万6000円~、インプラント治療/38万5000円、セラミック治療/3万3000円~、ホワイトニング/オフィスホワイトニング:1万3200円~、ホームホワイトニング:2万7500円、着色取り/3300円~、唾液検査/3300円~、マウスピース型装置を用いた矯正/33万円~

