目の不調に対応する「目の相談所」
丁寧な検査で病気の早期発見を
中野島くろかわ眼科
(川崎市多摩区/中野島駅)
最終更新日:2022/03/16
- 保険診療
スマートフォンや在宅勤務が普及し、目の疲れや違和感を感じている人も多いのではないだろうか。「中野島くろかわ眼科」では先進の超広角走査型レーザー検眼鏡を導入し、その違和感の原因を見極めている。黒川克雄院長は同院を「目の相談所」だと話す。駅前の医療モール内という好立地で気軽に相談を受けつけ、各種検査機器を駆使して正確な診断に努め、必要に応じて専門設備を持つ医療機関に紹介する。この診療スタイルは、症状の改善を第一に考えてのことだ。「気づかぬうちに進行してしまう病気もあります。気になる症状があればまず相談を」と話す黒川院長に、受診のタイミングや眼科での検査について話を聞いた。
(取材日2021年11月22日)
目次
駅前で気軽に相談できる「目の相談所」。先進の医療機器を用いて正確な診断に努める
- Q眼科はどのようなタイミングで受診すべきでしょうか?
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A
体調に対しての不安の抱き方は100人いれば100通り。型にはめることなく「何かおかしいな」と思ったら気軽に受診していただければと思います。怖いのは、病気があるのに「何もないだろう」と放置してしまうこと。検査して何もなければ「安心」をお持ち帰りいただけますし、先々の予防にもつながります。すでに目の疾患がある患者さんの場合、受診の目安はケースバイケースです。注意が必要な症状などは個々にご説明しますので、不安に思うことはなんでも聞いてください。生活習慣が心配な方や、健康診断で高血圧症などの指摘を受けた方も、眼科で定期的に検査を受けることが目の病気の予防につながります。
- Q目の病気がなくても定期的な検査が重要なのですね。
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A
そのとおりです。特に糖尿病・高血圧症・脂質異常症などの症状がある場合、緑内障や糖尿病網膜症といった目の病気を引き起こすことがあるんですよ。緑内障や糖尿病網膜症と聞くと、ご自身には縁のないまれな病気と思われるかもしれませんね。しかし眼科医からすると毎日のように接する病気です。これらはご高齢の方に限ったことではなく、働き世代での発症も少なくありません。ご自身が気づかないうちに症状が進行し、視野が徐々に狭くなっていたり、眼底出血が増えていたりというケースも往々にしてあるのです。重症になる前に病気を見つけるためには、視野や眼圧の定期的なチェックが欠かせません。
- Q眼科では具体的にどのような検査を行うのでしょうか?
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A
基本的なものとしては、視力・眼圧・細隙灯(さいげきとう)・眼底の検査が挙げられます。目の内部を詳しく見るための眼底検査は、健康診断で受けたことがある方も多いでしょう。あれは全身に及ぶ生活習慣病の有無を、眼底の状態から調べているのです。緑内障や網膜剥離など目の中の異常、また糖尿病や高血圧症の発見にも有用です。目薬を用いた眼底検査では散瞳させて目の中を確認しますが、当院では超広角走査型レーザー検眼鏡を導入しています。従来の検眼器に比べ、短時間で広範囲を確認することができます。病変の有無をより迅速に調べられるようになったことで、瞬時に治療方針を決めることも場合によっては可能となりました。
- Q最近増えている目の病気はありますか?
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A
現代は特にスマートフォンの普及により、誰もが目を使いすぎているように感じています。昨年より一気に広まった在宅ワークの習慣が、それに拍車をかけているかもしれません。「前より見えにくくなった」とおっしゃる患者さんも多く、眼精疲労に関する訴えも増えています。休むことなく目を使う生活が当たり前になったため、ドライアイや結膜炎も昔と比べて身近な病気となりました。この20~30年の間で、身の回りのデジタルツールは飛躍的に進化しましたが、私たちの目はスマートフォンを見続けられるようにはできていません。適度な休息を取りながら、スマートフォンと上手に付き合っていきたいですね。
- Qこちらでは一人ひとりに合った治療を展開しているのですね。
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A
当院では「患者さんの病状が良くなること」を第一に考えて診療を行っています。症状によっては検査を省略することもありますし、逆に必要だと判断した検査は、患者さんが希望されなくてもできるだけ行います。もちろん患者さんが納得して受けられるよう、その理由についてもきちんと説明しますのでご安心ください。診断の結果、ドライアイや結膜炎など、当院で完結できる治療は速やかに進めます。しかし手術を必要としたり重篤な症状だったりした場合は、早い段階で専門の先生に治療を依頼します。設備の整った医療機関で適切な処置を受けることが「患者さんの病状が良くなること」につながると考えているからです。