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梶 尚志 院長、片野 敬仁 副院長の独自取材記事

梶の木内科医院

(可児市/可児駅)

最終更新日:2025/05/28

梶尚志院長、片野敬仁副院長 梶の木内科医院 main

JR太多線の可児駅から車で8分。住宅が並ぶ県道64号沿いに、広い敷地を有する「梶の木内科医院」。隣地に、系列の認可保育園と通所リハビリテーション施設があり、近隣の市や県外からも幅広い世代の患者が訪れる地域医療を担う医院だ。2000年に梶尚志(かじ・たかし)院長が開業し、現在は7人の医師と十数人の看護師、臨床検査技師らが在籍。医師は腎臓・糖尿病などの専門科目に限らず、プライマリケアを担うファミリードクターとしてさまざまな体調不良に対応。さらに2024年には内視鏡検査と栄養指導に特化したスペースを増設した。病気だけではなく、患者の心も診ることを重視する梶院長と理念を共有する副院長、片野敬仁先生に、独自の診療姿勢と患者への思いを聞いた。

(取材日2025年2月20日)

“心に触れる診療”でメンタル面も健康寿命もサポート

クリニックの特徴と強みを教えてください。

梶尚志院長、片野敬仁副院長 梶の木内科医院1

【梶院長】全スタッフと全医師が「心に触れる診療」という理念のもと、行動している点です。医療に携わるすべてのメンバーが同じ目標に向かい、一丸となって取り組んでいることこそが、当院の最大の強み。特に、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医である副院長の片野先生は、卓越した内視鏡の技術を持っています。胃がんと大腸がんをこの地区から撲滅するという目標のために、来年度から当院でも可児市の胃がん検診(胃内視鏡検査)に対応することになりました。皆さんの生活の質を高めながら、疾患を未然に防ぐ。可能な限り健康寿命を延ばすため、さまざまな取り組みの一つとして、内視鏡検査にも注力しています。

“心に触れる診療”とはどのようなものでしょうか?

【梶院長】私は医師として一番大切なのは、患者さまと心がつながることだと思っています。これは勤務医時代に、患者さまに寄り添い、優しく語りかける上司を見て教わったことでした。つまり疾患を診るだけではなくて、患者さまが本当は何を求めているのかを知り、患者さまに満足いただくということです。また、心に触れる診療を大切にしてきた結果、現在メンタル系の疾患を抱える方が多く来院されています。特に、新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけにメンタル面での不調を訴える方が急増。そういった方の診療を勧める中で、多くの方が食事の栄養バランスに偏りがあることがわかり、栄養指導の必要性を感じました。

診療科目が幅広く、専門の異なるドクターが複数いるのも特徴ですね。

梶尚志院長、片野敬仁副院長 梶の木内科医院2

【梶院長】私は腎臓内科を専門としてきましたが、開業する時に家庭医療を実践すると決めていました。日本内科学会総合内科専門医としての学びをもとに、プライマリケアを担う医師としての学びと実践を積み重ねてきました。現在は、私の他に糖尿病専門の坂井聡美先生もいらっしゃいます。坂井先生も家庭医を志望されており、総合的な診療を学んでいただいています。他にも、非常勤で、呼吸器やアレルギー性疾患を専門としている先生にも来ていただいています。
【片野副院長】私が得意とする大腸内視鏡検査を強化することで、炎症性腸疾患(IBD)の患者さまにも対応できる体制が整いました。IBDの患者数は年々増加しているにもかかわらず、IBDを専門とする医師の数は少ないため、地域に貢献できるのではないでしょうか。

栄養指導と内視鏡検査で予防・未病に取り組む

注力している栄養指導についてお聞かせください。

梶尚志院長、片野敬仁副院長 梶の木内科医院3

【梶院長】分子整合栄養医学はいわば薬を使わない学問です。当院の栄養指導はこの学問に沿って、その方の不足している栄養素を確認して、それを食事やサプリメントなどで補うことで、栄養バランスの偏りをなくし、体を整えることで疾患を起こさない体づくりをめざします。当院では栄養指導を行うための専門スペースを新たに設け、カウンセリングを行えるようにしました。メンタル系の疾患は、お薬だけではうまくいかないケースも多く、そういった方にも栄養指導は重要ではないかと考えています。また、不登校や発達障害の子どもが増えている原因の一つとして、栄養失調が考えられます。だからこそ、薬ではなく栄養面からしっかりサポートをしていきたいと思っています。

