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花粉症、喘息、アレルギー性鼻炎など
アレルギー症状を緻密に分析

おながわ小児科アレルギー科クリニック

(福岡市西区/橋本駅)

最終更新日:2021/01/26

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  • 保険診療

アレルギーと言っても、喘息、花粉症、アレルギー性鼻炎、じんましんなど、その症状や重症度は一人ひとり異なる。治療、そして予防で大切なのは、アレルギーを引き起こす原因を明らかにすること。女川裕司先生が院長を務める「おながわ小児科アレルギー科クリニック」では、プリックテスト(皮膚アレルギー検査)や血液検査を適切に行い、年齢、環境因子などの因果関係をひもとくことで、早期治療、長期的な予防を行っている。「今年の結果をベースに来年の生活を考れば、アレルギーを理由にスポーツや学校行事を諦めなくて良いんですよ」と院長は言葉に力を込める。「親御さんが主治医になり、私たちがそのサポート役になることが理想です」と語る院長に、診療方針や受診時に心がけてほしい点について話を聞いた。(取材日2021年1月7日)

アレルギーの因果関係を明らかにし、一人ひとりの症状に合わせ将来を見据えた治療を実施

Qアレルギーの原因について教えてください。
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▲疾患ごとにスタッフ手作りの資料がある

人間には、侵入してきた異物から体内を守る抗体という免疫機能が備わっています。この免疫機能が異常を来してしまい、有害な反応を引き起こすのがアレルギーです。その原因となる物質(アレルゲン)を処理する抗体をIgE抗体と言いますが、アレルギー体質であるかどうかは、IgE抗体検査で調べます。卵・牛乳などの食べ物、ダニ・花粉などを吸収して、アレルギーを発症するケースもあり、症状もさまざまです。このアレルゲンに加え、アレルギー体質に住環境や大気、感染などからさまざまな環境因子が加わって発症します。アレルギー疾患の治療は、これらの因果関係を明らかにし、将来を予測しながら道筋を示していく治療です。

Qアレルギー検査にはどのようなものがありますか?
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▲アレルギー検査について説明する女川先生

検査結果は、予防と治療のために必要な情報源です。アレルゲン検査には、血液と皮膚を用いるタイプがありますが、当院では主として前者の血液検査を利用しています。1回に13項目のアレルゲンが保険診療で調べられますので、一人ひとりに合った組み合わせを提案します。治療で大切なのは、検査結果とそのアレルゲンによる因果関係を検討することです。検査で陰性でも、それによるアレルギーの可能性を考えながら治療を進めることがありますし、陽性でも症状がなければ「いずれ発症する可能性も考えて治療していきましょう」とお伝えすることもあります。ですので、当院ではまず検査を受けていただくようお勧めしています。

Qアレルギー疾患を予防するにはどうしたらいいですか?
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▲診察室の壁には薬が掲示されており、それを用いて説明してくれる

以前は食物、特に卵白の除去が予防になるという考えが主流でしたが、今は保湿や皮膚を清潔に保つことで、皮膚からアレルゲンが体内に侵入するのを防ぐことも大切だと考えられています。他にも卵・牛乳などを少しずつ摂取することで体が学習し、過剰なアレルギー反応を起こさなくなる、という考えも広まっています。このように、皮膚状態とバランスの良い食事が予防のポイントです。また、患者さんの体質やライフスタイルによっては、ダニアレルギーに移行して喘息を発症する可能性もあるといわれています。その場合、環境整備と抗アレルギー薬が予防となります。保湿や腸内環境の改善によるアトピー性皮膚炎の予防の研究も進んでいます。

Qアレルギー疾患に対するクリニックの診療方針について伺います。
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▲診察室の壁に並ぶ薬や絵を用いて説明してくれる院長

アレルギー治療の目的は、早めの無症状化です。患者さんに応じた長期的な治療方針を一緒に作っていきます。最終的には本人や保護者が主治医になることが理想です。例えば患者さん方が生活の中で積極的に食事の摂取方法などを工夫できるように治療の段階から丁寧な説明をしています。その中でも大切なことは、完璧を求めすぎないことです。完璧を求めすぎると、症状が出た際に「どうして症状が出てしまったのだろう」とご自身やお子さんを責めてしまうことにもなりかねません。しっかり治療と向き合いながらも、ある程度寛容になることが、長期的な治療には大切です。その失敗を含めた経験を共有し、サポートすることが私の役目だと思っています。

Q受診時に心がけておくことはありますか?
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▲受診時にたくさんの情報を持ってきてほしいと語る女川先生

最適な治療方針を立てるための“情報”をたくさん持ってきていただけるといいですね。例えば、幼稚園・保育園のいずれかに通っているか否か、そして症状や検査結果、家族歴、治療歴が記されたお薬手帳は、特に初診時には忘れずに持参してください。ほかにも「喘息があってもサッカーをしたい」「薬はシロップがいい」といった希望があれば、それも併せてお伝えください。この情報が、早期の無症状化と長期的な治療方針には必要です。また、アレルギー疾患にお困りの方、ご心配の方は、なるべく早めに受診して下さい。アレルギー体質があることを前提に予防したり、できるだけ早めの専門治療をすることが、早期の寛解の近道になると思います。

ドクターからのメッセージ

女川 裕司院長

アレルギーを専門にして35年たちましたが、小児科医としても同年月経験したことになります。アレルギーも専門とするかかりつけ医として利用していただければありがたいです。アレルギーの治療は長期戦で、生活の一部になります。親子で一緒に考えれば家族の絆になります。お子さんが大きくなった時に「親はここまでやってくれたんだ」と、お子さんからも感謝の気持ちがもらえたらうれしいですよね。病気をマイナスに捉えず、得たことを学びとして役立ててもらえれば、医師冥利につきます。今回の取材を機会に、当院のホームページにアレルギー疾患を理解するためのちょっとした勉強会を企画しました。よければぜひ参考にしてください。

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