全国のドクター8,959人の想いを取材
クリニック・病院 160,758件の情報を掲載(2021年9月17日現在)

  1. TOP
  2. 岐阜県
  3. 可児市
  4. 可児駅
  5. 医療法人梶の木会 梶の木内科医院
  6. 糖尿病専門医師と管理栄養士が連携糖尿病治療に糖質制限食を活用

糖尿病専門医師と管理栄養士が連携
糖尿病治療に糖質制限食を活用

梶の木内科医院

(可児市/可児駅)

最終更新日:2021/09/14

Main Main
  • 保険診療

糖尿病は、血糖値の調節が利かなくなり、高血糖状態が続く病気。自覚症状なく進行するのが特徴だ。三大合併症である糖尿病腎症、糖尿病網膜症、糖尿病神経障害が現れたことで受診に至ったものの、それまで糖尿病の自覚がなかったというケースも珍しくないそう。「合併症が出る前に、健診などで尿糖や血糖値、ヘモグロビンA1cの異常を指摘されたら早期に検査を」と「梶の木内科医院」の副院長であり、日本糖尿病学会糖尿病専門医である坂井聡美先生は呼びかける。同院は運動・食事・薬物の3本柱での糖尿病治療を掲げ、特に管理栄養士による糖質制限食の提案に注力。できるだけ薬物に頼らずに症状をコントロールしていく。今回は坂井副院長に、糖尿病の種類や症状、治療法について詳しく聞いた。 (取材日2021年8月31日)

自覚症状なく進行するのが糖尿病の怖さ。早期に発見し、糖質制限食で血糖コントロールを

Q糖尿病の種類や受診のサインとなる症状について教えてください。
A
1

▲自覚症状がなく、健康診断で気づくという人も多い

最も多い2型糖尿病は、インスリンの分泌力低下やインスリンが作用しづらい体質への変化により血糖値が上がる疾患で、遺伝と生活習慣から生じます。他方、生活習慣と関係のない1型糖尿病は罹患者がごく少数で、数ヵ月でインスリン注射が必要となる「急性発症型」、進行が遅い「緩徐進行型」、短期間で悪化する「劇症型」に分かれます。1型と2型以外に、内分泌系や膵臓の疾患、遺伝子異常が原因のものもあるほか、糖尿病には至らない妊娠中の高血糖も妊娠糖尿病と呼ばれますね。糖尿病の自覚は難しいものの、口の乾き、尿量・回数の増加、体重減少、疲れやすさなどは血糖値上昇のサインで、進行すると昏睡して生命の危機に陥ることもあります。

Q糖尿病を治療するにはどんな方法がありますか?
A
2

▲スマホから24時間管理できる測定器を推奨している

大きく食事指導・運動指導・薬物療法の3つが挙げられます。糖尿病の予備軍や初期の方は、薬物療法よりも、食事・運動習慣を改善するのが適切でしょう。また当院は、糖尿病があっても血糖値を下げるための薬を飲み続けずに済むよう、食事指導の早期開始、特に糖質制限食の導入に注力しています。糖質制限食は血糖コントロールに有用であり、うまくいけば、インスリン治療から内服治療へ移行できる場合もあります。ただ、自己流でやると低血糖となる危険もあるため、糖尿病患者さまの糖質制限には、医師による内服薬・インスリンの調整や管理栄養士の助言が必須。当院であれば管理栄養士が個別に、希望があれば何度でも食事指導をいたします。

Q管理栄養士による食事指導が重要なのですね。
A
3

▲糖尿病専門医と管理栄養士がタッグを組み指導にあたる

ええ。糖尿病の重症度に即した食事法を提案するにあたっては、管理栄養士の存在が欠かせないと考えています。当院に在籍する管理栄養士は、食事やサプリメントの取り方、糖質のコントロール方法をはじめとする、栄養学的知識が豊富であり、その高い専門性を生かして、適切な食事制限の方法を患者さまにお伝えしています。さらに言うと、当院の糖尿病診療を担っているのは、管理栄養士と同じく栄養学に詳しい、日本糖尿病学会糖尿病専門医。糖尿病専門医と管理栄養士がともに栄養学に習熟しているため、両専門家間の連携がスムーズになり、結果として、より適切な食事指導を提供できています。

Q糖質制限食とはどのようなものでしょう。
A
4

▲患者が実践しやすい指導を心がけている

三大栄養素である「糖質(炭水化物)」「タンパク質」「脂質」のうち、血糖値を上昇させる主因である糖質のみを減らして、糖尿病のコントロールをめざす食事法です。糖尿病治療においては、食後の血糖値上昇、およびインスリンの分泌の抑制のために導入され、脂質異常症、脂肪肝、メタボリック症候群、高血圧などの改善にも有用です。そんな糖質制限食の特徴は、糖質の摂取量を減らす以外、カロリーや食事量の制限がないこと。ですから、従来のカロリー制限食よりも続けやすいでしょうし、カロリーよりも糖質のほうが目に見えやすいので実践しやすいといえます。空腹感が少ない満足度の高い食事で、バランスの良い栄養状態を維持できます。

Qほかに糖質制限食のメリットはありますか?
A
5

▲糖質の少ないメニューを心がけ、食事中心に症状の改善をめざす

血糖スパイクと呼ばれる、食後高血糖の予防につながるのが大きなメリット。食後高血糖とはその名のとおり、食後に血糖値が急上昇することであり、多様な病態への関与が認められています。その一例が「機能性低血糖症」。これは、食後に急上昇した血糖値を下げようとインスリンが過剰分泌され、今度は血糖値が急降下するというもので、動悸、手の震え、不安感、食後の強い眠気、起きられないほどのだるさ、といった異変が現れます。そこから不眠や抑うつなどの精神疾患に類似した症状をはじめ、さまざまな不定愁訴が生じることも。機能性低血糖症も糖質制限食で改善を図っていきますので、お心当たりのある方はぜひ当院にご相談ください。

ドクターからのメッセージ

坂井 聡美副院長

食事の改善は糖尿病治療の鍵を握りますが、従来の食事指導はカロリー計算が必要で、毎食きちんと計算することが大変でした。当院で勧める糖質制限は、コツをつかめば簡単に実行でき、しかも確実に血糖値を下げることをめざせます。日々の食事を楽しみつつ血糖コントロールを保ちましょう。当院では管理栄養士から一人ひとりに合わせた食事指導を受けることができます。糖尿病は診断された日から、一生涯付き合っていかなければならない病気です。糖尿病に精通する医師と管理栄養士が患者さまお一人お一人の状態や気持ちに寄り添い、できるだけ薬に頼らず症状の改善をめざしていますので、ハードルが高いかもと思わず、お気軽にご来院ください。

Access