先生方が得意とする検査や治療を教えてください。

【梶院長】私は、現在、強化型在宅療養法支援診療所として、がん末期の患者さまへの緩和医療を得意としています。また、腎臓専門の医師として、慢性腎臓病の診断と専門的な治療を得意としています。
【片野副院長】私は消化器内視鏡が専門です。特に、早期がんの診断・治療や、潰瘍性大腸炎・クローン病といった炎症性腸疾患の診療に多く携わってきました。へき地医療から大学病院での高度な診療経験、研究のための留学など、さまざまな経験から得たバランス感覚で、患者さまの多様なニーズやお困り事に応えていきたいです。

内視鏡検査の施設も増設されたそうですが、どのような特徴がありますか?

梶尚志院長、片野敬仁副院長 梶の木内科医院4

【片野副院長】クリニックの2階を改修して、2024年7月に「内視鏡・炎症性腸疾患センター」をつくりました。内視鏡に特化したフロアは、患者さまがリラックスできるホテルのような落ち着いた雰囲気になっています。内視鏡検査では、検査前の不安や緊張を少しでも和らげることが大切だと思い、環境づくりに配慮しました。大腸内視鏡検査を受ける方の前処理をする個室は、トイレ・テレビつきです。そして、何より当院のスタッフのホスピタリティーが高く、患者さまに寄り添い不安を軽減できるように心がけています。今や胃がんや大腸がんは、早期発見と早期治療で完治も望める疾患です。内視鏡検査に不安を感じる方も少なくないと思いますが、お気軽にご相談ください。

24時間対応の在宅医療で患者の最期まで見守る

在宅医療にも注力しているそうですね。

梶尚志院長、片野敬仁副院長 梶の木内科医院5

【梶院長】2024年4月に在宅診療部を新設し、24時間365日対応できる体制を整えました。開業から24年がたち、通院困難の方、自宅療養を希望される患者さまが増えています。私は、開業時に今までまったくご縁のなかったエリアに開業し、地域の皆さんに支えられ、ここまで育てていただきました。その恩返しとして、長年診てきた患者さまに最期まで寄り添うことが必要だと考えました。「自宅に帰れて良かった」と、ご本人もご家族も思えるようなサポートをしていきたいと思います。在宅医療では、「在宅ホスピス」という考え方を持っています。在宅だからできないのではといった制約を可能な限りなくし、輸血や人工呼吸、胃ろう、緩和ケアのための麻薬の持続皮下注射など、あらゆる対応をしています。また、神経難病に対してもしっかりと取り組んでいるのも特徴です。

診療ではどのようなことを心がけていますか?

【梶院長】私が大事にしているのは、患者さまの心の声です。患者さまは、私たちにすべてお話しされているとは限りませんので、表情などの言葉にならないメッセージに注目し、積極的にこちらから問いかけるようにしています。診療前に看護師が問診をした情報を、スタッフみんなで共有し、気をかけることが患者さまの満足度にもつながると思っています。

では、最後に読者へのメッセージをお願いします。

梶尚志院長、片野敬仁副院長 梶の木内科医院6

【片野副院長】当院は、地域のクリニックならではの親しみやすさ、通いやすさ、利便性に加え、高度な専門性を兼ね備えたクリニックです。患者さまが安心して受診できるよう、スタッフ一同、心を込めてサポートいたします。
【梶院長】私たちは、温かみや思いやりを兼ね備えた地域密着型の診療所をめざしています。そして、当院は単なるかかりつけ医にとどまらず、それぞれの医師が専門性を生かしてより先進的で高度な診療に取り組んでいます。そうした私たちの姿勢をご理解いただき、お悩みを抱える多くの方々に寄り添えるクリニックとして、これからも歩んでいきたいです。

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