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細田 泰男 院長の独自取材記事

細田耳鼻科 EAR CLINIC

(豊中市/豊中駅)

最終更新日:2021/04/28

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慢性の中耳炎や副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎など、耳や鼻に関する症状。長年にわたって悩んではいるものの、「手術は不安」「入院すれば仕事に差し支える」と、抜本的な治療に踏み切れない人も多いのではないだろうか。豊中市内にある「細田耳鼻科 EAR CLINIC」は、難しい鼓室形成術やアブミ骨手術、内視鏡下副鼻腔手術など、局所麻酔による日帰り手術を得意とするクリニックだ。その手術を受けるために遠方からも患者がクリニックを訪れるそう。今回の主役は、このクリニックの柱であり、耳鼻科領域の日帰り手術に並々ならぬ情熱を傾ける医学博士の細田泰男院長。自身の目標とする医療へのアプローチや患者に対する思いなど、専門家ならではの話をじっくり聞いてみた。
(取材日2019年2月12日)

エンドレスな通院ではなく、適切に短期間で治療したい

まずはクリニックの概要を教えてください。

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現在、ドクターは私を含めて常勤が3人。総勢で約20人のスタッフが在籍しています。当院は開業以来日帰り手術をメインとしたクリニックになりますので、診療については30分間隔の時間帯指定で完全予約制です。まれに急患や重症患者などの対応でお待ちいただく場合もございますが、当院に来られる患者さんの多くは病歴が長く、いろんな症状や悩みを抱えて来られており、そこはじっくりお話を聞く必要があると考えて予約制をとらせていただいています。

クリニックではどのような手術が受けられるのでしょう?

主な症例は慢性中耳炎、難聴、アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)、鼻づまりなどで、この手術を中心に日帰り手術を行っています。鼓膜チュービングなど比較的簡単なものも多く行っています。加えて、当院の特徴的なものとしては鼓室形成術やアブミ骨手術、内視鏡下副鼻腔手術(ESS)などの日帰り手術も行っており、これらは病院などで入院をして手術をするというのがまだまだ通例で、日帰りで行っているクリニックというのは、非常に少ないですね。しかし実は欧米では当たり前に日帰り手術が行われているのです。技術と高い専門性を持った医師を集め、医療機器も病院と同等レベルのものを活用することで、当院では対応が可能となっています。

日帰り手術にはどのようなメリットがありますか?

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最大のメリットは、日常生活のリズムのまま入院の必要がないため、心身の負担が軽くて済むことです。1週間も2週間も入院していては仕事や学業、家事に響いてしまうと、ずっと手術を我慢して現状維持のためだけに何十年も耳鼻科通いを続けている患者さんもおられる。終わりの見えない通院治療ほどつらい医療はありません。適切な医療をなるべく短期間に完了することが大切なのではないでしょうか。当院の場合、例えば鼓室形成術でも2〜3時間で終われるようにしています。たったそれだけで長年抱えてきた疾患から解放される可能性があるわけです。

もし余裕があるのなら、入院したほうが良いのでしょうか?

よく誤解されるのですが、日帰りだからといって技術的に決して簡易になっているのではなく、逆に高い水準の裏づけがないとできないのです。以前は入院して手術を受けたほうが安心なのでは、と不安に思いながらご相談に来られる患者さんもいらっしゃいましたが、最近では少しずつ日帰り手術への理解も広がっているように感じます。治療結果は入院の有無と関係はしません。状況によって違いはありますが、当院では入院せずにできる限り短時間で適切な治療を受け、患者さんがスムーズに日常生活に戻ることができるようにして差し上げたいと考えていますので、まずはご相談ください。

痛みや苦しみなど心配のない日帰り手術ができるように

日帰り手術の特徴を教えてください。

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当院での日帰り手術の特徴は局所麻酔で行うことです。これまでのところ術中も術後も特にトラブルはなく、全身麻酔のように呼吸を止めたり気管挿管をしたり、完全に眠ってしまうこともなく行えています。痛みは感じないのに頭ははっきりしている。それが私たちがめざす局所麻酔です。手術室には4Kモニターがあり、手術中も高解像度の拡大画像をご覧いただけます。患者さんが医師と手術中に会話をしながらモニター画像を見るなんて、全身麻酔だと経験できませんからね。初めは怖い、と言っていた患者さんも、手術が始まったらしっかり見ておられます(笑)。私も歯医者さんで治療を受けると感じるのですが、見えないところは何されているのかわかりませんし、ここに虫歯があると言われても実感がないんですね。ですから手術前からCT画像やエックス線写真お見せし、術中術後も治療した箇所を目で見てしっかりとご理解いただけるように心がけています。

手術中の痛みに関してはいかがでしょう?

