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アトピー性皮膚炎、蕁麻疹など
アレルギー症状を緻密に分析

おながわ小児科アレルギー科クリニック

(福岡市西区/橋本駅)

最終更新日:2021/06/17

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  • 保険診療

アレルギーと言っても、アトピー性皮膚炎、じんましん、アレルギー性鼻炎、喘息、花粉症など症状や重症度は一人ひとり異なる。治療、そして予防で大切なのは、アレルギーを引き起こす原因を明らかにすること。女川裕司先生が院長を務める「おながわ小児科アレルギー科クリニック」では、プリックテスト(皮膚アレルギー検査)や血液検査を適切に行い、年齢、環境因子などの因果関係をひもとくことで、早期治療、長期的な予防を行っている。「今年の結果をベースに来年の生活を考れば、アレルギーを理由にスポーツや学校行事を諦めなくて良いんですよ」と院長は言葉に力を込める。「親御さんが主治医になり、私たちがそのサポート役になることが理想です」と語る院長に、アレルギー疾患の診療方針などについて話を聞いた。(取材日2021年6月9日)

アレルギーの因果関係を明らかにし、一人ひとりの症状に合わせ将来を見据えた治療を実施

Qアレルギー疾患に対するクリニックの診療方針について伺います。
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▲疾患ごとにスタッフ手作りの資料がある

アレルギー治療の目的は、早めの無症状化です。患者さんに応じた長期的な治療方針を一緒に作っていきます。最終的には本人や保護者が主治医になることが理想です。例えば患者さん方が生活の中で積極的に食事の摂取方法などを工夫できるように治療の段階から丁寧な説明をしています。その中でも大切なことは、完璧を求めすぎないことです。完璧を求めすぎると、症状が出た際に「どうして症状が出てしまったのだろう」とご自身やお子さんを責めてしまうことにもなりかねません。しっかり治療と向き合いながらも、ある程度寛容になることが、長期的な治療には大切です。その失敗を含めた経験を共有し、サポートすることが私の役目だと思っています。

Qアレルギー検査にはどのようなものがありますか?
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▲アレルギー検査について説明する女川先生

検査結果は、予防と治療のために必要な情報源です。アレルゲン検査には、血液と皮膚を用いるタイプがありますが、当院では主として前者の血液検査を利用しています。1回に13項目のアレルゲンが保険診療で調べられますので、一人ひとりに合った組み合わせを提案します。治療で大切なのは、検査結果とそのアレルゲンによる因果関係を検討することです。検査で陰性でも、それによるアレルギーの可能性を考えながら治療を進めることがありますし、陽性でも症状がなければ「いずれ発症する可能性も考えて治療していきましょう」とお伝えすることもあります。ですので、当院ではまず検査を受けていただくようお勧めしています。

Qアトピー性皮膚炎の治療のポイントについて教えてください。
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▲診察室の壁には薬が掲示されており、それを用いて説明してくれる

治療の最終目標は保湿剤のみできれいな皮膚をキープできることです。以前は賛否もありましたが、治療の根幹はステロイド外用です。全身的な副作用だけでなく、局所の副作用も起こさないために、皮膚を清潔にし保湿剤でしっかりとスキンケアをすること、抗アレルギー薬でかゆみをコントロールすること、ステロイド薬もプロアクティブ療法といってすぐ薬を中止せず根本的な皮膚の改善まで減量しながら使用することを勧めています。当然悪化因子や食物抗原の関与を見つけ出し、患者さんのライフスタイルに合わせた対策も重要です。罹患期間が長いほど、症状が治まり穏やかになるまで時間がかかりますので、早期のコントロールが最適だと思います。

Qじんましんの治療のポイントについて教えてください。
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▲診察室の壁に並ぶ薬や絵を用いて説明してくれる院長

じんましんは、特定の抗原や原因がわかるタイプと原因不明のタイプに分かれますが、慢性化しないために早めの治療が必要です。抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬やステロイド薬の内服、外用剤を用いますが、冷たいタオルやシャワーで冷やしたりするのも症状の緩和に役立ちます。原因悪化因子が明確なじんましんは、その除去・回避が治療の主体になります。また、原因不明のじんましんの場合、通常の治療でコントロール不良の時は、抗アレルギー薬の増量、変更、併用やステロイド薬、抗H2ブロッカー、抗ロイコトリエン薬などを用いて症状の消失を図ります。長期投与になることも多く薬剤の減量も再発に備えながら慎重に行います。

Q子どものスキンケアの必要性と方法についても教えてください。
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▲受診時にたくさんの情報を持ってきてほしいと語る女川先生

乳児期や皮膚の弱いお子さんはスキンケアが大切です。それは、皮膚が薄く乾燥やあらゆる刺激にダメージが起きやすいからです。また、最近はアレルギー体質をもっている方が高率でスキンケアをすることがアトピー性皮膚炎や食物アレルギーの予防になると考えられています。方法は皮膚を清潔に保ち、しっかりと保湿することです。できるだけ弱酸性で低刺激のせっけんを泡立ててそれでソフトに洗いしっかりと洗い流します。その後、ヘパリン類似物質や尿素製剤、ワセリンなどでしっかり保湿してください。皮膚のコントロールが不良でかゆみのある場合は、ステロイドなどを用いてきれいな皮膚を作ることも大切です。

ドクターからのメッセージ

女川 裕司院長

アレルギーを専門にして35年たち、たくさんの患者さんに出会ってきました。その中で言えるのはアレルギーの病気の寛解には初期治療がとても大切だということです。だからこそできるだけ多くの情報と皆さんの「ニーズ」を受診時に教えてください。その情報と私のこれまでの知見を融合し、一人ひとりに合った治療や検査を提示していき、そして最終的には皆さんが自らの主治医となり私がサポーター役になるのが理想です。アレルギーに関心を持ち、勉強することも大事な治療だと考え、開院当時患者さんへの講習会を開いていたことを今回の取材で思い出しました。これを機に当院のホームページで簡単な病気の解説を始めますので参考にしてください。

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