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いびき、睡眠時無呼吸症候群は
鼻詰まりを改善することも重要

細田耳鼻科 EAR CLINIC

(豊中市/豊中駅)

最終更新日:2021/04/14

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  • 保険診療

いびきが大きくなった、息が止まっていたと家族に言われる。そんな人は睡眠中に呼吸がしづらくなる原因が耳鼻咽喉科領域にあるかもしれない。睡眠中に舌が喉に落ち込むことで気道が塞がれ、無呼吸になることが多いそうだが、さらに睡眠時無呼吸症候群の根本的な原因を探っていくと、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎、鼻腔の構造的な問題による鼻詰まりが関係しているケースも少なくないと、「細田耳鼻科 EAR CLINIC」の細田泰男院長は語る。睡眠時無呼吸症候群治療では、機械で空気を鼻から送り込むCPAP療法があるが、鼻詰まりがあると効果が期待できなくなってしまうことも。内視鏡下副鼻腔手術のほか、さまざまなアプローチを併用して睡眠時無呼吸症候群の治療に取り組む細田院長に話を聞いた。(取材日2021年3月16日)

全身の健康に影響を及ぼす睡眠時無呼吸症候群。鼻詰まりを改善することが根本的な治療の第一歩になることも

Q睡眠時無呼吸症候群とはどのような疾患ですか?
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▲睡眠時無呼吸症候群について詳しく解説してくれる細田院長

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が10秒以上、止まってしまう疾患です。呼吸をしたいのに空気が入っていけない、そんな状況をつくり出してしまい、寝ている間も空気を取り入れようと必死で横隔膜を動かし、体が抵抗を続けている状態です。夜中にハッと目が覚めたときに、自分のいびきで起きたと思っている人が多いんですが、酸素不足が生じるたびに覚醒が起こり、脳が命の危険を感じて「起きろ」と指令を与えているのです。質の良い睡眠を取ることができないことで起床時に頭痛がしたり、日中の眠気や倦怠感が強くなったりします。また血中酸素濃度の低下によって循環器機能に負担がかかり、高血圧や糖尿病の要因になるともいわれています。

Q軽度から中等度の場合の治療では、どのような方法がありますか?
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▲患者の声を聴き、状態に合わせた治療を提供してくれる

睡眠時無呼吸症候群はいびきを伴うことがほとんどです。いびきは舌や軟口蓋などの粘膜が振動して起こるのですが、睡眠中に空気の通り道である気道が、狭窄もしくは閉塞していることでいびきが起こります。気道を塞いでしまう原因で特に多いのが、寝ている間に軟口蓋が喉に落ち込むことです。軽度・中等度のアプローチとしては、鼻に装着するチューブ状の医療機器を使用します。シリコン素材のチューブを鼻から挿入し、その先端を軟口蓋まで到達させて上気道の間に空気の通りをつくり、睡眠中の呼吸の確保を助けます。他にも専用のマウスピースを装着することで下顎を持ち上げ、軟口蓋の沈下を防いでいく方法があります。

QCPAPと呼ばれる治療法が一般的に行われていますよね。
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▲まずは鼻を通すことが最優先だという

重症度が高い場合は、CPAP療法を行います。鼻に装着したマスクから空気を送り込み、一定の圧力を気道にかけて空気の通りを確保し無呼吸状態の防止をめざします。かつては重症の患者さんを救う手立てがなかったのですが、CPAPの普及によって少なくとも治療されないまま放置されることはなくなってきたと思います。しかし、鼻が通っているかどうかは無関係にCPAPが行われているという場合もあります。鼻が詰まっているところに空気を送り込むと患者さんは苦しくなって、寝ている間にマスクを外してしまうことも多いんです。CPAPを行う際は、鼻詰まりがあればまずそれを解消し、正しい鼻呼吸ができるようにしておくことが重要です。

Q鼻詰まりを治すための治療についてお聞かせください。
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▲原因をきちんと確認した上で行われる日帰り手術

鼻詰まりが起こる原因は、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎など多岐にわたるため、CT検査などで原因をきちんと確認します。薬物治療によって改善が見込めるものもあれば、中には鼻中隔が大きく曲がっていたり、下鼻甲介が肥厚したりして、ばい菌がたまりやすい環境になっている場合もあります。鼻腔の構造的な問題を根本的に解決するには、内視鏡下副鼻腔手術が検討されます。手術は日帰りで行います。局所麻酔を行いますから、術中に痛みを感じることはほとんどありません。鎮静剤も併用することで不安や緊張感が軽減され、リラックスして手術を受けていただくことができると思います。術後は1時間ほど休息したら、そのままお帰りいただけますよ。

Q上気道で起こる疾患だからこそ耳鼻科のアプローチは重要ですね。
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▲睡眠時無呼吸症候群で悩む人は、まずは耳鼻咽喉科へ

鼻の手術をすれば必ずしも無呼吸やいびきがなくなるわけではなく、CPAPなどを継続する場合もありますが、少なくとも鼻詰まりが原因だった人は症状の軽減が見込め、うまくいけばCPAPに頼らなくても睡眠中の呼吸状態の安定が望めます。今やCPAPは幅広い診療科で使われていますが、あくまで気道の確保を補助する機器であることを忘れてはいけません。マスクのメンテナンスや旅行先まで重たい機械を持っていくのも大変で、一生続けるものではないと私は思います。睡眠時無呼吸症候群の治療の本質は、睡眠中の気道を確保して呼吸ができるようにすること。上気道の問題を根本的に解決するためにも、耳鼻科の果たす役割は大きいといえます。

ドクターからのメッセージ

細田 泰男院長

睡眠時無呼吸症候群は重症化すると、「寿命が10歳縮まる」ともいわれています。また、日中の眠気によって運転事故のリスクが高まるなど、自分の命を縮めるだけでなく、他人の命まで奪ってしまう可能性も考えられる病気なので心当たりのある方は早めに受診してほしいと思います。近年は、内科などでCPAPを行うことが増えていますが、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などで鼻詰まりがある方は、それを改善した上でCPAPを始めることで、より効率的に治療を続けられると思います。当院では内視鏡下副鼻腔手術のほか、今後は海外で行われるようになった新しい治療も新たに導入し、睡眠時無呼吸症候群の耳鼻科的な診療に注力していくつもりです。

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