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女川 裕司 院長の独自取材記事

おながわ小児科アレルギー科クリニック

(福岡市西区/橋本駅)

最終更新日:2021/02/19

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福岡都市高速環状線の福重ICそばに2001年に建てられた「おながわ小児科アレルギー科クリニック」は、親しみのある黄色い建物が目印。院内も黄色をテーマカラーにしたインテリアやかわいらしいオブジェで、子ども・保護者ともに居心地の良い空間が広がる。笑顔が優しく穏やかな雰囲気の漂う院長の女川裕司先生は、小児科・アレルギー科に35年携わってきた同分野のスペシャリストだ。患者を第一に考えてくれる院長の人柄に惹かれ、近隣はもちろん、遠方からも患者が訪れる。「主治医は本人と保護者であることが理想」と提唱し、心強いサポーター役として、それぞれの希望や願いに寄り添う治療方針を組み立てる院長にさまざまな話を聞いた。
(取材日2020年9月14日)

一貫して、小児診療とアレルギー疾患に携わってきた

医師を志したきっかけから、開業までの経緯を教えてください。

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父が富山で小児科の開業医をしていたことで、大学進学時に同じ道を選びました。卒業後、進学先の埼玉医科大学小児科に入局しました。2年目にアレルギー班に属し、3年目は千葉市立海浜病院、4年目は福岡の国立療養所南福岡病院で1年間アレルギーを学びました。再び、埼玉へ戻り、埼玉県立寄居こども病院に勤務し、一般外来とさまざまな疾患の短期入院病棟、福岡と同様に主として小・中学生の重症喘息児が併設する養護学校に通うための長期施設入院病棟、週1で外部のアレルギー科外来に赴き、重症度の高い子どもやレアな事例と向き合う13年間でした。ただ、空いた時間は、鍛錬として子どもたちと一緒にスポーツを楽しんでいました。ずっと小児科とアレルギー科、一筋でしたが最後の数年間は、不登校や心身症の診療も行っていました。

開業するにあたり、この場所を選んだ理由は?

先ほども話しましたが、医師4年目を過ごしたのが福岡で、縁あってこちらに開業しました。本来なら団地そばなど人の多い場所を選ぶのが一般的でしょうが、アレルギーも専門としているので、地域の方はもちろん遠方からも来てもらいたいと思い、幹線道路に近い場所を選びました。アレルギー疾患は、成人までも相談に乗りますが、やはり小児が中心ですね。昨年、新たに作ったホームページ経由で来院される方も増えました。これまでアレルギーで苦労されてきた方やウェブで検索しておいでになる方はとても熱心で、長く通われる場合が多い印象です。

医院はとても可愛らしい雰囲気ですね。

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開業からもう19年がたちます。床は今年になって改装しましたが、子どもをイメージした黄色の外壁は当時からの色です。開業時は辺りに何もなかったのもあり、かなり目立つ存在でしたね。私は診療に集中しているもので、クリニックのレイアウトや内装などは妻任せですが、お子さんはもちろん、お母さん方に喜んでもらえるかを大切に考えているようです。また、今は新型コロナウイルスの感染防止のために片付けているんですが、おもちゃもたくさん用意しています。

患者に合わせて組み立てるオーダーメイドの治療

診療に対する考えをお聞かせください。

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主治医はご両親・本人であり、医師はサポーターであることが一番良いと思っています。サポーターとしてニーズを探りながら、服の仕立屋さんがやるようにオーダーメイドの治療方針を組み立て、治療を行うのが私の進め方です。特に慢性の病気の場合は、まず初期治療でできるだけ良い状態にまで迅速に引き上げつつ、検査で重症度や症状の誘因、原因を調べていきます。それから、その後の経過と、その子の年齢やライフスタイル、将来どういうことをしたいかなどに合わせて、治療方針を立て、生活指導を行う流れです。そして治療を行いながら何か症状が出たら早めに対応し、その対処法を保護者に教えることを繰り返します。治療の継続は大変だと思いますが、このように親と子が一緒に頑張れば、病気以外でも親子で乗り越える力になるのではと思うんです。

病気によって何かを諦める必要はないと?

