マウスピース型装置や床矯正など
年齢や状態に合わせた歯列矯正法
おがわ歯科口腔外科・矯正歯科
(豊川市/八幡駅)
最終更新日:2022/09/02


- 自由診療
「歯並びが気になって人前で思うように話せない」「歯を見られるのが嫌で笑う時にいつも口を押える」そんなことはないだろうか。歯並びが悪いと人と話すのがどうしてもおっくうになって、自信を失ってしまう人も多い。自身の体験を振り返って「見た目に自信がつくと心の在り方まで変わります」と語るのは「おがわ歯科口腔外科・矯正歯科」の小川雄右(ゆうすけ)院長だ。幅広い治療を手がける中、矯正にも注力する同院では、ワイヤー装置だけでなく、透明で取り外しが可能なマウスピース型装置を用いた矯正も手がける。小児期には永久歯が生える「土台」づくりとして、拡大式床矯正も行っており、患者一人ひとりに合った矯正方法を提案している。同院の行う矯正について詳しく聞いた。
(取材日2021年2月19日)
目次
透明で見た目も目立ちにくい、子どもも大人も対応可能なマウスピース型装置による歯列矯正
- Q矯正の目的、メリットについて教えてください。
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A
▲マウスピース型装置は透明で気づかれにくいことがメリット
矯正の目的は歯列を整えることです。整った歯並びは歯ブラシで磨きやすいため汚れもつきにくく、汚れがついても取りやすいので虫歯や歯周病対策になります。正しい噛み合わせができる点も大きいですね。こうした機能面のほか、生活や気持ちの上の変化もメリットに挙げられます。歯並びにコンプレックスがある人は思いっきり口を開けて笑うことに抵抗があるかもしれませんが、そんな方にこそぜひ矯正を選択肢に入れていただきたいですね。口元を気にせず笑ったり話したりできるようにれば、きっと明るい気持ちになっていただけると思います。マウスピース型装置を使う矯正は装置が透明に近くて目立ちにくいので、人にも気づかれにくいですしね。
- Q小児の矯正にはどのような方法がありますか?
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A
▲患者一人ひとりに合わせた矯正方法を提案
当院で行う方法は2つあり、一つはお口周りの筋肉のトレーニングにもなるような、特別な形状をした上下のマウスピース型の装置を使う口腔筋機能矯正です。歯並びが悪い部分が全体というより前歯などに限られているお子さんに向いており、本人の成長していく力を利用しながら行います。筋肉や舌、唇の動きを正しく機能させ、永久歯が適切な場所に生えるよう誘導するほか、合わせて口呼吸や唇を噛むなどの癖をなくすという目的もあります。装置は主に睡眠時に装着するもので、反対咬合の場合は3歳から、そうでない場合はだいたい4~5歳頃から10歳頃までのお子さんに行います。それで不十分な場合は、拡大式床矯正に進みます。
- Qもう一つの方法についても教えてください。
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A
▲精密な検査を行い、丁寧に説明を行う
歯がガタガタであるような叢生(そうせい)が強いお子さんは、顎の大きさの計測を行った上で床矯正装置をつけて矯正を行います。最初から明らかに顎が小さく、乳歯と乳歯の間に隙間がない場合は、将来的に永久歯が重なって生えてくるなど歯並びが悪くなることが予測されます。口腔筋機能矯正では難しいので、床矯正からのスタートになります。この矯正は永久歯がきちんと生える「土台」を広げることが目的です。装置の中央にネジがあり、1週間に2度巻いて、装置とともにゆっくり「土台」を広げていくのです。装置は取り外しできますが、1日十数時間の装着が必要で、期間はだいたい1~2年。1ヵ月に1度通院していただいています。
- Q日常で気をつけることはありますか?
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A
▲噛む力を養うことは、歯がきれいに並ぶ土台づくりになる
噛み合わせが悪い理由は、小さい頃から硬い物をあまり食べていないこともあると考えており、食事にも気をつけていただきたいと思っています。顎の十分な成長のためには、前歯を使って噛み切る運動ができるような食事が理想です。例えば、おにぎりは海苔巻きに、パンならフランスパンという感じです、患者さんには、近くのおいしいパン屋さんを紹介していますよ(笑)。硬い物を食べ、噛み切る力を養うことで歯を支える骨の成長を促し、歯がきれいに並ぶ土台づくりを行います。また常に口を開けているお子さんは口の機能を正常に戻すことで歯並びにも良い影響が期待できますので、鼻が詰まる子に対しては耳鼻科の受診を勧めることもあります。
- Q大人の矯正についても教えてください。
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A
▲子どもから大人まで幅広く対応
マウスピース型装置を主軸に、ワイヤーを使った矯正などお一人おひとりの状況に合った矯正を提案しています。マウスピース型装置を用いた矯正は食事と歯磨きの時間を除き22時間以上の装着が必要ですので、事前の指導や清掃習慣の説明を丁寧に行います。矯正に入る前に3D画像で矯正中と矯正後のシミュレーションをお見せし、十分理解が得られてからスタートします。装置は2週間に1回新しいものに交換して、ゆっくり歯を動かしていきます。期間は症例にもよりますがだいたい2年ほどかかり、終了後は歯の戻りを防ぐためメンテナンスを行います。現在は大人だけでなく乳歯に適用可能な装置もありますので、幅広い年代の矯正に対応できます。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置による矯正/70万円~、ワイヤー矯正/88万円~、小児の口腔筋機能矯正/3万3000円~、小児の床矯正/問診・レントゲン3万3000円、片顎6万6000円、メンテナンス・調整5500円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。