当院がめざしているのは、痛みや苦しみのない安全で確実な日帰り手術です。鼻の手術は痛いから絶対に全身麻酔がいいだとか、血液が喉に流れ込んで溺れそうになるとか、人からいろいろ話を聞いて迷っている方もおられるでしょう。そうした手術の痛みや苦しみを極力減らしていく技術を、私は長年にわたり研究してきました。大学に在籍していた頃から難しい手術を担当してきましたが、開業してさらに研鑽を積み、技術的にもどんどん進化を続けているわけです。そうした努力の結果として、大勢の患者さんが当院をわざわざ訪ねて来られるのは実に感慨深いものがあります。

近頃は、鼻の手術を希望される患者さんが多いと伺いました。

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耳と鼻では、基本的に鼻の患者さんのほうが多いです。メインとなる症例は慢性副鼻腔炎とアレルギー性鼻炎で、内視鏡手術を受けたいという患者さんが多くいらっしゃいます。アレルギー性鼻炎に関しては、アレルギー体質自体を変えることはできませんが、手術によって鼻の中でアレルギー症状が起こりにくくなるようにしていくことは可能です。例えば花粉症シーズンだけなら薬で止めるのも一つの方法ですが、年から年じゅう薬を飲み続けていると常に眠気もあるでしょうし、経済的にももったいない。簡単な手術で症状が出なくなるなら、そのほうがずっと負担が少ないかと思います。

1日でも早く病気と決別して人生を謳歌してほしい

開院されるまでの経歴を簡単に教えてください。

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私は島根県松江市の出身です。大学は和歌山県立医科大学へ進み、卒業後に関西医科大学耳鼻咽喉科学教室に入局しました。当時は耳の手術に1ヵ月の入院を要する時代でしたが、勤務医として手術を行ううちに、それをもっと短縮できないかと考えるようになったのです。その後も出向先の病院で朝から晩まで執刀しながら研鑽を積み、医学博士号を取得した後に関西医科大学耳鼻咽喉科学教室での講師も務めるようになりました。ここを開院する直前の1年間は浜松にある日帰り手術専門の施設に勤務し、さらに勉強させていただきました。

日帰り手術の普及に向けての取り組みはありますか?

欧米では日帰り手術は一般的なのですが、日本ではまだまだ少数派です。治る病気なのに治らないという患者さんに手を差し伸べる機会が、もっとあってもいいのではないでしょうか。病気を全部終わらせることが私たちの本来の目的ですから。そんな思いもあり、医学雑誌などで啓発活動を続けているうちに、日帰り手術にトライしようという先生が少しずつ増え、研究会を作りました。また以前から一人で手術を行うための支援機器の開発にも取り組んでおり、手が足りないから手術ができないと思っておられる開業医の先生が、その機器できっかけを作っていただければと思います。全国のどこの病院や診療所でも日帰り手術が受けられるような時代をめざして今後も尽力していきたいです。

最後に、患者さんに対するメッセージをお願いします。

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私は学生時代に軽音楽部でトランペットを吹いていたこともあって、5年ほど前からジャズのカルテットを組んで演奏を始めました。メンバー全員が医者ですから自分たちで楽しむ程度なのですが、仕事の合間にスタジオを借りて練習をして、忘年会などでみんなの前で演奏を披露しています。やはり人生というものは仕事だけではありません。趣味でもなんでも本当に好きなことに時間を割いて、少しでも上手になりたいと練習に励んだりするのは意義のある時間です。ですから皆さんにもぜひ気づいてもらいたいのは、治るべき病気を治さずに悩んでいる時間は実にもったいないということ。1日でも早く病気を終わらせ、自分の目標や喜びにもっと時間を費やしていただきたい。それが私たちから送る一番のメッセージで、一番の願いです。

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