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つらいスギ花粉症やダニアレルギー
根治をめざす舌下免疫療法

梶の木内科医院

(可児市/可児駅)

最終更新日:2021/09/07

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  • 保険診療

もはや国民病ともいわれる花粉症。多くの人が春や秋に、鼻炎や目のかゆみといった症状に悩まされている。またハウスダストなどで一年中アレルギー症状があるという人もいるだろう。しかし、自分のアレルギーの原因をきちんと検査し、治療を行っている人はどれほどいるのだろうか。市販薬でなんとか症状を抑えることを試みながら、やり過ごしている人はきっと少なくないはずだ。しかしアレルギーの原因を突き止め、適切な治療を行えば、ある種のアレルギーは根治が見込めると「梶の木内科医院」の梶尚志(かじ・たかし)院長は言う。その方法が、スギ花粉症とダニアレルギーに対して行う「舌下免疫療法」だ。舌下免疫療法のメカニズムや治療のステップ、注意点について梶院長に詳しく解説してもらった。(取材日2021年8月18日)

アレルギー体質そのものにアプローチする舌下免疫療法で、スギ花粉症やダニアレルギーを根治へと導く

Qアレルギーとはどんなものですか?
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▲問診と検査を行ってから治療を開始する

アレルギーとは、食物や花粉、埃、薬物など、普段は体に害を与えないような物質に免疫が過剰反応することを指します。遺伝的に免疫が反応しやすい体質であったり、アレルギーの原因物質・アレルゲンに過剰にさらされたりすることで、アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎などの症状が引き起こされます。アレルゲンには通年性のものと季節性のものがあり、ダニやハウスダスト、食物などは通年性、スギやヒノキの花粉などは季節性です。ちなみにハウスダストのアレルギーはその多くがダニの死骸によって引き起こされ、ダニアレルギーの一種と考えることができます。現在多くの方がダニや花粉のアレルギーに悩まされています。

Qアレルギー症状にはどのような治療法があるのでしょうか。
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▲アレルギーの種類を検査し把握する

一番身近なのは、薬により症状の緩和を図ることです。抗ヒスタミン剤などの内服薬、症状に応じて点鼻薬や点眼薬を使います。症状が出てから対症療法的に使用することができます。花粉症などによるアレルギー性の鼻炎がある場合には、レーザー治療も選択肢の一つです。鼻の粘膜の表面にレーザー照射することで症状を抑えることをめざすもので、花粉症であれば、花粉が飛び始める3〜4週間前までに耳鼻科での治療を受けるのが一般的です。ただし、いずれの治療法も根治をめざすものではなく、あくまで対症療法です。それに対して、特定のアレルゲンに対するアレルギー反応自体をなくす目的で行われるのが「舌下免疫療法」です。

Q舌下免疫療法とはどのような治療法ですか?
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▲患者には資料を使って十分に説明をする

言葉のとおり、舌の下からアレルゲンを摂取することで少しずつアレルゲンに慣らす目的の治療で、スギ花粉症とダニのアレルギー症状の根本的治療が期待できる方法です。なぜ「舌下」なのかというと、舌の下は血管が豊富でアレルゲンを取り込みやすいのです。ただ、舌下免疫療法は3〜5年と長期間にわたって続けなければなりません。5歳以上でしたらお子さんでも治療が可能なので、受験や部活などの活動を見越して治療を進めていくことも可能です。妊娠を計画している人も、花粉症を根治できれば妊娠中に花粉症の薬を使用せずにいられるのは大きなメリットとなるでしょう。

Q舌下免疫療法の治療の流れを教えてください。
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▲定期的に受診し治療を継続することが必要だ

まず、指先から血液を採取する血液検査を行い、アレルゲンを特定します。血液検査の結果、スギもしくはダニがアレルゲンだと判明した場合、舌下免疫療法を開始します。まれに口の中がかゆくなるアレルギー反応が出ることがあるので、初回はクリニックで薬を飲んでいただきます。一定時間舌の下に置いてから飲み込みます。あとは自宅で服用していただき、1週間毎日薬を服用して何も問題がなければ少し強い薬へとステップアップします。スギ花粉症またはダニアレルギー性鼻炎と診断された人であればどなたでも治療できますが、5歳未満のお子さんや、口の中に大きな傷ができている人、抜歯を伴うような歯科治療を行う予定の人は治療ができません。

Qクリニックを受診し治療を受けるメリットは何でしょう?
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▲患者に寄り添った診療を心がける院長

花粉症やアレルギー性鼻炎には市販薬が数多く存在していますが、副作用と期待できる効果のバランスの点からも、一人ひとりの症状やライフスタイルに合わせることは困難です。しかし当院では、患者さんの症状や生活スタイルを踏まえ、その人に合わせた薬を処方することが可能です。また、市販薬にはない、副作用に配慮しつつ効果を重視した新薬が処方できる点も医療機関で薬を処方してもらうメリットです。そして、アレルギーの原因を検査し特定することで適切な治療を進めることができることが最も大きなメリットです。アレルゲンを見定めた上で行う治療や薬のほうが、成果につながりやすいのは言うまでもありません。

ドクターからのメッセージ

梶 尚志院長

私自身、長年重度のスギ花粉症に悩まされてきたので、患者さんのつらさや苦しさはとてもよく理解できます。だからこそ、市販薬を使用してやり過ごしたり、つらい症状を長引かせたりすることなく、根本的な治療に取り組んでいただきたいのです。服用期間が長期に及ぶほか、毎日の服用も大変だと感じるかもしれませんが、一度習慣化してしまえば、服用を負担に感じることも、薬を飲み忘れて慌てることもほとんどなくなるでしょう。舌下免疫療法は、強いアレルギー症状に悩まされている方や市販薬の服用を避けたい方はもちろん、通年性のダニアレルギーに悩んでいる方にぜひお勧めしたい治療です。

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