当院では生後5ヵ月からアレルギー検査を受けられますが、すべては除去しなくてもいいという考えです。重症度にもよりますが、猫アレルギーでも薬の組み方次第で飼えるようになるかもしれませんし、喘息でもサッカーをしたいならできるように治療をしていくだけのこと。生活の質を高めるためにどうすればいいか、長年取り組んできましたから、お子さんの人生の中で病気を持っていることを極力マイナスにしない、むしろプラスにもできると思っています。ただ検査をしないとわからない部分はありますし、反応が出なければ気持ちが楽になりますので、早期に検査を勧めています。もし何らかのアレルギーがあった場合、その他のアレルギー疾患への移行の予防策も立てられますからね。

どんなスタッフがいますか。

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状況に合わせて4~6人を配置しています。スタッフの採用では、私と同じく患者さん中心に物事を考えられるかと協調性を最優先の条件にしています。実際、受付事務員と看護師は、患者さん中心の医療を心がけお互いカバーしながら意思疎通を図っています。患者さんのためを考えて子どもに渡すグッズや診察時の説明で使っている軟膏の塗り方を説明する用紙や病気ごとの注意点などをまとめた冊子もスタッフが作ったものです。また、当院はアレルギーの患者さんが多いので、アレルギーの勉強会に参加してもらっています。看護師はその看護のスペシャリストであり、加えて皆さん採血が、とても上手で助かっています。このようにスタッフすべてが、私の考えを理解してくれる頼りになる存在でもあります。

患者のために新しい知識や診療の仕組みをスタート

予防接種と乳幼児健診だけの時間を設けるようになったそうですね。

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感染患者さんとの接触を避ける目的で昨年頃から考えて今年の5月から開始し、24時間予約もできるようにしました。新型コロナウイルス感染症のこともあり、始めて良かったと思っていたところです。注射はなるべく痛みを感じさせないよう研究を続けています。本当は、なるべく時間をかける打ち方が一番痛くないんですが、低年齢や恐怖心が強い子は無理なので早く終わらせるなど対応を変えています。中にはずっと泣き止まない子もいますが、スタッフの作るキャラクターの折り紙やシールを渡すと、ぴたりと泣き止む子が多いんですよ。あれは魔法ですね。

35年の経験があってもなお、自己研鑽を続けているのだとか。

医療は経験と新しい知識が両方必要だと考えます。経験に関しては日々振り返り、成功も失敗も自分の力にしてきました。ただ医療は進歩すると、がらっと方針が変わることも。食物アレルギーが良い例で、昔は完全に除去するのが当たり前でしたが、現在は必要最低限の除去が主流で、それどころか食べることが治療になる考えまでありここ数年で変わってきました。ガイドラインに則し、データや本で勉強したり、同じく医師である私の息子から新しい情報を取り入れたりもしています。そんなふうに新しい知識と私の経験をうまくかけ合わせながら、提案するようにしています。

お忙しそうですが、先生の趣味は?

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サッカーです。私は、スポーツ好きで、小学校までは野球、中・高は陸上、大学はサッカーをしていました。私の息子3人全員がサッカーをしていたものですから、埼玉では子ども会やスポーツ少年団で教えていました。現在は休診の時間帯を利用して3人の息子ともに所属した高校でキーパーコーチのボランティアをしています。最後に所属した息子が卒業してからも続けているので、もう十数年になりますね。だからこんなに日に焼けているんです(笑)。健康維持の役に立っているかはわからないですが、開業以来19年間休まずにこれたのはサッカーのおかげかもしれません。あと、趣味とは言えないですが、昨年まで飼っていた犬と現在5匹いる猫には、かなり癒されています。癒されるという点では各々遠方に住む3歳と0歳児の孫娘2人との通信も楽しいです。女の子もかわいいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

アレルギーに限らず、小児科全般の病気に関して丁寧に診療をしてきました。できれば縁をつなげられたらうれしいです。ただ、私の説明や診療方針を納得した上での治療がベストだと思います。実際にあるケースですが、当院で検査と治療方針を立てて治療は近くの病院に通われている方もいます。最近ではペットを飼う前に心配して検査を受けに来る方も増えています。そんなふうに生活スタイルを考える上で受診するのも良いかもしれません。まずは何でも気軽に相談してほしいですね。

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