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脇の汗が多くて困るときは
医療機関で適した治療を

浜口皮ふ科形成外科天王寺

(大阪市天王寺区/天王寺駅)

最終更新日:2024/04/05

浜口皮ふ科形成外科天王寺 脇の汗が多くて困るときは 医療機関で適した治療を 浜口皮ふ科形成外科天王寺 脇の汗が多くて困るときは 医療機関で適した治療を
  • 保険診療

薄着の季節や緊張した場面などで、脇の汗が気になった経験は誰にでもあるだろう。しかし、大量に汗をかく特別な理由がないのに、たくさん汗をかいて困るという場合は多汗症かもしれない。「実際のところ、多汗症に該当する人は案外多いのですが、医療機関にかかっている人はごく一部です」と、「浜口皮ふ科形成外科天王寺」の濱口雅光理事長。体質だからと諦めていた人も、医療機関で症状や汗をかく部位に合わせ、発汗を抑えるための治療を受けることで、生活の質の向上につなげることもめざせるそうだ。診療は基本的に保険診療で受けられるので、費用の心配も少ない。濱口理事長に、まだ広くは知られていない多汗症の症状や治療についてわかりやすく解説してもらった。

(取材日2024年3月14日)

症状や日常生活への影響を考えながら、患者の希望に合わせた多汗症の治療を提案

Q多汗症とはどのような疾患ですか?
A
浜口皮ふ科形成外科天王寺 「多汗症」は特に若年層の女性に多く見られる

▲「多汗症」は特に若年層の女性に多く見られる

多汗症にはお薬や病気が原因の続発性多汗症と、明らかな原因がない原発性多汗症があり、受診される方の多くは後者です。調査により、男性よりも女性に多く、20〜30代に多く見られることがわかっています。単なる汗かきの人と区別するために、25歳以下で発症した、体の左右対象に発汗が見られる、睡眠中は発汗が止まる、汗が多くて困ることが週1回以上ある、家族に多汗症の人がいる、発汗で日常生活に支障がある、という6つの診断基準があり、このうち2つ以上に該当し、その状態が6ヵ月以上続いていると多汗症と診断されます。誰でも暑い日や緊張した場面などでは汗をかきますが、そうしたことにかかわらず汗をかくのが特徴です。

Q具体的にどのような症状があるのですか?
A
浜口皮ふ科形成外科天王寺 多汗症の中でも特に多いのが「腋下多汗症」といわれている

▲多汗症の中でも特に多いのが「腋下多汗症」といわれている

原発性多汗症には、体の特定の部位に左右対象に現れることが多い局所多汗症と全身に多くの汗が出る全身多汗症があります。局所多汗症の中でも多いのは、脇にたくさんの汗をかく腋窩(えきか)多汗症の方です。調査でも多汗症の多くを占めるのが、腋窩多汗症ということがわかっており、脇にたくさん汗をかくので、汗じみがひどくて困っているなどの理由で受診されます。脇の発汗が多いと、ワキガと混同されがちですが、原因となる汗腺が違います。このため、両方で悩んでいる方もおられますが、多汗症の方が必ずしもワキガであるとは限りません。ただし、多汗症の汗は臭いが少ないとはいえ、やはりたくさん発汗があると汗臭くなってしまいます。

Q治療法について教えてください。
A
浜口皮ふ科形成外科天王寺 症状が出ている箇所や程度によって治療方法が異なる

▲症状が出ている箇所や程度によって治療方法が異なる

汗が気になる部位によって治療法は異なり、脇の多汗症は、抗コリン剤を使って治療するのが一般的です。抗コリン剤は、保険診療の対象となっているお薬で、外用薬と内服薬があり、どちらも発汗を指令する神経の伝達をブロックする作用が期待できます。一方、重度の腋窩多汗症の場合は、A型ボツリヌス毒素製剤についても健康保険の適用が可能です。患部に注射することで、同様に発汗を指令する神経の信号をブロックする作用が望めます。一度注射すれば、通常は4~9ヵ月程度の持続的な作用が見込めます。

Q受診の目安や治療を受ける際の注意点などはありますか?
A
浜口皮ふ科形成外科天王寺 「日常生活に支障が出ているか」が受診の目安であると語る理事長

▲「日常生活に支障が出ているか」が受診の目安であると語る理事長

受診を検討される場合は、その方が汗をたくさんかくことで困っておられるかどうか、QOL(生活の質)の低下につながっているかどうかが目安になります。発汗が多く、明らかに多汗症の症状ではあるけれど、日常生活上は特に支障がないと感じておられるなら、受診の必要性は基本的にありません。汗をかいた際にタオルで拭いたり、シャワーを浴びたり、こまめに着替えることで対応可能ですからね。治療で用いる薬については、喉が渇きやすい、眠気を催す、薬剤が誤って目に入って瞳孔が開き、光がまぶしく感じたり、視界が不明瞭になったりするなど副作用もあります。このため、治療法についてはお仕事の内容などに合わせて検討します。

Q通院やアフターケアについても教えてください。
A
浜口皮ふ科形成外科天王寺 患者の状況や要望に合わせて治療を行っていく

▲患者の状況や要望に合わせて治療を行っていく

現在、多汗症に対して主に行われている治療では、一時的に発汗量を抑えることをめざします。患者さんが困った状況にならないように、発汗をコントロールするのが基本的な考え方ですね。このため、治療を行うのは、患者さんが発汗をコントロールしたいと考えるタイミングです。発汗を抑える必要がない時期や状況では、特に治療の必要はありません。治療法についても、外用薬が基本ですが、毎日薬を塗るのが手間という方の場合は、汗が多くなる季節の前にA型ボツリヌス毒素製剤を注射するなど、患者さんのご要望に合わせて選んでいただくことが可能です。また、副作用が現れた場合なども、医療機関ならしっかりと対応できます。

ドクターからのメッセージ

濱口 雅光理事長

15歳から69歳の6万人を対象にしたとある調査によると、10人に1人、つまり10%の方が多汗に悩んでいることがわかっています。これに対して医療機関を受診している方は、わずか4.4%という結果でした。汗が多いことを病気と思われていない方や、体質なので我慢しようと考えている方が多いからでしょうね。また、多汗症かもしれないと思っても、どの医療機関を受診すれば良いのかわからないという方も少なくないと思います。多汗症は治療の歴史が浅く、対応が難しい医療機関もありますが、皮膚科やワキガ手術などを行っている形成外科なら、専門性の高い診療の提供が可能です。汗でお困りの際は、医療機関にご相談ください。

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