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患者や家族の生活に配慮
信頼関係の中で作っていく透析室

クリスタルファミリークリニック

(東海市/太田川駅)

最終更新日:2021/10/12

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  • 保険診療

地域に根づき内科全般を診るかかりつけクリニックとして診療を行う「クリスタルファミリークリニック」。桑原三華院長は血液内科が専門で、腎不全治療や血漿交換療法を行ってきた経験をもつ。過去に透析病院にも勤務し、「小規模だからこそ患者さんやそのご家族の希望や相談にも柔軟に対応することができる」と、送迎を担う家族の悩みに応じるなど、一人ひとりのライフスタイルに合わせて寄り添うこまやかな配慮が強みだろう。「めまぐるしく発展している透析治療の技術があるのに、機械とそれに対応する医師、そして医療を提供する場所の全部をまとめる人がいなければ形にならない」と語り、専門家とタッグを組みチームの中心となり診療に取り組む桑原院長。地元に透析室を提供したいという熱い想いを話してくれた。

(取材日2020年12月17日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q貴院で透析治療を受けるにはどうしたらよいでしょうか?
A

主治医から透析が必要であると判断され、入院、必要な手術を受けたのちに、当院へバトンタッチされるケースが多いですが、引っ越しなどさまざまな事情により転院されるケースもあります。施設が変わることに対して、前のところと同じ治療を受けられなかったらと思う方もいらっしゃるようです。既に透析をされている方は、透析膜の種類や透析中に使用するお薬の情報など3回分程度の過去データを前の医療機関から引き継ぎ、問題なく治療を継続することが可能です。医療は患者さんとご家族とで選ぶ時代。治療への不安や患者さん・家族の生活の変化、「より自分に合った治療法は」との疑問など、前向きに求めていく姿勢が大切だと考えています。

Q近年の透析治療について教えてください。
A

医療の中でも特に透析に関しては機器や薬品の進歩が目覚ましく、特に治療方法の幅の広がりには目を見張るものがありますね。透析液を患者さんに補填しながら治療を行うことが可能になり、それにより血圧低下を予防できるようになることで、患者さんの負担もかなり改善されてきています。週に3回透析を行うわけですから、毎回つらいと治療を続けること自体が困難になりますよね。新たな治療法に精通した企業が作る機器と、それを適切に操作する臨床工学技士、そして医師や看護師も含めて、それぞれの専門家が一丸となって取り組むことで、今よりももっと、患者さんにとって快適で楽に受けていただける透析治療を追求していけるでしょう。

Q透析室を作る上でどんなことに配慮しましたか?
A

透析治療は生涯続けていく必要があります。透析治療が苦痛な時間だったとしたら、それはとてもつらいことです。個々の患者さんにより適した透析方法を提供するための医療機器の整備や透析の時間をテレビや映画を見ながら有意義に過ごせる時間へと変えられらば、苦痛や不安を減らせるのではないでしょうか。当院では病院らしくない温かなお部屋を念頭に設計しました。目に直接光が入らないよう明かりは間接照明にしたり、エアコンの風が直接当たらないよう天井にファンをつけるなど、光と風には特に意識しています。長時間過ごすのに快適な場所を。医療の面だけでなく、ハード・ソフトの両面で患者さんへのこまやかな配慮に努めています。

検診・治療START!ステップで紹介します

1週3回のペースで通院、無料送迎にも対応

週3回月・水・金または火・木・土のペースで通院し透析を受ける。治療開始前には見学も可能なほか、患者が入院中の場合は希望に応じて、入院先の医療機関にスタッフが出向いて通院のための説明を行うなど、本人と家族の負担・不安の軽減に努めている。同院では車いすを必要とする患者を含めた無料送迎にも対応している。転院の場合は基本的に透析経過表などの過去3回分程度のデータがあれば引き継ぎが可能だ。

2体重測定し、前回の治療からの増加量を把握

透析している人は老廃物や水分が尿として出にくくなり、日常的に摂取する水分は体内に溜り続ける傾向にある。体重を計ることで、前回の透析治療からどのくらい水分が増えているのか、どのくらい取り除く必要があるかを把握し、管理していくため、毎回体重測定を行う。終了後にも体重測定を実施し、どれくらいの量が抜けたのかをきちんとチェックすることが大切となる。

3検査や問診で体調をチェックし、透析治療の準備

血液検査や脈拍測定、食事内容、体調のチェックを行う。例えば、いつも体重管理している患者が急に増えている時は、変わったことがないかを情報収集する。特に普段と変わらない生活で特別な理由がないのに体重が増えている場合は、心不全が進み体自体の循環が悪いのかもしれない。このように他の疾患へも気を配りながら、些細な兆しを見逃さないよう注意が必要となる。同院は内科が主科であるため、多くの疾患に対応が可能だ。

4透析治療の開始。思い思いの時間の過ごし方を

透析にかかる時間は約4~5時間。透析中はテレビを見たり、スマホで動画や音楽を楽しんだりと、リラックスしながら過ごせる。また、糖尿病から腎不全になるケースが多いため、足の神経の感覚がなくなり、傷などに気づかない患者もいるとのこと。同院では足の状態を観察と専用の医療機器での検査を併用しながら管理を行っている。その他にも、何らかの異常がみられた場合は、近隣病院と緊密に連携し対応している。

5透析治療の終了、次の透析までの過ごし方のアドバイス

標準的な透析は週3回となる。週末は2日間空くため家での過ごし方は特に気をつける必要があり、次の透析までの間は水分、塩分、カリウムを取り過ぎないよう食事のアドバイスをしてくれる。今まで、透析後は「帰宅するのがつらい」という人も少なくなかったが、最近の治療法では患者の体への負担が軽くなり、透析後の過ごし方が楽になることが期待されているそう。透析後の無料送迎サービスがあるところも安心材料だ。

ドクターからのメッセージ

桑原 三華院長

透析治療の技術が進み長寿になってきたからこそ、その間に起こり得るさまざまな病気にも注意を向けることが重要です。透析中は他の薬が飲めないのかといったらそうではありません。ただ、透析をしている方の薬の飲み合わせなどを相談をする場所がないというご不安を、よく耳にします。当院はそういった部分にも歩み寄り、患者さん一人ひとりをサポートしています。透析治療は、専門家みんなが集まって連携し合うことで、新しく、快適で、優しい医療が提供できるようになると信じています。当院が中心となり、専門家と患者さんの手をつなげて、新しいスタイルの透析室を提供していく。そんな強い想いで透析室を常に更新し続けます。

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